べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

『大映テレビ主題歌コレクション〜TBS編』

 

大映テレビ主題歌コレクション~TBS編~

大映テレビ主題歌コレクション~TBS編~

 

 往年のテレビ少年だった私は、ご多分にもれず大映ドラマが結構好きでした(といっても、半分は姉の影響ですが)。

今では記憶も薄いのですが。

 

『高校聖夫婦』「純愛さがし」は、記憶にございません。

主題歌は、高田みづえさんが歌っておられます(元若嶋津二所ノ関親方の奥様です)。

 

スチュワーデス物語』「ホワット・ア・フィーリング〜What a feeling〜」は、「ドジでノロマなカメナンデス」でおなじみのドラマですね。

内容は覚えていませんが、「教官!」のセリフは耳に焼き付いています。

風間杜夫氏が若々しいイメージですねぇ。

主題歌は映画『フラッシュダンス』のテーマソングなんですよね。

この映画の記憶も、うっすらですがあります。

レッグウォーマーが新鮮でした(?)。

カバーで歌っておられるのは麻倉未稀さん、超実力派。

安心して聴けます。

 

『不良少女と呼ばれて』「NEVER」も覚えてないなぁ。

主題歌は映画『フットルース』の挿入歌で、原曲を聴いた記憶はありません。

歌っているのはピンクレディのMIEさんで、パワフルかつソウルフルなハイトーンヴォーカルが素晴らしい。

 

スクールウォーズ』「ヒーロー〜Holding Out For a Hero〜」。

いっとき私は松村雄基さんが大好きでしたので、見ていたはずなんですが、肝心のところをほとんど覚えていないんですよね。

のちにたくさんパロディされたせいか、イソップ!」ばっかりが頭に残って。

「ウソップ」じゃないですよ。

主題歌は麻倉未稀さん再び。

これも映画『フットルース』の挿入歌なんですよね。

80年代の産業ロックのいいところを詰め込んだ、扇情的な名曲(こちらもパロディにされることが多かったような気がします)。

バッキングのピアノ、ホーンセクション、コーラスワークといったところからは、いかにも映画向けな感じがしますが、そういったところをそぎ落としてみると良質なポップロックです。

ハードなアレンジをすれば、Bon Joviになります。

 

少女に何が起こったか』「摩天楼ブルース」は、ドラマは全然覚えてないですね。

ただ、主題歌の「摩天楼ブルース」はよく覚えています。

「大阪ベイブルース」っぽい、大人の匂いがするポップスです。

嫌いじゃないんだなぁこういうの……昭和全開ですな。

 

乳姉妹』「RUNAWAY」

「ちきょうだい」って読むんですぜ。

松村雄基さんが出ているのと、伊藤かずえさんが出ているので、ばっちり見ていました。

大財閥の娘と貧乏人の娘が、実は生後しばらくの間一緒に育てられた「乳姉妹」だった……という、大正ロマンの香りすらする設定。

いやぁ、いいですねぇ。

今や昼ドラでもやらんぞ、韓国のドラマくらいじゃないですかね(今現在も、あの国には財閥と呼ばれる企業体がありますから)。

で、主題歌は麻倉未稀さん三たび登場、曲はもちろんBon Jovi「夜明けのランナウェイ」のカヴァー。

ロック色をやや薄めています。

Bon Joviより先に、こっちの「RUNAWAY」を知ったクチですからねぇ……そう考えると、当時の日本の歌謡界がどうだったかはともかく、洋楽を受け入れるだけの素地を作っていてくれたのはありがたい限りです。

Bon Joviはいっときよく聴きましたし、横浜スタジアムのライブに行ったこともありまっす(さすがのパフォーマンスでしたよ)。

原曲も、カヴァーも、どっちもよいです。

 

ポニー・テールはふり向かない』「NEVER SAY GOOD-BYE」

これこそ、間違いなく、めっちゃ見ていたドラマですな。

松村雄基さん、伊藤かずえさん、坂上忍さん、鶴見辰吾さん、野々村真さん、と当代の若手役者がこれでもかと登場し、しかもバンド物。

萌えましたねぇ……そりゃもう、伊藤かずえさんがドラムスティックでばしばし不良ややくざをしばき倒すシーンに萌えました。

超強いから。

松村雄基さんがピアノってところも、イメージと違ってよかったなぁ。

野々村真さんはヴォーカルでした(作中でも歌っていました)。

ネタバレしてもいいかと思うんですが、最終的に松村雄基さん演じる田丸晃が、切れたギターの弦で失明する、というナンテコッタイな展開がなかなか衝撃的でした。

主題歌を歌っているのは小比類巻かほるさん。

City Hunter〜愛よ消えないで」でおなじみ、かほる姐さんの、なんとデビュー曲です。

アン・ルイスさんが当時「歌謡ロック」の女王と呼ばれておりましたが、この曲もきっと「歌謡ロック」なんでしょうね。

展開は当時のハードロックを踏襲して、オーソドックス、メロディック、ただ音が80年代なんですよね(嫌いじゃないですよ、私は)。

ごりごりのハードロックアレンジをしても(つまり、Bon Joviっぽくしても)面白いんじゃないかと思います。

あと、かほる姐さんの英語の発音が抜群です。

 

『遊びじゃないのよ、この恋は』「まわり燈籠」……全く記憶になし。

歌にも全く記憶はないですが、高樹澪さんの歌う演歌チックな曲は、結構良いです

 

『おんな風林火山』「LOVE IS ALL〜愛を聴かせて〜」……時代劇?

覚えてないなぁ……。

主題歌は「愛はかげろうのように(I'VE NEVER BEEN TO ME)」、シャーリーンが歌った名曲ですから、多くの昭和世代は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

いい曲ですが、私には原曲の方が印象が強いですね。

 

『天使のアッパーカット』「TALK TO ME」

なんかもうギャグみたいなタイトルですが(まぁ、大映ドラマですから)、見たことないと思います。

全く覚えていませんもの。

主題歌を歌っているのは松居直美さんで、クォーターフラッシュというバンドの「TALK TO ME」のカヴァー。

こちらも、原曲は聴いたことがあるかもしれません(私は知りませんでしたが)。

 

スクールウォーズ2』「FIRE」

このCDを買おうと思った理由は、もうこの一曲につきます。

スクールウォーズ』に『2』があった、という事実がまず驚きですが、話題にならなかったんでしょうねぇきっと。

だから主題歌も、「ヒーロー」ほどは話題にならなかった、と。

 

 

そこがいいじゃないですか!

 

 

歌っているのは丸山みゆきさん。

うーん……知りません。

少女らしさを残した、素朴で透明感のある歌声です。

で、こちらもカヴァーなんですが、作曲者は「ヒーロー」と同じ、Jim Steinman

原題は「OUT OF THE FLIYNG PAN(AND INTO THE FIRE)」、訳すと「焼け焦げたフライパンの中から(そして炎の中へ)」

 

 

 

イカス!!

 

 

……あ、「out of the flying pan into the fire」で成句で、「一難去ってまた一難」という意味があるそうです。

 

 

で、原曲を歌っているのがなんとまぁ、ミートローフ先生ですよ!

アメリカじゃ超人気者なんですが、日本での認知度は今ひとつ、それでも90年代に「I'D DO ANYTHING FOR LOVE(BUT WON'T DO THAT)」で一瞬流行った(MTVのおかげかな)ロック歌手……というか、「ロックをオペラっぽく歌う」歌手というのか。

だからもう原曲はですね、ピアノがんがん、野太いコーラスぶんぶん、これでもかと劇的な展開、もう「クサい」ったらありゃしないんです。

丸山みゆきさんとは似ても似つかぬ、長髪でややぽっちゃりしたおっさんが、扇情的にぷるぷるしながら(嘘)、歌い上げるのです。

好きですけど。

この原曲と聴き比べたかったので買ったのですよねぇ。

カヴァーの方が良質なポップスになっていて驚きました(あと、歌詞がクサいのも好きです)。

で、で、実はJim Steinmanさん、この曲を自分でも歌っていらっしゃったりします。

ミートローフ先生の方は、Jim Steinmanの曲にわりと忠実なアレンジだったりします。

というわけで、この「FIRE」という曲は、三つのバージョンが聴き比べられます。

お好みのものをどうぞ。

個人的には、丸山さんのカヴァーが好きですねぇ。

 

Bad for Good

Bad for Good

 

 ↑「ヒーロー」の原曲も聴けます。

 

地獄のロック・ライダーII~地獄

地獄のロック・ライダーII~地獄

 

↑素敵な邦題です。