『「動物園は虐待」と主張の愛護団体女性 ネコを飼っていると明かして議論に』
(J-CAST NEWS 2015/7/22)
以下一部引用。
「動物愛護側からは、NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さんが出演し、動物園や水族館はなくすべきとの立場から持論を語った。例えば、動物園については、「いわば監禁状態で飼育している、虐待を受けている動物を見る場所」だというのが反対の理由だった。
これに対し、施設側からは、ユニークな展示で知られる旭山動物園(北海道旭川市)前園長の小菅正夫さんが、動物園は種を保存し動物を守っているとして、岡田さんの主張に反論した。
一方、岡田さんは、日本では、動物を檻に閉じ込める標本展示が多いと厳しく批判した。動物園を否定する立場は変えなかったものの、動物福祉に理解ある国では、動物に広さや自由を与える生態展示に切り替わっていると指摘したのだ。
(略)
最後に、ペットをどう思うかも話題になり、進行役の阿川佐和子さんから聞かれて、岡田さんは「うちにはネコが1匹いますね」と飼っていることを認めた。
この告白は、出演者には意外だったようで、旭山動物園前園長の小菅正夫さんは、「ネコ飼ってるの? ビックリ!」と目を丸くしていた。これに対し、岡田千尋さんが「シェルターでちょっと余ってしまって、行き場がなくなってしまった子なので」と説明したところで、ペットのことは次回と紹介されて番組が終わった。
(略)
動物園や水族館については、なくすべきだとは考えているものの、すぐにはできない現状は理解しているという。今できることとして、生態に配慮していない飼育環境を改善し、繁殖を考えない新しい動物などは飼うのを止めることなどを訴えたいと言っている。」
動物福祉に理解のある国、ってどこなんでしょうね。
「動物に広さや自由を与える生態展示に切り替わっている」と、動物福祉に理解のある国なんでしょうかね?
動物園には突っ込むのに、誰も植物園には突っ込まないんですか?
動物虐待はありえても、植物虐待はありえない、と?
生物を差別していますね。
動物園も水族館も植物園も、基本的には「驚異の部屋(ヴンダーカンマー)」の末裔で、つまり博物館の一種でしょう。
博物館って、何かの収蔵展示研究することに意義を置いているのであって、動物福祉とやらとは関係ないと思いますけど。
より本来の生態に近い状態を再現することには、博物館的な意味があると思いますが、それが動物福祉ねぇ……。
ペット自体は否定しませんよ。
あれは、動物側から見れば「生き残り戦略」なのですから。
でも、最近では去勢されてしまいますね。
これも動物福祉なのでしょうか。
いずれにしても人間の傲慢ですし、矛盾だらけです。
私はネコが大好きですが、拾ったところで最後まで飼う覚悟がないので、拾えません。
それならまだ、野良で生き延びる可能性の方が高いでしょう。
人間に拾われるのは、運命のいたずらか、気まぐれか、でしかありません。
野良ネコにとって何が幸いなのかはわかりません。
それに、多分ネコは、幸せになるためではなく、生きるために生きているのだと思いますから。
我々の心配も無用なのかもしれません。
(元記事)