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べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

『ジャック・リッチーのびっくりパレード』ジャック・リッチー

 

ジャック・リッチーのびっくりパレード (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ジャック・リッチーのびっくりパレード (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 

短編大好きマシンなもので。

ホックと並んで、長きに渡ってアメリカエンタメ短編をしょってきたと思われる、ジャック・リッチーの日本オリジナルアンソロジー。

もう短編が好きなもので。

ホックと違って、ショートショートとさえ言えそうに短い中に企みが潜んでいるという意味で、ジャック・リッチーは男前です(?)。

1950年代から、年代別にいくつか短編が並んでいます。

1950年代では、「村の独身献身隊」がいいですね。

くだらなくて。

1960年代では、「正当防衛」もいいですし、「戦場のピアニスト」のシニカルなエンディングも素敵。

「殺人光線だぞ」は、タイトルがふるってます(内容も好きです)。

1980年代は、シリーズキャラのターンバックル刑事ものの「容疑者が多すぎる」が、なんというか、脱力系警察小説でよろしいかと(ちょっと、デクスターっぽいかも)。

「帰ってきたブリジット」もいいですね。

1980年代は「リヒテンシュタインのゴルフ神童」でしょうかね、やっぱり。

これは、子供向け(あるいはボーイスカウト向け?)雑誌に掲載された、リヒテンシュタインものの一編で、生前に刊行された最後の作品だそうです。

リヒテンシュタインからやってくる転校生が……という話なんですが、壮年を過ぎても若い物語が書けるようでないといけない、とちょっと思いました。

リッチーのような短編が書けたらなぁ……日本人が書いても受けないんでしょうかね、こういうの。

ラノベの短編集とか、昔から私、存在意義がよくわかりませんでした(『スレイ◯ーズ』とか)。

でも、おっさんになったら短編好きになっていました。

どんな心境の変化なのやら……ジャック・リッチーくらいは、日本で刊行されている分は読みたいものです。