べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

(※うろ覚え)山出愛子「Aiko Yamade LIVE Diary vol.2 1227」感想

さて。

12月27日、もぎゅっと仕事を終わらせようと思ったら、微妙にヘヴィな案件に捕まり、足取り重く新幹線に乗り込みまして、渋谷まで。

やっと山出愛子様のLIVE Diaryのチケットがゲットできましたもので……vol.0は外れ、vol.1も外れ、諸先輩父兄方の愛情の深さを感じた次第です……が、ようやく箱も大きくなり、当選しました。

で、夕方東京についてみると、やけに暖かい……あれ、名古屋が異常に寒かっただけなのか……まぁいいや……。

グッズ販売時間に間に合いましたので、キーホルダーと缶バッジをゲット(トートバックはおじさんにはなぁ……と思っていたんですが、あ、楽譜が載ってるのかと気づきまして……また買おう……)。

CDを購入すると、抽選会に参加できる、ということだったのですが、諸先輩方にお任せしました……まあ、あれですね、懐具合がね、というやつです……(今年の出費が恐ろしい……)。

Duoという会場は、結構なサイズでしたが、どでかい柱が客席に立っていて、見づらい人も多かろうなぁ……私は無駄にでかいので、後方も後方で待機(超邪魔になりますので)。

セットリストは、公式のTwitterでも公開されています。

 

 

1:ひらりひらり

2:ふたりことば

3:スマイル

<MC>

(鹿児島ブロック/カヴァー曲)

4:ハピネス(AI)

5:きみに(上白石萌音

6:サイレントイヴ(辛島美登里

<MC>

7:Beautiful

<MC>

8:Choice

9:大切な君へ

<MC>

10:同じ空の下

<ENCORE>

11:アイデンティティさくら学院

12:Choice(AIKO with Piano)

 


(※MCの内容、順番などは、初老の記憶違いがあると思いますので、ご容赦ください※)

 

 

 

 


感想は……とにかくですね、生でお聴きしたかったので、それだけで満足です。

録音されたお声ももちろん素敵なのですが、ライブですライブ、愛子様の歌はライブがやはり良いです……ライブ盤が必要ですね、アミューズさん……アルバムもまだなのにライブアルバムか、そいつはいい考えだ。

最近はもう、ライブは浴びるものだと思って参加するようになってきたのでね……(初老)、細かくレポートなんかしません(できません)。

私が山出さんの歌声で心地よい、と感じるのは、低音が吐息成分多めなところと、中音域の力強く伸びやかなところと、高音域でファルセット当てるところ、それぞれに詰まっている熱量の違い……うーん、散文的な表現にしかなりませんな……今のところ、まだ、それをご自身で作る曲では使いこなせていらっしゃらない、という未完成さがまたよろしいかと(カヴァー曲を歌われると、如実にそれが顕れるように思います)。

ステージには、キーボード2台でイスが4脚、あと例のクマさんもいらっしゃいましたな……登場された愛子様は、黒い、なんだろうニットなのかな、シャツに赤いチェックの……ロングスカートでしょうか(パンツかも)、うーん遠い(がしょうがない)。

OPの「ひらりひらり」は、卒業式の未完成バージョンも捨てがたい(展開が、あちらのほうが個人的に好み)ですが、完成バージョンは歌詞に力がこもっていてこれはこれで素敵。

「ふたりことば」は名曲ですね……何回聴いてもいいですね……この軽やかでアップテンポな曲調と伴奏に、わりと重めな歌詞が乗っている、というギャップも素敵ですし、メロディがまたよろしい……。

続いては1stシングルの「スマイル」、アレンジの好き嫌いはわかれると思いますが、SEとかシーケンスでよけいな音が鳴っているよりも、シンプルな音群のほうが沁みますな……パーカッションがほしいな、今度のバンドでは是非とも……現代の複雑な展開を見せるポップスと比較して、狙った感じのないシンプルな展開もまた新鮮なのかもしれませんなぁ……このあたりは、作曲の技術とかもあるのかもしれないので私には何ともわかりませんが、タメが効いてるともっとぐっとくるのかもなぁと思いました(あ、歌声ではなくて、展開とかメロディとかです)。

MCはあんまり覚えていない……ええと、「めっちゃ緊張している」っていうのが最初だったかな……次はカヴァー曲を、ということで。

「ハピネス」は幸い知っている曲だった……ある時期から流行の曲とかさっぱりわからなくなったからなぁ……AIさんでしたっけ(え?)、ソウルフルな歌い手さんですよね確か(え?)、山出さんの力強い伸びやかな中音域が生きていたな、という感じがしました。

「きみに」はもう、すごいですね、さっぱり知らないという……アップテンポで自然と手拍子が起こっていました……こちらは低音から高音まで堪能でき、かわいらしい感じもあって、楽しい曲でした。

続いては、歌い出してピン、ときてしまう年代のおっさんなところが少々切ない……ですが、まさかの「サイレントイヴ」……クリスマスプレゼントですかね……辛島さんは、憂いを帯びた儚げな歌声のかたですが、さすがにああいった味はなく(今からそれが出せたら恐ろしい……)、それでも世代を越えて感じ入るところのある歌詞なんでしょうか、艶やかに歌っておられました……。

MCでは、このカヴァーブロックは「鹿児島出身のアーティスト」縛りだったことが明かされまして、「わかる人ー?」「わかんないか」みたいな感じのやりとりがありました(やりとり?)、わかっておられるお客さんもいらっしゃったようですが、山出さんからは見えていなかったようで。

「ハピネス」は、「私、さくら学院っていうグループにいたんですけど……」と説明を始められるんですが、途中でちょっとおもしろくなってしまって、「知らない体で話すのが……」と……まあ、父兄さんが多かったのは確かでしょうから……2016年度の学院祭で歌われた(そのころの私は父兄でもなんでもなく、存在も存じ上げませんでした……)とのことで、「あの会場、すごかったですよね、舞浜アンフィシアター、こう(円形のステージを手で表現)なってて」と……諸先輩父兄さんたちはこうして話題にしていただけるとうれしいだろうなぁ……ピアノ弾き語りに目覚めた、スタートの歌なわけですね。

「きみに」は、歌っているのは上白石萌音さん(私、Spotifyを入れているんですが、ライブ後に検索して曲を聴くことができました……便利だなおい……今まで全く使えていなかったもので……あ、「なんでもないや」もSpotifyで見つけました……)で、曲は藤原さくらさん(先輩、お友達?ですよね)、何かの審査員で上白石萌音さん(と妹さん?よく知らない……)いらっしゃっていたりとかで接点があったとかなかったとか……絵のコンクールか何かでしたっけ……結局、表彰式には出られなかったのか、上白石さんもいらっしゃらなかったのか……すみません初老なもので……曲は藤原さんらしい感じで、そこに上白石さんのかわいらしい歌声が乗ってまた違った印象ですよね、といったお話がありました。

「サイレントイヴ」は、辛島さんとは、「私、アメリちゃんっていうのをやってたんですけど」で父兄さんの笑いを誘い、その関係でご一緒されたことがあるそうで……うむ、記憶が……いつかこんな曲を書くのかな、とおっしゃっていたような記憶が……あるんだかないんだか……。

次は、2ndシングルに入っていた「Beautiful」という曲でした、私は韓国語は解しませんので歌詞の内容はさっぱりですが、どことなく美しい冬の景色のイメージですね(たぶん脳味噌には『冬のソナタ』しかないんだと思いますけれども……)、しっとりで、熱があまり感じられなくて、浸れる……そうか、歌詞の意味が分からない分だけ、歌声に集中できるのか……季節もぴったりだったかなぁ、と思います。

MCは、たぶんここで、スペシャルゲストで上地等さんが登場(そうだ、ギターはオーちゃんさん(太田さん)、ベースはGOROちゃんさんだそうです)。

上地さんからは、最初に会ったのが2月で、それからすごい勢いで成長している、と……「ソロデビューもしちゃったしねぇ」で、照れ照れな愛子様でした……。

次の曲は「Choice」、これは特定の誰かに向けて書いた曲だそうですけれども(「誰かは内緒です」)、どうやって言葉をまとめていいのかわからなかったときに、お風呂に入っていて、さくら学院の2017年度卒業式のことを思い出されて……職員室の先生から「どちらかの曲を削らなければならない」と言われて、Aにするのか、Bにするのか、突きつけられたとき、自分たちは「どっちもやりきる」という、AでもなくBでもない、新しい選択肢を見つけた、だから、迷ったときには、違う選択肢があるかもしれないんだ、ということを伝えようって……っていう感じのお話だったと思います(うろ覚え……)……ああ、あのときのことですねぇ……百々子しゃん、めぐ様……(涙)……。

「Choice」は正統派ですよな……イントロのあがっていくピアノにおじさん弱いです……また生で聴きますと、やはりAメロの低音の吐息成分多いところから上がっていくのが心地よいですなぁ……サビの、ちょっと大胆というか、力強い歌詞とメロディのギャップもよろしいすな……はぁ……。

そして、「大切な君へ」……思い出しますなぁ2017年度の学院祭を……1年以上前……こうして、始まりの曲を、アレンジなんかは変わってもいいと思うのですが、歌っていっていただけるとよいですよなぁ……。

MCで、「次が最後の曲です」、とブーイングが起こると、「いいでしょ、さっきのが最後の曲でしたって言われるよりは、最初に言っておいてもらったほうが」と笑いを誘うさすがなトーク力、2ndシングルに入っているあれ、ですな、「同じ空の下」という曲で、みなさんに手伝ってもらうところがあるので、タンバリン片手に前に出てこられた愛子様、一応練習を。

レッスン1、最初は手拍子で、「幼稚園生でもできる」、レッスン2、次はルールールーの部分、「小学生でもできる、ルールー言うだけだから」、この時点でちゃんと歌詞も歌えているオーディエンス、歌詞の練習をしようというまでもなかったので笑顔の愛子様でした。

というわけで、「同じ空の下」、歌詞の中の「ボーダー」を今日のお召し物にあわせて「……チェックで」と変えられておりましたな……観客が歌う部分では、BABYMETALか、というくらいシンガロングが長く、こういう曲はお約束ではありますが、あるといいですよな(和楽器バンドの「暁ノ糸」とか……)……で、ここで本編終了。

アンコールを求める手拍子にあわせて、「同じ空の下」のシンガロングが巻き起こる、という、そうそう、こういう風にチャントっぽくなる曲、いいですよねぇ(和楽器バンドの以下略)。

再び登場の愛子様「また会えました〜」「なんで歌ってるの〜?すご〜い」と感動ひとしきり、ええとここだったかな、ステージ上のくまちゃんの名前を決めることになり、山出さん一押し「ベアマックス」か(ベイマックス好き)、「くまいでさん」か(お母様も「くまいでさん」がよいとおっしゃっていたとか)、「ボブ」……ボブ?……ボブカットのボブ?……どれがいいか拍手の量で決めることになり、まずは「ベアマックス」での拍手の量が少なく「はぁ?」って表情の愛子様……上地さんから「次、3番目訊いてみたら」といわれ、「ボブ」も微妙な量の拍手、というわけでクマさんの名前は「くまいでさん」に決まりました……不本意そうな山出さん、本物のベイマックスをぎゅっとする、と。

そして、グッズ紹介のためのグッズを忘れてくる、と……「誰か持ってるからいいよね」「とってきたほうがいい?」の狭間で、スタッフさんが持ってきてくれたものを受け取り、トートバッグは「Choice」のスコア付き、大きさもちょうどいい、男女どちらも合う、冬にもこもこのコートを着ていても使いやすい、と……缶バッジの絵は、「ありそうでないデザイン」を目指しているそうで、前回のステッカーのいもむしに続く第二弾、「ないよね?似てるのある?パクリって言われちゃう」と攻め気味トークは絶好調、そしてCD購入特典の抽選で当たった人に、「絶対に、売らないでね!大事にしてください」と……ああ卒業式……。

アンコールの1曲目は、「大好きな曲」「ずっと歌っていけたらいいなぁ」と……イントロで、「え?」と思ったんですが、まさかの「アイデンティティ」……ああこれは泣いていい案件ですね……2017年度からのにわか父兄でしかないもので、生では聴けないだろうなぁと思っていたら、まさか愛子様のソロで……1番はピアノ弾き語りで、2番は立ち上がって、歌い上げられる……名曲だなぁ、そしてそれを歌い続けたいとおっしゃる……自分の背景を誇れるって、素敵ですよね……。

そして、最後の曲になりまして、再びのブーイングに「これが最後の曲ですって教えてもらった方がいいでしょ?」と天丼で笑いを誘い、みなさん仕事もあるだろうから「頼む!」、と。

メンバーをお見送りして(オーちゃん、ゴローちゃん、と送ったあと、ご本人からのリクエストに応えて「ひとしちゃん!」……「リハから、ちゃんって言ってって言われてた」そうですよ)、お一人で、いえピアノと一緒に再び、「Choice」を。

坂本真綾(様)は、「一番好きな曲は、一番新しい曲」とおっしゃり、C4のTOKIさんは、「最新こそが最強」とおっしゃる、創作するものはそうでなければいけないと思います……一人、弾き語り、新曲を選ばれたのは素晴らしい幕引きでした。

終了後、帰りたくないとおっしゃり、「永遠にここにいたい!」「誰かアロンアルファもってきて、ここ(靴をステージ)にくっつけて!」とおっしゃり、もっとゆったりと聴いてもらえる場を届けるためにも、作詞も作曲も磨いていく、と決意を口にされた愛子様……。

あとは……あそうだ、来年5月に、同じくDUOにて、2ステ公演が開催されますよ〜とか、女性の歓声に応えて「かわいい〜、私のこのドスの効いた声に比べて」とか、うーん、もっといろいろお話されていたと思うのですが、いかんせん記憶力が……。

 

ふう……もともと、日本の女性ヴォーカルは好きなんですけれどもね、ハイトーンとか、ソウルフルとか、ハスキーとか、いろいろな人がいらっしゃる中で、まだお若いからかもしれませんが、低音から高音へ色を変えるお声というのがいいなぁ……と思います……そうですね、なんでしょう、とても熱の、温もりのある歌声なんですけれども、その熱が激しい曲を歌うときに、ふっと寒々しく感じられることがあり、ギャップ萌え……ですので、結構激しい曲のカヴァーをしてほしいなぁ、って思います。

そして、自作曲も、私には作曲方法とかなんとかわかりませんし、ご自身の方向性はご自身にしかわかりませんけれども、個人的にはタメのある曲、激情を解き放つような曲を聴いてみたいですねぇ……まあ、そういったものがご自身の中になければいけないのですけれども……。

2018年ライブ納め、浴びました〜。

 

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