さて。
海外に行けないヘタレファンの私にとって、本年最初のBABYMETALライブ。
直前でYUIMETAL様の脱退がアナウンスされましたが、show must go onなわけですな。
show bizは厳しい世界だ。
というわけで、超MOSH'SHピットに当選してしまったので、グッズ販売時間に間に合うように、家での用事をざわっとすませて出発。
雨模様なので、足下は対策していったのですが、これでスタンディングは大丈夫か……。
(※以下ネタバレがありますので「続きを読む」を設定します。ご注意ください※)
幕張寒。
グッズ販売の時間がかなり長めにとられていますので、それほどの待ち時間もなく(優先販売だし)、気になっていたものは購入できました〜。
帽子はかぶらん……というかかぶれん気がするなぁ、頭の鉢周りからして。
で、ホテルにチェックイン、の前にあちこちブラブラしまして、ホテルの部屋が禁煙なので致し方なく外で……ても千葉県も厳しいですなぁ禁煙……まあしゃあない。
ちょっと休んで、開場1時間前ほどで現地に到着。
ここから長いんですよね……まあしょうがないんですけども……。
金属探知機、THE ONEの認証を無事すませて、アリーナへ。
前の方(当たり前)で、広島のときはエリアが残念な感じだったので見づらかったりもしましたが、今回は……ステージ手前には銀河帝国Garactic Empireのみなさんのセットがおかれていまして、その後ろに三角形の衝立みたいなのが立っていて、その後ろにビジョンっぽいのが見える、と。
客入れのSEはなんだったかなぁ……メイデンの「2 minnutes to midnight」と「Fear of the dark」だったかな……ジューダスの「ペインキラー」、メガデスは「ハンガー18」だったかな……ああ、サバトンの「スウェディッシュ・ペイガンズ」もありましたね……。
そんなこんなで、開演時間やや過ぎたのか、Garactic Empire登場!
ビジョンは、衝立が邪魔であんま見えない(残念!)。
この日のために予習は一応しておいたんですが、テーマ曲とダース・ベイダーのテーマくらいしか頭に残らなかった……ので、あまり細かくは書けませんが、いや、よかったですよ。
インストっていうので、結構ハードルが高い(どう盛り上がっていいものやら)のは確かで、それでも、ドラムのジャンゴっぽい人とか、ベースのトルーパーっぽい人は、要所要所で観客を煽ってはしゃいでおりましたし、演奏のレベルは高くて、Polyphiaのような結構なピロピロ具合で、しかもダース的な人も含めて、マジメに弾いてる時間があって、なんか、それが微笑ましかった(絵本で、ベイダー卿がルークを育てるやつ、あれを思い出したりしました)。
ノリノリになれる場面もあったり、デススター的なボールがピットに投げ込まれて回されたり、ツアースタッフなのか、ステージに引き出されて闇のフォースの洗礼を受ける的な小芝居があったり。
残念なのは、私はそこまで『SW』のフリークじゃないもので……日本での『SW』人気も海外ほどではないでしょうし、そこから劇伴が好きだっていう層はさらに薄いと思います……そうですねぇ、いっそのこと、ジョン・ウィリアムズの曲をメタルにするユニットだったら、日本でも盛り上がるかもしれません(『インディ・ジョーンズ』とか)。
ジョン・ウィリアムズ・グレイテスト・ヒッツ 1969-1999
- アーティスト: ジョン・ウィリアムズ(指揮者)
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: CD
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まるっと50分近く、よく頑張ったなぁと思います(お互いに)。
たぶん、単独公演だと難しいと思いますが、日本でプレイを拝見できてよかったです。
フォースの導きを!
で、ここからが本番。
三角形の衝立が、ゆっくり前方に倒れてきまして、セットが見え……ステージからの照明がまぶしくて見えん!
ちょっと奥まったところにギターのキャビなんかが見えます……あ、私、今回は大神様側をゲットするべぇと上手側に回ったのです。
で、相変わらずディッキンソンさんが「2!minutes!」って歌っていて……同じ曲2回も流れるか……クレーンカメラがぶいんぶいん動き始めて、どうやらそろそろらしい……。
照明が落ちて、ビジョンには、「METAL RESISTANCE EPISODE VII」の内容が……英語で日本語字幕ってのは、そういえば「洗礼の儀」もでしたっけ……いよいよ、世界標準、日本も特別扱いしないショースタイルになっていくようですね……まあ、今回のは外典(アポクリファ)だというのは散々言われていました(し、それはYUIMETAL様の休養〜脱退とは関係ないのです……ダークサイドの要素はすでに「洗礼の儀」で現れておりましたので……神バンドの衣装や、「in the name of」という曲からスタートするという流れなんかもそうですね)……で、一気にドン!と「in the name of」がスタートしましたらですね、神バンドの上にもステージが組まれておりまして、そこに闇の7人が勢ぞろい……おお、これは海外ではなかったですねぇ……日本用にフルバージョンで、ということですね……まだ日本は見捨てられていなかったようです……ちょっと鳥肌立ちました……。
神バンドは、上手からLeda神様、青神様、BOH神様、大神様……しまった、Leda神様のほうじゃないか(いや、全然いいんですけどもね、ストランドベルグ、8弦かなぁ……)、神バンド遠い、見えない!
で、みなさんのお姿が見えた瞬間、ピットは大騒ぎ、一気に前方に詰め寄っていく流れに逆らえず、図らずも間近で見ることに……いや、超MOSH'SHピットを選んだのですから、行きますよ当然。
しかし、まぁ、Twitterでも書いたのですが、BABYMETALに飢えていたんだなぁ……暴動になりかけましたからな……ヤバイヤバイ……けがをされたかたとか、女性で変なことされたりとかなかったか心配です(実際、周囲を顧みる余裕は全くなかったのですが)。
7人はそれぞれ杖を持ち、例の杖を突き立てたり、辺りをぐるっとやったり、というアクションの最中もピットの中は大変です……衣装は、あの顔とか隠れてるやつでしたね……ドロ○ジョ的なやつ……。
「in the name of」が終わり、「oh〜ohoh〜」というコーラスが断続的に流れ、きましたよの「Distortion」!
一気にピークまできましたな、テンションが。
いや、個人的には、「Starlight」から「Distortion」の流れが気持ちよかったのですが、一発目にこれはきましたよガツンと。
んで……ステージを追う余裕がないくらいに叫んでいたもので、ダンスの感じとかがさっぱりだ……すみませんその辺りはいずれ出る『ヘドバン』さんとかで確認してください……(以下のレポートも、単なる感想ですわ)。
こりゃ、これからのステージでテンション鷲掴みにするためには最高の曲ですな……あ、みなさんの衣装はですね……なんだろう、海外のフェスなんかのときよりは、かつての衣装の感じも混ざっていて、黒とゴールドが基調、メイクがエジプトっぽいというか、不評不評の濃いめのあれでして、髪をアップにしておでこ全開、髪はぎゅっとまとめてそこから全方向にちょっとねじって伸ばしてみました、っていう感じ……わかりづらい……すみません、絵で描ければね……SU-METAL様はもちろん、MOAMETAL様もお美しく……本当に、今までの可愛いとのギャップではなくて、海外で受けそうな感じがします。
続いて、おお、「ギミチョコ!!」、もうピットは大変です。
前方に出てきたSU-METAL様の前で、MOAMETAL様がおひとりで「ズキュン!」「ドキュン!」……切なくなってる暇はないのです……インカムをつけているのはMOAMETAL様だけなので、当然歌声もMOAMETAL様だけ……なんか、今思い出すとどんなお気持ちなのか、泣きそうになりますけれども……笑顔全開ですよMOAMETAL様は……だからこちらも、なのです。
間奏ではSU-METAL様の「Makuhari!」から、ビッグサークルの要求が、で、上手側にできたサークルに巻き込まれまして、もうカオスです……楽しい、やっとBABYMETALを感じている……。
ビジョンを見ている暇も、神バンドを見ている暇もないくらいに大騒ぎ。
次が、曲順に自信がないのですが、たぶん「エレベーターガール」だったんじゃないかと……なるべく予備知識なしに、と思ったもので、フェスの落ちている動画もあまり見ていないのですが(一応、新曲だけはチェックしました)、なんだ可愛い曲じゃないですか……「上へまいりまーす」のフリとか、面白可愛い……ああ、もっと見たい聴きたいですわこの曲は……ダウンロードさせてくれよ……。
続いて、三三七拍子、ということは「GJ!」ですか、きましたな……基本MOAMETAL様が先頭で、後ろで闇の方が踊る、という感じだったと思うのですが……違うかな……はぁ……また聴けるとは……その事実も寂しさを倍増させるのですけれども……今回は闇の七人に徹しておられるのか、MOAMETAL様からのいつもの可愛らしい煽りがなく……もっとください……でもダンスも歌も最高でしたぞ。
さぁ……曲順曲順……流れているSE(ピアノメイン)があれのように思うのですが、ところどころに「Tattoo」の「ゆらゆら〜」のメロディが入っていたので、ををくるか……と身構えていたら、SU-METAL様おひとりで上段のステージに光臨、そしてピアノのイントロから「紅月」だー!!
もう、えらいこってすわ……もちろんパイロもあがりますし、お声は絶好調だし……で、間奏で、闇の七人のうちのお二人が、バトルを繰り広げると……ああそうか、今回はシアトリカルなバージョンなのか……いや、ギターソロがね……ほとんどLeda神様見えなかった……うーん、今回の公演の残念な点は、神バンドソロもなかった、ということでしょうかね……半分くらいそれも目当てで行っているので、惜しい、惜しいですよKOBAMETALさん……来年は是非、神バンドのソロを……。
そして、ステージから白いレーザーが客席後方まで貫き、ああビジョンほとんど見ていなかったなぁ……印象的なコーラスから「Starlight」。
ああ、「Distortion」も「エレベーターガール」もそうだったと思うのですが、この曲も闇の七人が集結して、群舞を繰り広げる感じの中を、SU-METAL様のお声がまっすぐに……もう気持ちいいったらないですわ……そうか、やっぱり新曲は、七人前提で振り付けまで組まれているんですね、だからしっくりくるのか……ううむ、そうすると惜しい、曲が少ないことが惜しい……この、今年限り(かどうかはわかりませんが)の七人、というのを生かせる場面が少なかった、というのが惜しい……。
あと何曲だろう……と思っていたら、「キ〜ツ〜ネ〜」が……「メギツネ」だぁ……もう単純に楽しい、しかないですな、本当に。
ここでいつも通りの「Hey,Makuhari! How are you feeling tonight!」のMCがあり、3つ数えたら踊るぜ!からの「One more!」……いい、いいなぁ……。
間髪入れず、「KARATE」ですよ……あれ、ここだっけな、闇の七人の4人くらいがステージ上段だったような……違うか……いつ聴いてもグルーヴィで、流れにワンポイント加える感じですよね……しかも激烈だし……間奏で、ちょっと闇の七人がバラバラになっていたので、立ち上がる感じが薄かったのが残念かなぁ……もう「Everybody jump!」はない(やっちゃいけない)んでしょうけどとりあえず跳びますよねちょっとだけ……跳んじゃえばいいのに七人で……。
何がくるのか……赤いレーザー……そして、高らかに進軍ラッパ……巻き起こる「Wall of death」コール……七人全員が掲げる、今回の公演のエンブレムのフラッグ……やばい、圧巻……会場からは初体験かな、イントロの大合唱が……この期待感といったら……そして「Road of resistance」開幕、wall of death炸裂……もう、ありがとうございます……ああピットにいられてよかった……もちろん「かかってこいよ!」ですよ……。
ラストは、あれそういえば俺これ言ったことあったっけな……「We are BABYMETAL!」からの「Get your fox hands up〜!」で……終わっちゃった……ああ……。
ここで何かビジョンにあったのか……違うかな……スモークがたかれる中、ステージ上段に再び一人光臨されたSU-METAL様、「洗礼の儀」verの「The One」……神々しい……神バンドが入る直前(だったか)、照明がまっすぐ、客席ではなく、その後方、おそらく招待席か関係者席を照らしたように思えたのですよね……ひょっとするとそこにね、水野由結さんがいらっしゃって……今回だけは、彼女に向かって歌われた「The One」じゃないかと思うのです……SU-METAL様が少し感極まったようでもありましたし(※妄想)……最後は闇の七人がステージ中央に集結し、円になって、手を掲げて、花火がバン!で終了……。
光と闇が一つになり、新たな伝説が生まれるのだ……。
みんなBABYMETALに飢えていた、という感想が一つ。
この世界観が、受け入れられない人もいるだろう、というのが一つ(まあ、そういう人は聴かなきゃいいだけですから)。
相変わらず説明が少ないので、妄想していくと、今回の意図としては、この外典を経過することで、光と闇が一つになり、来年に新たなBABYMETALが生まれる、ということなのだろうと思います。
それがまた七人なのかどうかはわかりませんが、「Distortion」や「Starlight」の群舞を見ていると、複数人数を前提としていると思うのですよね。
そして、光と闇が一つになるのですから、ただの闇は消え去るわけで……しかし、ダークサイドもまたBABYMETALであることには間違いない、だからこその「We are BABYMETAL!」。
大いなる実験、というのか、個人的には黒歴史を作り出しておこうとしているようにしか思えないのですが、KOBAMETALさんのその意図が伝わっているかどうかはともかく、なんだろうなぁ、消えてしまう闇の七人に対する憐憫みたいなものが浮かんだのです……もちろん、闇のSU-METAL様も、闇のMOAMETAL様も、消えてしまうのだなぁ……なんか切ないなって。
妄想はおいておいて、肝心のステージですが、リズム隊がちょっともたつくところがありましたね。
青神様のバスドラは、今までも若干遅れたりすることもあったのであまり気にならなかったのですが、今回はBOH神様のベースももたついた感じ……トラブルかな。
あと、SU-METAL様のマイクの調子もちょっと悪かったような……まあ、初日だからいろいろあるんだろうな、とは思います。
お声は絶好調でしたが、何カ所か苦しそうな……でも、マイクの調子っぽくもあったし、何ともいえませんね。
YUIMETAL様脱退、という中でのステージング、難しい部分も正直あったでしょうし(MOAMETAL様が他の5人の中に埋もれてしまっていたり、浮いてしまっていたりしたように感じたのは、YUIMETAL様の参加を前提としていたからなのだろうな、と思えましたが、こればっかりは誰のせいとも言い切れず……)、これで魅せ切れたのかどうか、みなさんに悩みもあることでしょうけれども、ライブの説得力に勝るものなし。
こんなのBABYMETALじゃない、というご意見には、「だから、外典ですってば」としか。
これもBABYMETALなんだよ、ってことでしょうね。
できるうちに実験しておかないといけないですし、おそらくそれは、YUIMETAL様MOAMETAL様が成人の儀を迎えられる前に、と想定されていたのだと思います(ひょっとすると、そこでどちらか脱退、という可能性もあるのだろうな、と)。
予想できないことが起こります、それでもShowは続きます。
メタル原理主義者でもBABYMETAL原理主義者でもない私にとって、いつかMOAMETAL様やSU-METAL様ですらいなくなって、それでもBABYMETALが続いているという未来が何か面白い(MOAMETAL様の夢は菊地最愛さんの夢ではないですし、SU-METAL様の夢は中元すず香さんの夢ではないのです……)。
MAAYAMETALとかなぁ……想像するだけで面白いですよね……原理主義者のみなさんはそれなら認められるのでしょうか……その辺りがよくわかんない。
武道館で骨ダンサーが出てきたりしたのは、今回の闇の七人とは別なんでしょうか……服装が違うから全然いいのかしら……よくわかんない。
まあ、これで炎上したりとか、ファンをやめたりする人が続出とか、そういう事態に陥ったとしても別段かまわないのかな、と(チケット、当たりやすくなるかな……)。
来年はYUIMETAL様とMOAMETAL様の聖誕祭、YUIMETAL様の聖誕祭は残念ながら個人的に開催するしかないのですが、是非ともMOAMETAL様の聖誕祭を名古屋で……お願いいたします……。
こんなに熱くなるんだから、嘘はないですよ。
少なくとも私にとっては。
みなさんにとっての熱くなるものに従えばいいのではないでしょうか。
「どうでもいいことは、流行りに従おう。
大切なことは、ルールに従おう。
燃えるべきものは、自分に従おう。」