呼ばれて飛び出て仮降臨。
というわけで、ベース:BOH氏、ギター:藤岡幹大氏、ドラムス:前田遊野氏、と豪華な(私の存じ上げない)ゲストを迎えての、仮BANDミニアルバムが届いたもので早速聴く。
BABYMETALとメタル以外は、さくら学院の楽曲しか聴いていない、という偏った日々を過ごしておりましたもので、新しい音を入れたいな、と。
まあ、十分偏っていますけどね……。
ブックレットでは、お三方が楽曲について語っておられるので、音楽素人の私が訳知り顔で書くのも恥ずかしい。
素直に感想を(ゲストの方は、私、ピアノの桑原あいさんくらいしか知りませんし、桑原あいさんもお名前くらいしか知りませんので、その辺りご容赦を)。
#1 Common time's Logic
カルメラ(ホーンセクション)を迎えての楽曲。
ロック側から言えばプログレ、変拍子、ジャズ側から言えばフュージョン、変拍子、とにかく変拍子……と思わせといて実は拍子は4分、という。
リターントゥフォーエヴァーくらいしかフュージョンを聴いたことがないので、すぐに脳内で比較をしてみましたが、ホーンセクションのおかげでむしろThe seatbelts(菅野よう子)と比較した方がいいのかも……ハードボイルド×SFのサントラというかテーマになりそうだけど、この長いパターンのリフはもうちょっとダークな、シック(病気の方)な、引きずるような感じ……ホーンの温かみがとんがった部分を緩和しているんだけど、その生身感がむしろ陰影になっている。
あああれか、リターントゥフォーエヴァーの「スペイン」か……アランフェスのあとの、メインの部分から、とちょっと比較したくなるのかな……
#2 Chuku
西脇辰弥氏(キーボード? シンセ?)を迎えての楽曲。
イメージしているフュージョンってこういうのだよなぁ……という感じで、わくわくするし、ここってところでバシッと決まるし、気持ちいい。
何が変態的なのかはよくわかりませんが、何だよ8分の13って……。
ただ、変拍子を意識せずに聴けるのはなんだろう……単に私がピアノの音が好きだから、という可能性もありますが、変拍子が変化していくわけではないので、不安定さがないからかな……。
途中で普通に4分とかになっているような気がするんですけど、私はリズム感薄いので、多分勘違いだと思います。
ベースソロのところのドラムスとのアンサンブルがかっこいい。
そういえば私、シンセのことをよく知らないんですよね……シンセソロのシンセ感と、シンセ感の無さが同居した感じ、っていうのは、技術の進歩なんでしょうか。
#3 忍者Groove
お三人のみの楽曲。
感想を書きようが無い……。
とにかくリフがかっこいい……こういうリフってロックの中からはあんまり出てこない気がします。
と思いきや、ベースの変態タッピングが急に浮かび上がってきてなんじゃこりゃ。
ドラムスがすごい抑制的なのがまたかっこいい。
……あ、普通に4拍子だった……。
#4 Djentlema
こちらはISAO氏(ギター)参加の楽曲。
メタルチックなイメージらしいのですが……ああ、リフとかはメタルでもおかしくないのか……でも途中で何が起こっているのかはよくわからない……ドラムスは基本ツーバス踏んでるらしいのですが、スネアやハイハットは裏でとったり表でとったりしているような気がするし、途中テンポ変わったのかと思ったら高速3連踏んでるっぽいし……とにかくカオス……メタルじゃないと思います……。
ツインのギターの部分も、どうなってるのかさっぱりわかりません。
#5 Jamrika
桑原あい氏(ピアノ)が参加の楽曲。
一発録りらしいです……もうおかしい、この人たち(褒め言葉)。
昔、リッチー・ブラックモアとジョン・ロードがソロの掛け合いをやっていましたけど、それとはいろいろ違いますけど、ギターとピアノのソロバトルな側面があるような気がします……いやベースもか……いやドラムもか……本来的に、ドラムもベースもピアノもバッキングなんですよね……それをスリーピースで取り出して、というのがジャズのピアノトリオなんですが……あ、よく知りませんけど……ドラムとピアノはリズムを出す、という点ではお互い打楽器です……がまぁここまでみんなが絡み合っているともう何がなんだか……収集ついてるのがすごい(痺れる)。
#6 Snowflakes
あ……好き。
この曲、好き。
和風……じゃないんだけど、和っぽい……トーンなのか……映画のサントラに入ってたら、そのシーンは絶対に忘れないと思う。
好き。
↑ダウンロードもできますので、一聴を。
うーん……私、初めて買ったCDがアニメ(それもOVA)のサントラ、というよくわかんない人間で(だから、クラシックもロックもジャズも、今ひとつ身に染み込まないのかな……)。
その劇伴が意識して音楽を聴いた最初なので(なので未だにそのCDのほとんどの曲が口ずさめます……30年前ですね……)、インストに特に抵抗ないのですが、それでも印象に残るインストとそうでないものがありますよね。
フュージョンでもジャズでも、何でも残っているわけではないです。
このミニアルバムは、曲構成も素敵ですし、それぞれの曲の個性も際立っていますし、職人魂炸裂で……あ、私職人さんも好きです(職人さんと一緒に過ごせないですけどね……絶対にいろいろと地雷を踏むのがわかっているので……)……それも含めて、いいCDだと思います。
ゲストのみなさんの音源も探してみようか……こうして音楽経験みたいなものを広げていくので、結果偏っていくんですよね……。
それにしても、前田さんは普通にイケメンだし、藤岡さんは何かかわいいし、BOHさんにいたってはレディースコミックに出てくるエロ……少女漫画に出てくる美化されたお坊さんみたいでかっこよすぎだし……嫉妬しか浮かばんな。
BOHさんファンには、
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↑これでしょうな……「テクニカルが止まらない」。
ベースも弾けないのに、私、買いましたよ……。
今年の一枚はもうこれかもね、って感じです。