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読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

(※ネタバレ)Live Tour 2018『ALL CLEAR』3/10

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(※ネタバレ)Live Tour 2018『ALL CLEAR』3/10 - 紅沢たつきち商店

 

↑自分のブログから転載。

 

さて。

 

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坂本 真綾|インフォメーション|FlyingDog


というわけで、『Follow me up』以来、約2年ぶりのツアー『ALL CLEAR』の開幕戦、大阪国際会議場へ行ってまいりました。

 

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(※ネタバレ)坂本真綾(様)“Roots of SSW”3/30レビュー - 紅沢たつきち商店

(※ネタバレ)坂本真綾(様)“Roots of SSW”3/31レビュー - 紅沢たつきち商店



↑『Roots of “SSW”』以来の会場ですね……五年前か……あれ、まだ五年前、随分昔のような気も……。
今回は、海外公演もあり、東京公演もありますので、DVDになるのであれば多分最終日でしょうし、なんならいつものようにナタリーさんが結構な感じでレポートしてくださると思うので、おっさんはもうレビューとかじゃなくて、感想ですね感想、を書こうと思います。

 


(以下、ネタバレありの感想ですので、ご注意ください)

 

 

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ツアーメンバーに関しては既報の通り、ピアノ&バンマス:河野伸、ギター:石成正人、今堀恒雄、ベース:大神田智彦、ドラムス:佐野康夫、コーラス:高橋あず美&Lyn……ありがとうございます、という取り合わせですねぇ……パーカッションがいないバンドは珍しいのですが、ツインギターて……ハードロックでもやるんかいな……しかも石成さん今堀さんですよあなた……。
で、特に席なんかも気にせずに会場に出向き、おそらくデビュー以来のファン、今や知る人の少ない二人ミュージカルやら舞台『バンガレ』やらミステリーバスツアーやらにも参加した結構な古参を自認できる私ですが、前から2列目でした……なんだろう、死にそうに緊張したんですけれども……というかですね、普段のライブでは曲順くらいはメモをとったりしているのですが、今回はそんなことできませんな……挙動不審がご本人にモロバレするっていう……いやありがたいありがたい。
今回の佐野さんのドラムセットは、いつにも増してシンプルな感じでした(フロアタムが2つあった気がしましたが、普通のタムかもしれないです)。

 

というわけで、オープニングは何とまぁ「プラチナ」ですと……そりゃどこかで歌われるのだろうなとは思っていましたが、まさかの一発目……そして、近い、近すぎる……もう眩しくて直視できませんでしたよ(あ、衣装は、特設ページでもお召しになっている、スリットがっつり入ったワンピース(?)でした〜)。立つタイミングを逃したというか、見とれていたというか、呆然でした……続いて、またしても何とまぁな「走る」。ストリングスたっぷりだったりアコースティックだったり、なイメージの強い曲なんですが、今回、佐野大明神の手数が半端なくて、別の曲のようでした……『DIVE』の曲は静かな中にも魂持っていく激しさがあって、(未だに)聴くのになかなか勇気が必要だったりするんですが、今回のアレンジはモノトーンではない、けれども激しい、ちょっとほっとする感じ……というのも変ですが……ちゃんとポジティブな「走る」でした。

 

MCはあんまり覚えてないですが……「久々のツアー、初日、頼むわよ大阪!」的な奴と、「アルバムを引っさげて、でもない今回のツアーなので、セトリは私が歌いたい歌」的な奴と、「いつまで座っているつもりなのかね?」的な奴と、あった気がします。

 

続いてのブロックは、イントロのアレンジが何か違うけれどメロディですぐに気づいた「ハニー・カム」、確かになかなかライブで聴けないやつですね……いえ『夕凪LOOP』は、アルバムツアーをやってないのですよ……FCイベはありましたけど……だから実は貴重なのです……あ、この辺りで、「今回、バンド感が強いな……」と思いました(多分)。アップテンポでノリノリにはしゃいでおりますと、一転後ノリジャジーな、「24」ですってみなさん……ああ、今堀さんと石成さんはアコギとエレキを交互に持っておられる感じだったと思いますが、全部は覚えていないっす……そして「なりたい」は、誕生日月だからでしょうか、誕生日公演ではあえて外したりするのかも……この曲、CDでもそうですが、微妙にリズムとるの難しそうですよね……うん、佐野さんのドラム、いつもより固めに聞こえるのですが、これはステージが近すぎてPAの音があんまり聴こえてこないからかも……そして新曲の「レコード」、男性が坂本真綾(様)に書くバラードってこんな感じが多いかもっていうのと、堂島孝平さんのバラードって感じが違和感があっていいなあ、と……歌詞世界も不思議と堂島さんっぽい……不思議。

 

MC。「(「ハニー・カム」は)アラフォー女子が歌ってみたらどうなるのか」的な話とか、「「24」は「プラチナ」のカップリング」的な話とか、「もう、20年近く前に歌った「プラチナ」を聴いてくれた人が大人になっていて、だから新曲の「レコード」で、「初めて買ったー」って歌詞を書いてみた」的な話とか、「せっかく立ったのに、次からは座ったほうがよさそう」的な話とか、「人気がある、というのは知っていても、なかなかツアーでは歌えなかった曲を」的な話とか。

 

「光の中へ」。おお、確かにひさびさ……『エスカ』のサントラで聴いたのが20年以上前ですか……いろいろ泣きそうになりますな……そしていい感じで眠気が……いやいやいかん……民族音楽っぽいイントロから、佐野さん(「光の中へ」はほぼ出番なしですからな)が、マレットに持ち替えて、ということは……おっと捻りがありました「美しい人」。あー、これも「YCCM」ツアー以降はあまり聴けてないかもですね……今堀さんはマンドリンに持ち替えて……あれがマンドリンかどうかの自信はありませんが……トレモロっぽかったから……あれやっぱり佐野さんはフロアタム二つに見えるけども、特にこの曲だと……違うかな……いやでもいいですよね、ロックからジャズからこういうワールド系の曲まで、いろいろなジャンルで佐野康夫ドラムを堪能できるのは……もちろんそれも、坂本真綾(様)が多様な楽曲を歌うことが許されているからなのです(有難や有難や)……で、そんな佐野さんミニソロ(ちょっと短い、残念!)を挟んでの、「奇跡の海」とは! こっちもやってくださいますか、いや海つながりで親和性高い二曲ですが続いちゃうともうウハウハですよね……どちらも荒波を超える感じですが、「奇跡の海」の激しさは佐野さんのドラミング(といつもならパーカッション)で一層力強い……あ、パーカッションがいないから、バンド感が強いのかな……余韻を残しつつ、イントロでは気付かず(30分飛ぶアレか、滑るように走るアレか、どっちかだと思ったんですよね)、「ロードムービー」でした。一気にオーソドックスで大人なロックチューンに揺り戻し、旅な感じも似合うお人で……アウトロで、今堀×石成のギターバトルをバックに一旦坂本真綾(様)は退場、おお何か武道館の「sonic boom」っぽい演出やで……と思っていたら、今堀マンドリン、石成ウクレレ、そして河野アコギ、のステキなオジ様弦ソロタイム……やべ、可愛いわ石成さんが……かしまし娘っぽさを漂わせる芸達者なみなさんのソロの後は、ブルーなライトの中に河野さんのピアノのイントロから「MillionClouds」、お召し物もブルーなミニワンピっぽいものに着替えられた坂本真綾(様)、ああいいすねこの曲、展開が、盛り上げ方が最高、佐野さんのドラムの焦らし方とか最高……そしてカップリングの「ロマーシカ」……あそっか、厳島神社で聴いていたんだっけ……あの空間での「Million Clouds」の贅沢さったらなかったですけども、しっかりバンドバージョンも素敵でしたー。

 

MC。「かわいいおじさん達、漫談でも始まるのかと……手拍子起こったのが笑っちゃった」的な話とか、「「美しい人」は遣唐使船復元プロジェクトで、大阪から出航したのよ」的な話とか、「『Follow me up』で歌えなかった「ロードムービー」」的な話とか、「最近よく歌ってるけど、歌いたいから今日も歌う」的な話とか。

 

からの「ヘミソフィア」!

きましたよね、これもはや佐野康夫タイム……いや落ち着きましょうか……えー、これも厳島神社で歌われていましたが(アコースティックで歌わんでも、的なセルフツッコミありましたね)、武道館のアレがもう超絶だったわけですが、今回は私がPAから遠かったせいか、生音がばんばん聞こえていたせいか、割とオケの音が小さいからなのか、非常に生々しいバンドバージョンで、打ち込みデジタルロックっぽさがあまりない、しかしあのシンプルなドラムセットであんなに音出るんですか?な佐野さんのドラミングを堪能ー……していると、知らない曲が始まって、最初はポカーンでしたが、展開とかがアレだったので、多分「逆光」だろうなあと(私、基本的に配信で曲買わないもので……)、変態な展開がla la larksっぽいなと思ったら、作曲はthe HIATUSの人なんですね……ますますジャンルのわからん曲ですが、いやとにかくハードで速くてイカれていていいです!で、そこから『FGO』つながりなのか「色彩」スタートの「ALL CLEARメドレー」、ひさびさ「トライアングラー」、「Be mine!」では佐野さんスティックが折れて投げるところが生で見られて幸せ、「幸せについて私が知っている5つの方法」、とハードチューンで飛ばしまくり、いきなり「tune the rainbow」は反則だよなあ……からの「指輪」……はぁぁ……でこれも何となくお久しぶりの「マジックナンバー」で締め!

 

MC。「初のアジア単独公演を控えて、私を知ってもらえるメドレーになってたよね?」的な話とか「「逆光」はおかしい」的な話とか、「新曲は、「プラチナ」を若い頃に聴いていた人にも、今の若い人にも、どちらにも共感できる部分のある歌詞にするのが大変だった」的な話とか。

 

そして、「CLEAR」。最初、驚いたんですよね、あの坂本真綾(様)が、「goin' 、goin' 、goin' 、goin' on!」なんてサビを書くのかって……でも、オーダーがあり、歴史があり、新しくもあり、普遍的でもあり、なんていろいろなものを考えたらそうなったのかあ、と妙に納得してしまいました。いや、単純に楽しいですよ、サビで拳を突き上げる曲がまた増えたなあって(「マジックナンバー」と「GNS」、「private sky」くらいでしたからな)。

 

アンコールMCは、グッズ紹介、いつものポストカード(セカンドライブのときは売り切れてたんだよなあ……うん、それこそ20年前……いや18年前か……)、ひっそり活動していた2017年の作品ということで、ドリカムのカバー「三日月」を(エピソードはあちこちで語られていますので、各自チェック願います)。

 

最近の、といいますか、『シンガーソングライター』を発表された辺りから、ご自分の中の暗いの好き、プログレっぽいの好き、を前面に出されることがあり、それが荒井由実さんの「晩夏」のカバーだったり(あ、これは矢野フェスだけでしたっけ)、今回の「三日月」のカバーだったりで、中低音をメインに溢れる情感をやや冷ややかに受け流す、そんな表情の込め方をされている感じがして、でもそれって実は『DIVE』の頃にもその片鱗があったりしたんですよね、声の艶やかさなんかは違いますが……きちんと、過去の自分を引きずったまま、また新しい表現に向かわれているのだなあ……と。いかんせん、私がドリカムにほとんど興味がないのであれなのですが……。

 

そして、新曲の初披露、「ハロー、ハロー」、は「私が作ったから、誰でも歌える」と自信満々(いや「カミナリ」とか歌えんでしょ……)。サビの手を振るところが、あ、これも「風待ちジェット」以来でしょうかね、みんなで揃う感じ……「オーダーをもらって、タイアップの曲を作るのにはまだ慣れていない」そうですが、「過去の自分から見た今の自分への挨拶なのか、今の自分から未来の自分への挨拶なのか」聴く人によって……いやいや、世界観とオーダーを掴んで曲を作っていらっしゃると思います……そして、この時期、旅立ちの時期、ひょっとすると坂本真綾(様)も新しいフェーズに入るのか、「カザミドリ」を力強く歌い上げられ、ラストは「シンガーソングライター」。

 

何しろ2列目という衝撃で、まあお美しくて直視できない感じ……「前の方だとどこ見ていいか困るわよね」とスリットの深い衣装から覗くおみ足もまた……そして、メモをとれないという致命的な状況で、記憶を総動員してみましたが、やっぱりバンドのみなさんのプレイとかほとんど思い出せん……ぬぐぐ……DVDになるかなあ、ひさびさだしなあ……。

消化不良気味の感想……ですが、日本語を美しく歌われることに関しては世界一といってもいい坂本真綾(様)のライブは、是非経験していただきたいと思うのです。

 

『ALL CLEAR』3/10(大阪)セットリスト(うろ覚え)

01:プラチナ

02:走る

MC

03:ハニー・カム

04:24

05:なりたい

06:レコード

MC

07:光の中へ

08:美しい人

09:奇跡の海

10:ロードムービー

(弦のおじさま達の魅惑のソロタイム)

11:Million Clouds

12:ロマーシカ

MC

13:ヘミソフィア

14:逆光

15:ALL CLEARメドレー(色彩〜トライアングラー〜Be mine!〜幸せについて私が知っている5つの方法tune the rainbow〜指輪〜マジックナンバー

16:CLEAR

<encore>

17:三日月

MC

18:ハロー、ハロー

19:カザミドリ

MC

20:シンガーソングライター