『介護施設に入れるのは、かわいそうなこと?!』
(介護のほんねニュース 2015/8/8)
以下一部引用。
「「親を介護施設に預けた」という話を聞いて、「かわいそう」と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。そして、もしこれが自分の家族だったらと考えると、やっぱり「かわいそう」と思ってしまうのではないでしょうか。
デイサービスなどの短期的なサービスは、本人のリハビリや家族の息抜きのために、と気軽にお願いしやすいでしょう。でも完全に自分の手元を離れる介護施設に預けるとなると…やはり複雑な感情を抱く方は多いようです。」
「完全に自分の手元を離れる介護施設に預けるとなると…」……なんで親子の同居が前提なんだ?
そういう人にしか話を聞いてないのか、そういう人向けの話でしかないのか。
そもそも同居してない子どもは、「かわいそう」とか考えないでしょう。
いえ、「かわいそう」とは考えますが、ほぼ他人事だと思います。
それでも親子ですけどね。
一人で生活できなくなった時点で、なんらかの支援が必要になるのですから、その支援が兄妹だろうが子どもだろうが高級老人ホームだろうが公的サービスだろうが、同じだと思いますよ。
日本を支える働く層が離職しなければならない、などという状況は、国家的に見て好ましいはずがないです。
「介護の社会化」という言葉は、もうほとんど死語ですが、そのために生まれたはずなんですが。
ああ、それから。
今後は、簡単に施設に入れるなんて思わないほうがいいですよ(今でも簡単ではないんですが)。
軽度者は自宅で、重度者は施設へ、という方向性がより厳密になっていきます。
しかも要介護度、認定のときに「軽くなる」ことだってありますから。
特養に入ってバンザイ、ではないかもしれないことは覚えておきましょう。
(元記事)