八奏絵巻(CD+DVD)(初回生産限定盤type-B LIVE収録)
- アーティスト: 和楽器バンド
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2015/09/02
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
音楽についてはあまり書くつもりはなかったのですが、「和楽器バンド」がオリコン1位をとった、という話を耳にしましたので、一つ記事にしてみます(今やオリコンがどの程度の権威であったり基準であったりするのかはわかりません……日本武道館みたいに)。
ご存知の通り(?)、「和楽器バンド」というのは、和コースティックユニットである「華風月」の鈴華ゆう子さん(Vo)、神永大輔さん(尺八)、いぶくろ聖志さん(箏)と、黒流さん(和太鼓)、蜷川べにさん(三味線)、亜沙さん(Ba)、山葵さん(Dr)、町屋さん(Gt)を加える形で結成された、和風ポップロックユニットです(あ、この辺りの用語は気にしないでください)。
ファーストアルバムが、
『ボカロ三昧』という、私のよく知らないボーカロイドの曲を生身の人間がやらかす、というコンセプトのものでした。
何しろ曲をよく知らなかったのですが、私、和楽器好きなのです。
というか、和風のインストが好き、というべきでしょうか(アジアンテイスト、かな)。
何しろ、初めて買ったレコードは高橋名人の『RUN』でしたが(マジです)、初めて買ったCDは、OVA『戦国奇譚妖刀伝〜破獄の章』のサントラ、といういかれポンチですから。
いや〜、いいアルバムだった……「永伏山中」なんて今でも聴いてますし、主題歌がカルメン・マキさんですからね……ちなみに、続編の『〜炎情の章』の主題歌はりりぃさんです(このおかげで私はカルメン・マキ&OZを知りましたし、りりぃさんの「私は泣いています」を知りました……だからなにって感じですが)。
かように、なぜか和風な音が好きな私は、ある時代にはもちろん、
「陰陽座」にも 心惹かれました。
こちらの場合は、「妖怪重金属音楽」がコンセプトでしたので、バンドのコスチューム、歌詞や曲の構成なんかは和風なんですが、音自体はごりっごりのメタルでした。
あ、すみません、私ほとんどこのメジャーデビューアルバムしか知らないんです。
登場したときは衝撃的でしたし、インストアイベントでアコギでばりばりスウィープやっていたのに驚愕した覚えもありました(見に行ったなぁ……渋谷のタワレコだっけな、新宿だっけ)。
今でも嫌いではないですが、当時から、「いっそのこと、「鬼太鼓座」とかとコラボしちゃえばいいのに」なんて思っていました(時代的に、「アポカリプティカ」が出てきたちょっと後だったでしょうか……伝統的な楽器でメタルの曲をやるとか面白そう、と思っていた時期です)。
業界的には、琉球っぽい音楽がちょいちょい流行った時期でしたかね。
私もこれ以降は、あまり和風に近づかず、ワールドっぽい辺りで「東京エスムジカ」に立ち寄ったりしていました。
で、「和楽器バンド」です。
私、基本的にひねくれ者ですが、キャッチーなものも大好きです。
多分「六兆年と一夜物語」のPVを見て、ずきゅんときました(音じゃないんかい)。
三味線の蜷川べにさんが、肩もあらわに着崩した着物でさらし巻いて三味線弾く姿と。
尺八の神永大輔さんの、「あ、ちょっと狂ってるなこの人」感に。
三味線と尺八、かっけー!!
あとギターの町屋さんの面。
で、ポチッとな、と。
レーベルが、私の嫌いなエーベックスでも気になりませんでした(最近はTMがいるからあまり嫌いとは言えないんですけどね……)。
ボカロの曲はまったく知らなかったので、新鮮に聞くことができましたが。
まぁとにかく、音源が八つもありますから、音が豪華です、キラキラなんです。
で、勢い、
も買う、と。
これはいいDVDですよ〜、何しろ詩吟、三味線×和太鼓、和太鼓×ドラム、いろいろな角度からメンバーの素晴らしさを体験できます(なぜか、一番好きなのは、「焔」というギター、ベース、ドラム、のインストナンバーですが)。
みなさん、お上手で隙がない。
黒流さんの「合いの手」(?)がまた、一つの楽器なんですよねぇ、ああかっこいい。
あとギターの町屋さんのステップ。
で。
ライブ映像で見て改めて、「三味線かっけーな〜」と、「尺八狂ってるな〜」を確認しました。
尺八って、虚無僧が吹いているじゃないですか(一応あれ、普化宗っていう宗派の人が、お経の代わりに吹いているようなものなんです)。
虚無僧って、怪しいじゃないですか。
だから、尺八を吹く、ということ自体に、なぜか私は怪しさと狂気を感じていまして。
神永さんが、取りつかれたように尺八を吹きまくる様がもう、怪しかっこよいんです。
久々に、メジャーなところで「いいもの」を見つけた、と思いました。
長々と書きましたが、『八奏絵巻』は、「和楽器バンド」の2ndアルバムで、メンバー作の曲が多数収録されています。
どれもいい曲ですねぇ。
アニメやゲームとのコラボも多いです。
「鋼ーHAGANEー」や「Perfect Blue」、「華火」辺りがお気に入りです。
組み合わせがいろいろあって、ライブ映像つきのものや、ビデオクリップつきのものなど。
私はライブ映像つきのものを買いましたが、やっぱライブでの音の豪華さは格別ですねぇ……本当はビデオクリップつきのも買いたいんですが……さすがに。
で、購入されるのであれば、是非とも初回限定版を。
ボーナストラックで「地球最後の告白を」が入っております。
近年稀に見る、お手本のようなスピードポップ。
『ボカロ三昧大演奏会』でも聴けたのですが、笑っちゃうくらいにキャッチーでど直球なスピードポップです(歌詞はヤングアダルト感が強いですが、嫌いじゃないです)。
是非ともライブに行ってみたいですが、チケット即完売らしいですね……無理かなぁ……(私も、この年齢で若い人たちにまじってサイリュームを振りまくるのは無理かなぁ……)。
尺八か三味線習いたい……。
<追記>
民族楽器とロックがガチンコで出会うと、途端に何か怪しくなるというか、いかがわしくなりますよね(同意?)。
「和楽器バンド」はそれほどでもないですが、
- アーティスト: Diablo Swing Orchestra
- 出版社/メーカー: Sensory Records
- 発売日: 2012/05/22
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
場末感全開のご機嫌ミクスチャー、Diablo Swing Orchestraに近いものを感じます。
多分、私だけだと思います。
それから、「和楽器バンド」の皆さんには、「バンド」つながりで、
是非とも「TAKADA BAND」の曲をカバーしていただきたい。
ちょうど、男女ツインボーカルだし。
ちょっと音はオリエンタルだし。
「夜はlogo logo」とかいいんじゃないですかねぇ〜。
「蒼い月の下で」でもいいんですけどねぇ〜。
ま、そんなことを思うのも私くらいでしょうか。