『【衆院法務委】井出議員、圧政に抗した「一揆」は共謀罪にあたるのか-民進党』
(2017/4/19 民進党HP)
以下、一部引用。
「また、1761年に長野県で発生した上田騒動という一揆を例にして、共謀罪法案の持つ問題点をただした。「一揆の目的は、生活に困窮した農民がその改善を求めて訴え出るもの。訴えが聞き入れられなければ、庄屋らの建物を破壊したりする。計画、準備行為、組織性があり、一揆というものはテロ等準備罪に当てはまってしまうのではないか」と政府側の見解を求めた。
金田法相は、「過去の歴史上の出来事であり、その事実関係や歴史的評価について法務当局としてお答えする立場にはない。要件の該当性についてお答えするのは難しい」と答弁し、具体的な答弁は避けた。一揆を例に挙げた意図について井出議員は、上田騒動を起こした長野県青木村が現在、圧政に屈せず、行動した先人の思いを称えて「義民の村」と呼ばれていると指摘し、当時の支配層からテロと見られた行動が今日では義民と称えられているように、組織犯罪に関わりある人とない人とを区分けすることの難しさに理解を深めるよう求めた。」
久々に「一揆」なんてワードを見たから何かと思ったら、こんな話でした。
えー……もちろん共謀罪云々にいろいろと問題がありそうなのはよくわかるのですが……党オフィシャルのHPから引っ張ってきてますし、法務委員会での発言ですので当然議事録にも乗ると思うのですが……何言ってるんだろう(真剣)。
「上田騒動を起こした長野県青木村が現在、圧政に屈せず、行動した先人の思いを称えて「義民の村」と呼ばれていると指摘し、当時の支配層からテロと見られた行動が今日では義民と称えられているように、組織犯罪に関わりある人とない人とを区分けすることの難しさに理解を深めるよう求めた。」
↑この部分がよく理解できないんですが……いえ、青木村のみなさんが、祖先を「義民」と称えるのは別段問題ないのですが……
「当時の支配層からテロと見られた行動」
……うん、じゃあテロだよね。
当時の法(慣習法にしろ)に照らし合わせて、テロなのであれば、テロだよね。
「今日では義民と称えられている」
法とは関係ないですよね。
「組織犯罪に関わりある人とない人とを区分けすることの難しさに理解を深めるよう求めた。」
……それで、どうしてここに行き着くのかが理解できません。
私の日本語の読解力が低すぎるんでしょうか……うーん……。
「当時テロリスト」は法的な問題で、「今は義民」は後世からの評価の問題。
つまり、当時の法が間違っていて、今の基準で見れば義民なのだ、だから共謀罪等もそうなってからでは遅いのだ〜、ってことなのか……だったらそこまで言ってほしい。
で、将来、どのような評価がなされるか、なんてわからんのですけど……260年先の未来で聞いてきたんですか?
あと、
「一揆の目的は、生活に困窮した農民がその改善を求めて訴え出るもの。訴えが聞き入れられなければ、庄屋らの建物を破壊したりする。」
↑ここにそこはかとなく疑問を感じたりしないんですかね……「圧政」を敷いているはずの支配階級(武士)に向かわずに、なんで庄屋に乗り込むのか……。
「計画、準備行為、組織性があり、一揆というものはテロ等準備罪に当てはまってしまうのではないか」
……「だから?」、としか言いようがないんですけれど。
「金田法相は、「過去の歴史上の出来事であり、その事実関係や歴史的評価について法務当局としてお答えする立場にはない。要件の該当性についてお答えするのは難しい」と答弁し、具体的な答弁は避けた。」
いや、十分具体的な答弁だと思いますけれども。
これ以上具体的な答弁っていうのは、「一揆がテロ等準備罪に当てはまるかどうか」答えろってこと?
正気ですか?
答えられんでしょう、そんなもん。
現代の基準で過去を裁くの?
(元記事)