べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

「大村孝佳ギタークリニックinロッキン刈谷店」

(※20180530追記※)

 

◯こちら===>>>

www.rockin.co.jp

 

どうやらアメリカには、ラーメンの神、イカの神、青神様だけでなく、Leda神様もいらっしゃったようで……盤石じゃないですか……ようやくステージのビジュアルもちらっと映って、こりゃ10月はなんとしても……。

 

それはさておき。

 

いやあ楽しかった。

 

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5/20、ロッキン刈谷店にて行われた、大村孝佳さんのギタークリニックに行ってきました。

スペシャルゲストで、ヴォーカリストの久世敦史さんも参加。

大村バンド名古屋公演でも『My Little God』でも体感したのですが、間近で妙技を拝見したいと思いましてまあ、行くしかないわけです。

いい天気だった。

大村さんを知って1年程度のにわかですので(そんなんばっかだな)、ひっそりとしていました……。

そもそもギタークリニックって、1時間くらいのイベントなのだろうなと思っていたので、大した心の準備もせず。

デモ演奏はなんと、撮影オッケー、という……泣いちゃう……。

……あ、はてなは動画アップロードが終わっていたっけ……ということなので動画はありません(どっかで拾っていただければ)。

 

(以下、話の内容がかなり前後している可能性がありますが、ご了承ください/あとだいぶ忘れています)

 

・定刻になり、大村さん登場!久世さんも呼び込まれますが、「iPad忘れてきちゃった」大村さん。すぐに届けられます。久世さんは、大村バンド名古屋公演と同じ衣装(喜)。

刈谷初上陸(?)ということで、どうやら大村さん、愛知と名古屋がちょっと区別ついていない感じ。「愛知県といえば名古屋でしょ」的な。久世さん、「神奈川だけど横浜じゃないとこ、相模原とか」と。そうか、名古屋と横浜は同格に扱っていただけるのか……。

・一応(?)、ESPギターのプロモーションということで、ステージには大村さんモデルがいくつも並んでおりました。「これ、売り物ですよね?」と久世さん、「大村さん、入ってきてめっちゃ弾いてましたよ」と、たぶんARROW 7を指さし、「お買い得かも」的なことをおっしゃるも、「あ、一番高いやつだ」。たくさんギターがあるので、「どんどんさわってもらって。なんなら全部使ってセッションしてもいいです」と大村さん、「アンプ足りなくないですか?」の久世さん。

・いつもシーンとなる久世さんのMCにも、暖かい反応のお客さん。

・ギタークリニック、ということなのに、8曲もやる予定。割と巻いてほしい、みたいな感じのようでしたが、「僕、帰れればいいから」と大村さん。なお久世さんは、どの曲をやるのか今日知らされたらしく、しかも順番は決まっていない。「イントロが鳴ればわかります」とおっしゃるも、曲によって「次、がって行かなくていいやつですよね?」と弱気な確認。

・別のイベント(ケンパーのアンプだったかな)では、3時間近くで2曲だけ、あとはしゃべりっぱなし、そして立ちっぱなし、だったそうで……(それはそれで)。

・曲の合間で質問コーナー、ということらしいですが、段取りも特になく。ぬるっと始まり、ぬるっと続いていく、という。でも、お話が面白かったので、ずっと笑っていたような気がします。

・久世さん、某バンドで先週は名古屋〜大阪にいらっしゃっていたと。大村さんも先週は、サウンドメッセで大阪に。一度は「久世さん、呼んでみよう」とLineを送るも、微妙な返信だったらしく。で、久世さんは今一つ覚えていない。大阪での久世さんは、大村さんのふるさと西成をうろうろされたそうです。あと、アベノハルカス観に行ったとか。久世さんのお母様は阿倍野のあたりに住んでいらっしゃったそうです。新世界かどこかを1人ぶらついていた久世さん、「あの辺って、プロの酔っぱらいのかた、いるじゃないですか」、何だろうプロの酔っぱらいって……そこで出会ったのが、「ゾンビみたいに胸を押さえて、うぇ〜うぇ〜って言いながら歩いている人がいて、どうやら吐きたくても吐けない人だったみたい」、ゾンビて……(確か、水が足りなくなって、大村さんの水をもらったところで出た話だったかな……)。

・質問は全部で8個くらい出てたのかな……忘れちゃった……。

・「低いフレットでのピッキングハーモニクスが出ない」という質問に、お客さんステージに上げられる。大村さん久世さんに挟まれて、ギターを持ち、ピックの持ち方を教わり、はいってことでやってみると見事に出る。「はい、終わりです」。すげー……。「じゃあ、ピック差し上げます」で大きな拍手。そして久世さん、次の質問の手が上がらないのを見て、「今ので、ステージに上げられちゃうって思ったんじゃないですか?」、その通りです……。

・「最近、ギターの加工にはまっているみたいですが?」との質問から、深面白いお話に。深すぎて……いや面白かった。きっかけは、ESPのギターファクトリーに行かれたから、のようで。「僕のシグネチャーを、今の僕のゴールドちゃんの状態に加工してくれってオーダーがあったみたいで」、見た目は大村さんの現行機そのままなのに、音は新品、という。ヴィンテージのギターを東京と大阪で物色(61年、62年もののフェンダー)しておられるらしく、そのペグをとっかえ、フレットもステンレスにして、それでヴィンテージの音が出るのかどうか、モダンな音になるのかどうか、を確認したいそうです。最終的に、フロイドローズ乗せるとか、ヘッドをぶった切って、流行ってるからヘッドレスにしてやろうか、とか……「ストランドキャスター」……ネックだけ必要なので、家にあるフェンダージャパンのボディにくっつけるとか……。「ヴィンテージギターを集めている人からしたら、とんでもない行為」だと言われているとか。ヴィンテージは、そのままの状態であることに意味があるのに……ということらしく、それはそれでわかりますねぇ……でも人のやらないことをやりたい、という大村さんの探求心が面白くて。久世さんにプレゼントしたギターのエイジド加工のコンセプトは「教室の床」。やばい、面白い……。※なお、一緒に楽器屋巡りをしたとき、久世さんが「このギターいいなぁ」とおっしゃっているのを聞き、プレゼントをしよう、と思った大村さんですが、普通に店においてあるギターをプレゼントするのでは、「面白くないギタリストと思われる」ということで、ばっち加工することになったそうで……ここからしばらく「面白くないギタリスト」がパワーワードになっていました……。※

・ネックの材も購入した大村さん、ただし材が落ち着く(水分が抜けて、ゆがんだりしますからね)まで1年くらいは置いておかないといけない、ということで、それまでに飽きないようにいろいろ手を出す、とか。ネックを角材から削っていって、音がどう変わるのか、という実験をESPさんが行なっていたそうで、「やっぱり、細すぎると音も細くなる」んだそうです……ギター素人には到達できない領域だなぁ……。

・最近は技術が発達していて、ステージではほとんど音が聞こえない(PAから出るだけなので、静からしいです)ようになっていたりするそうです、なんかもうよくわかんない世界……ドラムも、すごいうるさい(生音が出ている)人と、静かな人がいると……一度体感したいですねそれ。「ステージ脇で見ていても、全然聴こえないことが」あるとか……素人には異次元……(ちょっと理解が違っている可能性があります)。

・大村さんの7弦は弾いたことない、という久世さんに「弾いてみます?」「いやいいです」の天丼が何度も(爆笑)。最終的に弾いてみることになり、もう少しお年を召したらブルーズを、という久世さん(エリック・ジョンソンだったかな、好きなのは)、ブルーズっぽいフレーズを弾いてみるも、「弦が多くてよくわかんない」ということに……「これが7弦で、これが……」「いやそれはわかりますって」「はい、じゃあピック差し上げまーす」(爆笑)。動画があるんですけれども、どっかで見つけてください、本当にほっこりする、貴重なシーンでした。

・チューニングを下げるのに、エフェクターを使っているのか、ケンパーで下げているのか、という質問もありました。基本、ケンパーだそうです。実際にケンパーで、ぐっと下げて、という実演もありました。多少のレイテンシー(遅れ)はもちろんあるそうですが、ステージでは自分のギターの音を聴きたくない大村さん(藤岡さんは、フィードバックを得るために出していたそうですが、大村さんは、1列目の人にも聞こえるように出しているだけ、とのこと)、多少遅れても、テンション上がって、テンポが走り気味のときは、実際にステージに流れる音はぴったりだったりするそうです。そんなエフェクトが存在するんですねぇ……あ、半音下げとかそれを使えばいいのか……いいのか?ケンパーは買えませんさすがに高くて……人前で弾かないので必要ないし……。

・スナッパー7弦と、今度発売されるエドワーズの7弦ではいろいろ違うのか、という質問に、「市販されるものは、より一般的なギターに近くなっている」とのこと。ご自身では、スナッパーとエドワーズ(プロトタイプ)で、それほどの違いはないそうです。藤岡さんのスナッパーは、ネックが太いそうです。大村さんは、ナット幅も短い、一方でKORNのギタリストのギターはナット幅が50だそうで……。※ちなみに、ナット幅などの「2ミリ」の違いについて、たかが2ミリと思うかもしれないですけれど、「鼻の下の、この溝が2ミリ広がったと思ったら」「歯が2ミリ伸びたと思ったら」すごい違いでしょ、と超わかりやすい例えを披露する大村さんでした。※

・ギターの練習方法については、「曲をやること」「その曲でできないフレーズを取り出して繰り返しやること」、という両面で行くのがいいんじゃないかと。教則本のフレーズばっかりやっていると(……俺のことだ!)、1曲弾くだけの体力がなくなったりするので。1週間で1曲やる、と決めれば、1年後には50曲のレパートリーが……そうか、いろいろやってみるのがいいのか……1曲も弾けない私はどうしたらいいのか……。自分の癖をなくして、クリーンで弾いてみる、というのもいいらしいです。あとは「姿勢」。姿勢がよければ、自然と上達する……そ、そうなのか……。歌でも同じ、「尾崎豊みたいな(姿勢での)歌い方」は、できる人もいるけど、基本はやっぱり姿勢だと。深い……。

・今日も大村愛の強すぎる久世さん、「Stay away歌ってないなぁ」「Warrior、いけます」「Neverも」とがんがん出すも「オケないから」。というわけで「早く、新曲を」との久世さんのリクエストに会場大歓声。いろんな海外の人に歌ってもらって、それを自分で歌いたいとか……あれ、久世さんが歌入れるって発想ではないのかな……「ヒブリアのボーカル呼んできてくださいよ」「ブラジルから?」……ここでヒブリア出ますか、久世さん……とか言いながら、普段久世さんはあまりメタルは聴かないそうです。ブルーズ。誰がいいっておっしゃってたかなぁ……。

・久世さんの某バンドのラストライブには、大村さん参戦、「最前列で観てますから」と……(twitterなどですでに報告されておりましたね……ほっこり)。

・ちょいちょい、「むらっ家」web radioでおなじみ、久世さんが怒られたときの「だんめぇだぁ」がありました。

・というわけで、19時まで残り10分でまだ4曲残っている、という……「いや、できますよ」「すごい速くやれば」……やれそう……。

・藤岡さんシグネチャーのエフェクターが「かたい」と盛んにおっしゃる大村さん、久世さんが踏んでみると「いやそうでもないっすよ」。そして、藤岡さんのステッパーは相変わらずチューニングが……大変らしいです……。

・今回のセットリストは、

「Shadows of eternity」

「The night of U.S.A.」

「Tell me why」

「Poison eyes」

「Under one flag」

「Goodbye lost in static」

「Distant thunder」

「Never surrender」

でした。「Goodbye...」は、『My Little God』に収録されているのしか聴いたことがないですね、良いです。「Under one flag」は藤岡さんも一緒でした……そして最後の「すくりー〜〜〜いいい〜〜〜んむ」の「『んむ』がやりたいんでしょ?」と突っ込まれる久世さん。

 

そして、ポートレイト購入していたので、サイン会にも参加。

 

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相変わらずのコミュ障傾向のため、お話なんてろくにできませんでしたが、お二人に握手していただいて感激。

今週の「むらっ家」Web radioでは、今回のギタークリニックのことが語られておりますよ〜(しかも帰りの車中)。

必聴です。

 

はぁ……アルバム作ってほしいなぁ……最近、大村バンドのDVDを一番見ています……またライブ行きたいなぁ……。