べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

「犬フェス」LV

f:id:bennybebad:20190205213527j:image

そうなんです。

遅くなりましたが、2/2、フライングドッグ10周年記念ライブ「犬フェス」のライブビューイングに行ってまいりました。

チケットが、当たらない当たらない……使える先行は全部使っても当たらない……ライブビューイングがあってよかったですわ、本当に。

というわけで、名古屋のベイシティという映画館に、相変わらずギリギリに到着という緩さ(物欲とか薄れるとね……)で入場。

割といい感じの、割と端っこめの席でした(いや、全然満足ですよ)。

詳しいレビューは、あちらこちらにあると思うので、徒然に。

まず、菅野よう子女史がインフルで欠席……マヂかい、と思った諸氏、マヂでしたねえ……そんなに映りたくないんか、と昔なら思ったものですが、最近は『マクロスF』にしろ坂本真綾(様)にしろ、映像に残ってるからなあ……まあ、お大事に。

オープニングのプレゼンターは、田中公平御大。

ビクター時代からのお付き合いのお話、1日に70曲以上書けと言われて「書いたけどね」(書いたんかい!)という自慢話、『サクラ大戦』の発端みたいな話、『キングゲイナー』の話、『ガオガイガー』の話(歌詞もらって驚いたよ、「ガ」ばっかり)。

アニメ界、アニメ劇伴音楽の歴史の、20パーセントくらいは背負ってこられた御大の話は面白かったです。

そして、一曲くらいは、ということでピアノの前に移動。

あれ、何だろう……いろいろ思い浮かべますが、なんとまさかの遠藤正明さん登場で、「勇者王誕生!」、しかも2番は田中御大歌われる……美声……。

超絶なインパクトを残しての開幕。

一人目は、May'nさん。

マクロスF』以降、それほど追いかけていないので、「射手座☆〜」で「もってっけー」と生で(ライブビューイングだけど)叫べたのは楽しかったあ。

そして、「私を見つけてくださってありがとう」、とフライングドッグ、菅野よう子女史への感謝を込め、特別だという「ダイヤモンド・クレバス」を……感極まった様子でうっすら涙……沁みる……。

二人目は、ナノさん……?でしたっけ、私の知らない人……いや、ファンの方申し訳ないですが、知らないものでね……音としては、スタジアムクラスで見劣りしないロック、という感じでした……いや、もうね、追いかけようにも金と時間が……今度聴いてみたいとは思います。

三人目は、誰だっけなあ……あ、梶浦由記女史か、アニメ劇伴音楽界が誇るKYの双璧、一人はお休みの人、もう一人が梶浦由記……うん、普通に聴いてた、曲が思い出せないけども、オペラ歌手みたいなボーカルのかたとコーラスお二人の圧倒的な歌声に、生バイオリンを加えた編成での、バロック音楽×ロック×エレクトロニカ、生で聴くと(ライブビューイングだけど)すごいパワーですな、オルスタならトランスで踊りますなこりゃ……で、続いてはFiction Junction YUUKAにて、「暁の車」だ……懐かしい……そこから「nowhere」、いやはや……語る梶浦由記女史を見たのも始めてだったけど、いいこと言ってた……忘れとるけども……あ、「犬フェスですね、ニャンニャン猫の日ですけども」ってあった気がする……私にとっての梶浦由記女史は、『.hack//sign』と『NOIR』なんだけど、やぱ『.hack』すね……残念、聴けなんだわ。

続いては、誰だっけ……この辺りで、セカンドプレゼンターだったかな、河森正治氏。

マクロス』は、当時流行りの80年代アイドル、あれをアニメで誰もやらないからやってやれ、と思ってやったら死にそうに大変で、「誰もやらないわけです」、と……当時はセル描きで、口パク合わせるだけで大変、そして戦闘シーンでも歌わせちゃったら、次は『マクロス7』で戦わない、歌う主人公出しちゃったと……『マクロスプラス』ではAIに歌わせて客が盛り上がるシーンを描いたら「そんな時代が来ちゃいました」、菅野よう子女史の欠席については「人間だと証明されました」で笑いを取られる、確かに宇宙人だったもんなあ若い頃のあのひと(インタビューとか読むとわかります)、『エスカフローネ』での坂本真綾(様)にも触れられ、「当時は制服着てレコーディングにくるような……」……懐かしい、そんな河森正治御大の紹介で、新居昭乃姐さん登場……神々しい……しかも、ピアノの弾き語りで「voices」ですよあなた……サントラ、何回聴いたかわかりませんよ……これ、聴けるんだなあ……リアタイ当時はライブに行くという発想(と金)がない時代だったから、もうなんかね……一瞬で新居昭乃ワールドですよ、横揺れですよ、そしてお話になる昭乃姐さんがふわふわしてて、ゆるキャラみたいでしたよ……ラジオ聴いてたなあ……あれ、家には『RGB』もないのか俺……続いては「キミニムカウヒカリ」、『ゼーガペイン』なんですね(観てない)、いや、アップテンポでまっすぐな昭乃姐さんの歌声は、妙に感情を途絶させたような冷たさがあり、でもウィスパーに混じる妖精感、うむむ、やられるわ……「覚醒都市」は……残念。

次はアリプロ……すまん、正直よく知らない、いや初期は知ってる、「コッペリアの柩」とか「絶叫グランギニョール」とか……でも、アリプロアリプロでした、犬フェスでも……劇場版『コードギアス』でも主題歌歌われるそうだが、今回はなし、打ち込みドラムのバンド形式にダンサー引き連れての舞台創造、アリプロだなあ……ちゃんと聴いてみようか……。

続いては中島愛、いきなり「星間飛行」で「銀河のはちぇまれー!」、サビでは「キラッ」、いやいいわ……大人になったよねまめぐも……『マクロスF』から十年か……私は超時空プリンセス派だったのですが、以降はあまり追いかけてないなあ……あ、『F』で好きなのは「アナタノオト」です、はい……甦る「超時空七夕ソニック」のエンディング……自分の水がどれだかわからないまめぐ氏、続いて「サタデーナイトクエスチョン」を歌われて、おいおい短い……と思っていると、例のイントロから、壇上にMay'n&まめぐ、で「ライオン」ですよ……いやあお二人のツイッターとか見ていただければわかると思いますが、二人顔を見合わせて歌われているのを生で(ライブビューイングだけど)観られるなんてね、なんか超贅沢……。

ここで、DJタイムという名のトイレタイム、KZさん登場で、飛犬の名曲の数々を……いや知らん曲も多かったけれども……「ロケットビート」は気づいたよ……あ、コンピ買わないとね……。

で、休憩明けはスペシャルゲスト、おや、と思ってたら、確かに今日一番の驚き、まさかのチエカジウラと福山芳樹登場!、歌バサラと歌ミレーヌやで……おいおい……「Planet Dance」かよちくしょう、福山氏ギターうまいなあ、さすが見た目も声も一人ペイジ/プラント、よく見たらギターはバサラモデルだし……で、ヒゲ、どうした?(最近JAMプロも見てないからなあ……)、20数年越しですか、まさか生で(ライブビューイングだけど)見られるなんて……なんかこれだけでもお金払った甲斐がある……福山氏はチエカジウラ氏に「アニソン界のモジャモジャ」って紹介されてましたな……で福山氏は「楽屋は遠藤と一緒でした!」って、いろいろ持ってくなあ……で、一曲かよ!もう一曲くらい歌っていけや、「突撃ラブハート」とか「Try Again」とかさあ……。

ふう……と盛り上がりが一息ついて、次はAKINO with bress 4……まず歌われたのは、私の知らない曲……しかし超アグレッシブな曲で、AKINO氏のハイトーンは相変わらずすごい、なんだろう、筋肉で歌ってる感じがバリバリするのがすごい……他のご兄妹のステージングもすごいけど(兄さん達がホントに筋肉が……)……自己紹介から、AKINO氏があれを歌われたのが14歳だったと……すげえなそれ、坂本真綾(様)より若いじゃないかデビュー……で、まあもちろん、「創聖のアクエリオン」ですわ……音源より若干テンポ遅め、ですがその分じっくり噛みしめる感じですねえ……そして、今日最大の声をオーディエンスから引き出したであろう「愛してるー」……名曲、というかアニソンの歴史を語る上で外せない曲ですわ……これを生で(ライブビューイングだけど)体感できてよかったよかった……。

で、来ましたよ石川智晶女史、私のよく知らない「不完全燃焼」という曲は昭和歌謡な匂いを漂わせつつ、震えるほどの歌の上手さよ……AKINO氏のパワフルハイトーンにも圧倒されましたが、こちらは円熟味と表現力ですわ……で、ステージの階段降りてくるのが大変、という女史、最近はあまり生で歌われていないそうですが、歌うってやっぱりいいね、と……まあ実際副交感神経優位になりますからな、いいんですわ体には……当時「歌ってみた」でバリバリ歌われた、というあれ、「アンインストール」がもちろん披露されましたよ、あのイントロのあれを生で(ライブビューイングだけど)聴けるとは……いやあ名曲、暗いけど名曲、やはり本家は違うなあ……ほんと、震えるわ……当時ありましたよね、「アンインストール」って歌ってる回数がなんとか、とか……私はアニメ見ていないので、何で知ったのかなあ、何故か知ってましたよ、そのくらい名曲ですわ。

石川智晶女史も二曲かあ……なんて思っていると、ざわつく場内、そりゃそうだよな、梶浦由記女史と石川智晶が一つの会場にいてやらないはずないよSee-Saw、もちろん「あんなに一緒だったのに」……何だろうなあ、あるある、と思っていてもやっぱりあると感動する……豪華すぎる……そして一曲だけかい、もったいないわい……。

続いてのプレゼンターは、山寺宏一御大、直前に種の歌が歌われて、例の件もあるので自虐的に「いろいろ大変なんだよ!」とか「家のローンが残ってるんです!」とか、さすがですわ、ビクターやフライングドッグへの貢献度から自分ではないのでは?と聞くと、出演リストが持ち出されたとか、まずは『メガゾーン23』からっておいおいベテランやなあ……『ワタル』では「林原めぐみさんの出世作」と持ち上げて、ここから出演作品を述べていくも、「名前を叫ぶスタイルです」と役名を大声で言うだけで済ませていったり、ほんとお上手だわ……そして『ビバップ』の辺りで「ジェット、ありがとう!」と昨年亡くなった石塚運昇さんへの賛辞……ちょっと泣きそうになったよ……で、欠席した菅野よう子女史の代わりに「たぶん、『TANK!』をやるはずだったと思うのですが、私が代わりにやります!犬で!」、フライングドッグだけに犬の鳴き真似で「TANK!」を歌い大爆笑でしたわ、素晴らしい……そんな山ちゃんの紹介で、活動休止したユニットを、で登場されたのはTrident……すまん知らなんだ……『蒼き鋼のアルペジオ』……あれ中原麻衣女史の出てたやつですか?……存じ上げませんが、一夜限りの再結成で、かなりの盛り上がりでございました。

いよいよクライマックスに向かって、ワルキューレ登場!「いけないボーダーライン」、「一度だけの恋なら」をばしっと決められ、バンドはもちろん北川さん達ですな、自己紹介では、ソロ活動している人(JUNNAさん、鈴木さん、東山さん、安野さん)としてない人(西田さん)の間に深い溝が……と思ったら、その西田さんもソロデビュー決定でハッピーな空気に、そこから、何か、安野さんが噛んだりしたような気がしましたが、「ワルキューレがとまらない」に突入、なんでしょう、ワルキューレでのライブを見ると、一応キャラが残っているのですが、今回はみなさんそれぞれ素で出ておられるので、緊張感の中にもリラックスしておられたように見えましたな、Choo Choo Train的なことをピンクと緑の人がやっていて、楽しそう……個人的には「絶対零度θ〜」が好きなので聴きたかったのですが……いや、「涙目爆発音」は諦めていましたよ……。

そして、なんと、大トリですよ坂本真綾(様)……すっかりフライングドッグの看板になられた……一発目は「逆光」、いや良き……佐野康夫さんドラムスで逆光、最高ですよあなた……ホント、またいい曲を手にされましたよねえ、そろそろメタル歌ってみないかなあ……みないだろうなあ……まあほぼハードロックだからいいんだけど……しかし坂本真綾(様)のライブで光り物ってのはなかなか新鮮ですな、普段はいないからなあ……いや、別に普段のライブでも居てもいいと思うんですけども、いないなあ……って思っていると次は「Be mine!」、むむ、そりゃもう二百曲に迫りそうだからな持ち歌、何を選ぶのか大変だろうけれども、いやいいです、佐野康夫さんの手数がヤバイ、マヂでヤバイわ、これ映像化するよね……え、しないの?……で、MC前に水を飲みに行き「人の飲んじゃった」、まめぐと変わらんな……でまあ一通りビクターとの思い出を語るも、やっぱり「菅野よう子、どう思う?」って話になり、「ふざけんなよ」で大爆笑、いやいやそれが言えるのは貴女くらいですよもう、「お空の菅野さんに文句を言っておきましたから」、殺してる殺してる、どっかにいますから、で、菅野よう子女史が観客に歌わせるのが大好き、と言う話から、最後の曲もそういうアレンジしてたのにいないのかい、とまた爆笑、そしてラストは、ああそうか、これがありましたね「プラチナ」……どこを歌うのかと思ったら、「見つけたいなー叶えたいなー」を観客に交互に歌わせて、ああ、これはなかなか壮観だなあ……「ポケットを空にして」とか「シンガーソングライター」では観客が歌うってのありますけど、「プラチナ」でも、これは今後定番化するのかな、などと考えていると、「菅野よう子ー」「ふざけるなよー」と煽りまた爆笑、素晴らしい、この機転、ベテランだなあ……もちろん「お大事にねー」とも歌い、大団円。

終演後には、フライングドッグ制作の新作アニメとか、『レイドバッガーズ』にキズナアイ(?)が参加とか、よくわかりませんが、今年の秋に「犬フェス2」が行われることが発表されました!今のところの出演者は、誰だっけな、ワルキューレのみなさんがそれぞれソロで、ということを考えると、今回はフライングドッグの今までを、次回はフライングドッグのこれからを見せるものになるのかな……。

いや、良かった。

現場に行けなかったのが非常に残念ではありましたが、良かった。

ノスタルジーですねえ……ほぼノスタルジー、やっぱビクターっ子なんだなあ自分、って思ったり、とにかく良かった、しか出てきません(すみません)。 

会場はなんなら横アリたまアリクラスでもよかったんちゃうかなあ……10000人クラスだったようなのでね……まあ無理は言いますまいて……。

是非映像化を希望。