べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

シュプレヒコールの雨

『「反安倍」の起爆剤!ついに若者たちが立ち上がった』

(現代ビジネス 2015/7/9)

 

以下一部抜粋。

 

「とりわけ、SEALDsという学生の団体の運動が注目される。

SEALDsは、特定の政治思想を持つ団体ではない。筆者もその代表者らと今年3月に初めて会ったが、ごく普通のまじめな学生たちだった。特定秘密保護法をきっかけに、日本の将来の危機を、自分たちが最も影響を受けるのだという皮膚感覚で若者たちに訴えている。

ツイッターフェイスブックなどのソーシャルネットワークを駆使して急速に拡大を続けているが、その運動のスタイルはおしゃれで、プラカードもキャンペーンに使う言葉も既成の反政府運動とはまったく異なる。反安倍をファッションにまで昇華させている。今や、「自民感じ悪いよね」という言葉がツイッター上で爆発的に拡大しているほどだ。

さらに見逃せないのは、各団体の主導権争いもあって大同団結できない大人の運動と違い、純粋な若者の運動に大人たちが自然に合流を始めていることだ。ハチ公前では広場を埋め尽くす群集の前で、何と、共産党維新の議員が握手するシーンまで出現した。毎週金曜日には、土砂降りの雨でも国会前に3000人が集まる。

'60年安保では、国会を30万人のデモ隊が包囲し、ついには岸政権が倒れた。今回は、おそらく、数万人規模でも、選挙を控えた政党や議員の心は揺れるだろう。危機感を強めた安倍総理は、テレビに出たいと言い出したそうだ。まずは、自民党の番組に出演し、YouTubeでネット放送されたが、反響は今までほど芳しくはなかった。

安倍政権に支配されたテレビ局は、安倍総理を出演させるのだろうか。

いずれにしても、SEALDsのような若者たちの運動が、日本の危機を回避する最後の切り札になる予感がする。」

 

どんな団体がどんな活動をしても、公共の福祉に反しない限り尊重されるべきです。

ですから、活動する人たちを非難するつもりはありません、大いにやったらよろしい。

ただ、「その運動のスタイルはおしゃれで、プラカードもキャンペーンに使う言葉も既成の反政府運動とはまったく異なる。反安倍をファッションにまで昇華させている。今や、「自民感じ悪いよね」という言葉がツイッター上で爆発的に拡大しているほどだ。」……という評価を大人がしているのがどうにも違和感を覚えます。

何ですか、「おしゃれ」って。

「ファッション」に昇華しているって、本気なんですか?

ヒッピーは、最終的に「ファッション」と「ドラッグカルチャー」しか残しませんでしたけど、つまりああなりますよ、という予言でしょうか?

 

総理大臣が、その人脈を使って世論誘導をしている、という話をよく聞きますが、為政者なんてそんなものでしょう。

今の総理大臣だけが、大々的にそれをやっているわけではないでしょうに。

そのことは注視する必要がありますが(それにしては、世論誘導が失敗してますけどね)、この記事も結局は似たような世論誘導ですよね。

「ハチ公前では広場を埋め尽くす群集の前で、何と、共産党維新の議員が握手するシーンまで出現した。毎週金曜日には、土砂降りの雨でも国会前に3000人が集まる。」……政治家が、逆の手にナイフを隠しながら握手くらいできないでどうするんです? 

そのくらいの腹芸、やってこその日本の政治家じゃないですか。

土砂降りの雨で、3000人集まるのが多いのか少ないのかわかりませんし。

普段何人集まっているんです?

10000人?

雨が降ったら、7000人はカメハメハ大王ですか?

 

「'60年安保では、国会を30万人のデモ隊が包囲し、ついには岸政権が倒れた。」……この記事がいかがなものか、と思うのはこの部分で。

 

○こちら===>>>

田原総一朗:脱原発の風潮は60年安保闘争に似ている | BizCOLLEGE <日経BPnet>

 

↑この人、世論にそれなりの影響力のある人物ですが、この記事でこんなことを書いています(一部引用)。

 

「何の検証も議論も行われずに脱原発に突き進むのは、ある意味では恐い。私には、それは60年安保闘争と似ているように思える。

 60年安保闘争は、岸信介内閣が日米安全保障条約の改定に取り組んだときに始まった。私は当時、毎日デモに参加し、「安保反対! 岸首相は退陣せよ」と叫んでいた。

 安全保障条約は、吉田茂内閣が取り決め、岸内閣がその条約を改正し、その内容は日本にとって改善されていた。だが、私は吉田安保も改定された岸安保も条文を読んだことがなく、ただ当時のファッションで安保反対を唱えていただけだった。「岸信介A級戦犯容疑者であるから、きっと日本をまた戦争に巻き込むための安保改定に違いない」と思っていたのである。

 当時、東大の安保闘争のリーダーは西部邁氏であった。私は西部さんに「吉田安保と岸安保はどこが違うのか。それぞれを読んだか」と聞いてみた。西部さんは「読むわけないだろう。岸がやることはろくなものではない。日本を戦争に導くだけだ」と言っていた。

 60年安保闘争に参加していた者はほとんど安保条約の中身など読んだこともなく、ただ反対していただけなのである。科学的・技術的な議論が行われない脱原発の動きは、この安保闘争とよく似ていると感じる。」

 

これもまた、極端な視点での話なので、一般化が難しいのですが。

60年安保の当時から、こんな話が出たりするわけです。

そもそも60年安保は、日米安全保障条約の改定に反対して起こった運動なのですが。

この記事では岸信介内閣が倒れたことで何やら運動側が勝利したかのような印象を与えています。

しかし、岸信介が総辞職をする前に安保改定は成立した、とwikipediaにすら書いてあります。

運動の勝利条件が、内閣を引きずり下ろすことであれば別にいいのですが、安保改定を阻止するためなら、明らかに敗北あるいは失敗ですよね?

岸信介の後で、自民党が下野でもしましたか?

今の若者たちの運動が、明確に「安倍退陣」であれば、それは60年安保とは異なる勝利条件の運動です。

それらを比較するのは、印象操作とは言わないんでしょうか。

 

 

まあ、この方がどれほど世の中に影響力があるのかが、私にはわかりませんが。

 

 

それから、安倍総理は、人脈を駆使してフジテレビへの出演を果たしたようですよ。

 

 

(元記事)

gendai.ismedia.jp