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べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

そっとしておいて

『寺に反政府デモ主導者逃げ込む 警官隊取り囲むも踏み込めず、宗教尊重が背景 韓国』

(産経ニュース 2015/11/21)

 

以下引用。

 

 

「ソウル中心部にある韓国仏教最大宗派の総本山、曹渓寺に、違法な反政府デモを率いたとして逮捕状が出た民主労働組合総連盟(民主労総)のハン・サンギュン委員長(53)が逃げ込み、警官隊が寺を取り囲む事態が続いている。宗教者が尊敬を受け、警察が寺や教会に踏み込むことをよしとしない韓国の風潮が背景にある。

 ソウルでは1970年代ごろから、独裁政権に抵抗した民主化運動家らは主に韓国のカトリック総本山、明洞聖堂にかくまわれ、聖堂は「民主化の聖地」と呼ばれた。だが教会の運営に支障が出るようになり受け入れは中止に。近年は曹渓寺が取って代わっている。

 ハン氏は昨年5月、旅客船セウォル号沈没事故に絡み行った抗議デモが違法だとして在宅起訴されたが出廷せず、指名手配に。今月14日、ソウルで大規模デモを主導し現場を訪れた後、寺に駆け込み保護を求めた。

 

 

11月14日にソウルで起こった大規模な反政府デモ、警官隊がカプサイシン入り放水をデモ隊にぶちまけたというニュースがありましたが、その裏側でデモ隊は警察車両をぼっこぼこにするわ、火をつけようとするわ、我々が受ける「デモ」というイメージからは遠く、ほぼ騒擾だったようです。

日本で言えば、安保闘争全共闘、なイメージでしょうか。

ま、国内でやる分にはご自由に、という感じです。

ところで、「今月14日、ソウルで大規模デモを主導し現場を訪れた後、寺に駆け込み保護を求めた。」というのは、昔からあるアジールの一種だと考えてもいいかと思います。

もう日本では、教科書にも載っている「不輸不入の権」が有名ですね。

江戸期の「縁切り寺」も、アジールの一種だとみなすことができるでしょうか。

半島には昔、「蘇塗」と称するアジールがありまして、

 

○こちら===>>>

蘇塗(そと)とは - コトバンク

 

コトバンクによれば、

 

 

「古代朝鮮の南部に住んだ馬韓族にみられた宗教的行事。一種のアジールとも解されている。蘇塗という語が史料に初見するのは《三国志魏志・韓伝である。原史料がきわめて簡単で〈諸国,各々別邑有り,之を名づけて蘇塗と為す。大木を立て鈴鼓を県(か)け鬼神に事(つか)う。諸亡,逃れて其の中に至れば,皆之を還さず〉という短い説明だけのため,その解釈をめぐって異論が多い。(略)」

 

 

というものです。

かつて、宗教権力がどれほどのものだったのか、という証拠でもあります。

ただ、「宗教者が尊敬を受け、警察が寺や教会に踏み込むことをよしとしない韓国の風潮が背景にある。」ってところが引っかかるんですよね。

李朝朝鮮で儒学以外の宗教がどれほど弾圧されていたのか。

その反動で、宗教者が尊敬されている、ということなのか……というのは、どうも韓国では牧師さんというのは、性犯罪に手を出すケースが多いらしくて。

ソースは……私は半島の言葉がわかりませんので、데오스앤로고스 모바일 사이트, 성폭력 위험군에 속한 ‘목사’ … 교회는 이대로 놔둘 것인가?の一部を機械翻訳して引用してみますと、

 

 

ジョジュンシンセンター長の説明によると、検察庁の統計資料を根拠に見たときに性犯罪を最も多く犯す専門職の職業群は1位が「牧師」と教会私の場合は、告訴や相談に現れた事件よりもあらわれず、隠蔽されている事件が多いものと推定することができますので、その実態はもっと深刻なレベルであると診断した(1993年から2012年までの宗教別犯罪者数は全人口の18.32%を占めるプロテスタント信者が2,170件、全人口の22.8%を占める仏教信者が1,405件、全人口の10.94%を占めるカトリックのが522件で分かった。また、性犯罪を最も多く犯した専門職の職業群は、1位が牧師になった)。

 

 

尊敬を受けている宗教者ね……。

 

 

ま、それはともかく、「ソウルでは1970年代ごろから、独裁政権に抵抗した民主化運動家らは主に韓国のカトリック総本山、明洞聖堂にかくまわれ」という事情ならまだ理解できないこともないですが、「旅客船セウォル号沈没事故に絡み行った抗議デモが違法だとして在宅起訴されたが出廷せず、指名手配に」なった上に反政府デモしかけて、それで寺に逃げ込んだから逮捕もできないってのは、立派な現代の「蘇塗」、というべきでしょうか。

古代史絡みで、半島の古代史も勉強していまして、この間パラパラと『三国志』の「魏志・韓伝」を読んで記憶に残っていたもので、書いてみました。

 

 

(元記事)

www.sankei.com