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文化の徒花(それがサブカル)

『ヒットセールス連発も、アニソンがメインストリームになれないワケ』

(日刊サイゾー 2015/10/10)

 

以下一部引用。

 

 

近年、日本の音楽シーンにおけるアニメソングの存在感はますます高まっている。10月12日付のオリコン週間シングルチャートでも、3位には「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!」が、5位には「うたの☆プリンスさまっ♪Shining All Star CD2(天空のミラクルスター)」がランクイン。両作品ともにアニメのキャラクターが歌っているという体の“キャラクターソング”で、チャート上位にこうした楽曲が食い込むのは、ほぼ毎週といっていいほどだ。

 しかしながら、ミュージックステーション』(テレビ朝日系)をはじめとする音楽番組や、音楽専門誌などでは、アニソンやアニソン歌手が大きく取り上げられることは意外なほど少ない。音楽チャートをあまり気にしない層には、アニソンシーンがこれほど大きなマーケットになっていることを知らない人も多いだろう。

 昨今では、花澤香菜坂本真綾藍井エイルやLiSAといったアニソンで人気の歌手が、高い音楽性で既存のアニメファン以外からも評価されているものの、アニメ界を超えた広がりという点では、まだまだ課題が多いのも事実だ。いったいなぜ、アニソンはセールス的にヒットを飛ばし続けているにもかかわらず、メインストリームになれないのか? その理由を、音楽業界関係者は次のように語る。

「アニソンの多くは、アニプレックスランティスといった、いわゆるアニソン専門レーベルが手がけているのですが、それらのレーベルは既存の音楽シーンとは少し違った位置にいます。通常、音楽レーベルの広報担当者は、アーティストの新作が出るのに合わせて、音楽メディアにプロモーションをするのですが、アニソン専門レーベルはそうしたメディアには情報出しをほとんどせず、アニメ専門誌などに働きかけます。もちろん、良質な作品であれば音楽メディアも取り上げたいはずなのですが、たとえば漫画原作アニメの主題歌を紹介しようとすると、権利関係が複雑で、場合によってはその漫画の版元や玩具メーカーにも了承を取る必要が出てくることもある。音楽メディアからすると、とても手間がかかる上、自由に批評できない煩わしさもあります。結果として、アニソンは音楽シーン全体から孤立して、“アニソン村”とでもいうべきシーンにとどまってしまっているんです

 また、上記のような理由から“アニソン歌手”というくくりを嫌うアーティストも多いという。

「一度、“アニソン歌手”というレッテルが貼られると、そのアーティストはなかなか一般的な音楽シーンには戻れなくなります。アニメファンからすると、普通の歌手として売り出そうとするのは、一種のセルアウトのように見えるし、音楽ファンからはどうしても『どうせアニソン歌手でしょう』という色眼鏡で見られる。アニソンを歌うのは、新人の歌手にとって飛躍のチャンスでもありますが、その後のイメージを変えるのは並大抵のことではないので、中にはアニソンばかりを歌っているにもかかわらず、“アニソン歌手”と紹介されることをNG項目に挙げているアーティストもいます」(同)」

 

 

「近年、日本の音楽シーンにおけるアニメソングの存在感はますます高まっている。」

って……ほんとに?

 

 

「『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)をはじめとする音楽番組や、音楽専門誌などでは、アニソンやアニソン歌手が大きく取り上げられることは意外なほど少ない。」

……え〜、だって地上波ででかい音楽番組なんて『Mステ』くらいでしょ? 

それに音楽専門誌ってどれのこと? 

あ、『マーキー』ね。

 

MARQUEE vol.111 特集:チームしゃちほこ 乙女新党 乃木坂46 Kiss Be

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……大丈夫か、『マーキー』……。

違う違う、『ユーロロックプレス』でしょ?

 

 

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アニソンかすってもいねえし……(未だにMAGMAの名前が表紙にあるってだけですげえな全く)。

 

 

花澤香菜坂本真綾藍井エイルやLiSAといったアニソンで人気の歌手が、高い音楽性で既存のアニメファン以外からも評価されているものの、アニメ界を超えた広がりという点では、まだまだ課題が多いのも事実だ。」

……あ、うちの姫をお褒めくださってありがとうございます。

で、アニメ界ってどこにあるのか……天聖界と天魔界の間?

 

 

「通常、音楽レーベルの広報担当者は、アーティストの新作が出るのに合わせて、音楽メディアにプロモーションをするのですが、アニソン専門レーベルはそうしたメディアには情報出しをほとんどせず、アニメ専門誌などに働きかけます。」

……この業界人とやらは大丈夫なのか?

アニソンというのは、「アニメ」あってのものだろうに。

それがアニメ専門誌に働きかけをしないなんてことがあり得るワケがないだろう? 

 

 

「良質な作品であれば音楽メディアも取り上げたいはずなのですが、たとえば漫画原作アニメの主題歌を紹介しようとすると、権利関係が複雑で、場合によってはその漫画の版元や玩具メーカーにも了承を取る必要が出てくることもある。音楽メディアからすると、とても手間がかかる上、自由に批評できない煩わしさもあります。」

……うん、だから、それだけの努力をする価値を音楽メディア側が認めてないんでしょ?

だったらほっときなって。

あと、「自由に批評できない」ってどういう意味なんだろう。

どこの業界だって、基本その業界の広報誌とはズブズブでしょう?

アニメ専門誌が、売り出すアニメのことをボロクソにこき下ろしてちゃ商売にならんじゃないの。

美辞麗句も並べれば、持ち上げもしますわな。

それが、まるでアニメ業界だけの話のように書かれても困るわな。

普通の音楽シーンだけが健全ですってか?

おじさん鼻で笑っちゃうよ。

 

 

「結果として、アニソンは音楽シーン全体から孤立して、“アニソン村”とでもいうべきシーンにとどまってしまっているんです」……「結果として」ではなくて、もともとそういうものなんだって。

もともとの「アニメ」がどれだけ認知されるか、が重要なんだから(だから「残酷な天使のテーゼ」はあれだけ知られているのよ)。

創聖のアクエリオン」なんて、パチンコが流行ったから知れ渡っただけですわ、残念な話(しかも、もうすでに忘れられている)。

メガヒットが出ていないアニメ業界を批判したいのかもしれんが、ドラマも映画もメガヒットなんか出てないじゃん。

ドラマや映画の主題歌で「これだ!!」っていうのがどんだけあったのよ。

そもそも視聴者が限られているアニメなんだから、その枠を超えてヒットするなんて、天変地異の前兆だよ。

 

 

「一度、“アニソン歌手”というレッテルが貼られると、そのアーティストはなかなか一般的な音楽シーンには戻れなくなります。アニメファンからすると、普通の歌手として売り出そうとするのは、一種のセルアウトのように見えるし、音楽ファンからはどうしても『どうせアニソン歌手でしょう』という色眼鏡で見られる。」

 

 

じゃあこっちくんなよ。

お前らが売れたいからこっちくるんだろ?

持ちつ持たれつなんだろ?

そこからどうしたいのか、という戦略くらい練ってこいよちゃんと。

 

 

「中にはアニソンばかりを歌っているにもかかわらず、“アニソン歌手”と紹介されることをNG項目に挙げているアーティストもいます」

……これってUVERWORLDのこと?

あ、違ったらごめんなさい(別に嫌いじゃないですから)。

他にそんな人いるかなぁ、と思って。

日本の歌手で、アニメの主題歌を歌っていないやつってどのくらいいるんだろうね。

知ってるか、カルメン・マキだってりりぃだって、アニソン歌ってるんだぞ?(<それがどうした?)

『ジャンプ』『マガジン』『サンデー』系か、『ガンダム』なら許されるんでしょうか。

『ブリーチ』の主題歌なんてさ……まあいいけど。

ちゃんとGRAYは、デビュー曲は『ヤマトタケル』のEDでしたってディスコグラフィに書いてる?(それはそれで、版権の問題でひっかかるのかな)

 

 

ま、ともかく、アニソンがメインストリームになる必要はないと思います。

『Mステ』に出る必要はないし、『紅白歌合戦』に出る必要もない。

アニメファンとオタクと一部音楽好きの心の片隅にあればいいのです。

 

 

(元記事)

www.cyzo.com