- アーティスト: Palais Schaumburg
- 出版社/メーカー: melting bot / Bureau B
- 発売日: 2012/10/14
- メディア: CD
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パレ・ショゥンバーグ、と読むようです(知らんのかい)。
あ、英語読みです(ドイツ語だと、パレ・シャウムブルク、かな……でもpalaisはフランス語っぽいです)。
ボンにある、首相公邸でもあったシャウムブルク宮のことです。
クラフトワーク(ドイツ語風にクラフトヴェルク、クラフトヴェァクと呼ばないと怒られるかもしれません)は、今やテクノの生みの親として崇められていますが(?)、私、シンセを使った音楽は好きだったのですがテクノは今ひとつぴんとこなかった時代が長いです。
私にとってシンセといったらTMネットワークだったもので。
大学時代、友人に「変な音楽知らない?」と言ったら教えられた人たち。
「ノイエ・ドイチェ・ヴェレ」という、ドイツにおけるニューウェーブの一端を担った方達、なのだそうですが、詳しいことはまったくわかりません。
○こちら===>>>
Palais Schaumburg (band) - Wikipedia, the free encyclopedia
サウンド的には、すっかすかの空間を埋めるでもなく、ミニマル風なリズムと管楽器が文脈無視で乗っかってくる、なんでしょう、「壊れたおもちゃだらけのおもちゃ箱」という感じです。
優美さはなく、厳しくもなく、悪戯っぽい。
ヴォーカル(といっていいのかどうか)もエフェクトがかかっているのか、歌っているというよりは詠っている感じ。
私はハードロック/メタル以前の洋楽についてよく知りませんが、ニューウェーブってもっと、なんというか、(どす黒くても)エネルギーに満ちた印象なのですが、こちらのアルバムはどっちかといえば脱力系です。
そういう意味では、ジャーマンロックの系譜に乗っかっていると言えるかもしれません。
アモンデュール2とかファウストの、よくわからないけれど稚気溢れる感じなやっつけ仕事っぽさ?
パンキッシュかというとそうでもなく、ファンクかといえばこれも違う、ええと……なんでしょうねこれ。
ただ不思議なことに、くり返し聴いているとクセになるんです。
こんなもんどうやって作ったんだろうか……と疑問が浮かんでくる、ネジが100本くらい吹っ飛んだ、ある種破壊的なサウンドだなぁと今、改めて感じます。