べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

(※覚書)さくら学院2020年度「歌の考古学」2限

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父兄歴5年目、2019年度は当てたのに、吉田さんの回を当てたのに、幻と相成りました「歌の考古学」……今年度は2限に当選しましたよ!

ですので、行ってきました横浜!

 

感想は、とにかくすばらしかった、しか出てこないので、覚書をこちらにも載せておきます。 

おっさんの感想は極力ない方向で。

 

影ナレは木村さん。ちょっと詰まったりしましたが、しっかりとした喋り方。最後に、野中さん、田中さん、八木さんも登場して一言ずつ。田中さんは「気合!」、木村さんは「がむしゃらに!」だっか。

・森セン登場。楽屋にいたら、自信がないのか、何回も練習している声が聴こえてくる、と。「それも、その部分が、歌詞にタイトルが入ってるところなんですよ」と、軽くネタバレを残念がる。一方であまり緊張していない人もいるらしい。昨日の「写真の授業」では、木村さんが覚醒したと……(後で)。

・野中さん登場。ちょっと、しゃなりしゃなりな感じ。「大人な感じ」でと仰る(確かに、今日はまとっている雰囲気がかなり大人っぽいというか、仕上がっていた……で、これ、あんまり言われたくないかもしれないんですけれど、いつも三吉パイセンを思わせるって言っちゃうんですけど、今日はその透明感から何から超えてたと思うの……)。

・田中さん登場。ツインテールツインテールツインテール))。「美空の日〜」ありました、拍手でした(たぶん)。野中さんと違って、「子供っぽいです!」

・八木さん登場。右側編み込みあり。かなり緊張しているのか、知らんがなーの前に、「あ、なんだっけ」「今日も手が震えてる……」。本日の知らんがなーは、拍手4回に、最後にツッコミ。

・木村さん登場。ゆっくり、ちょっと跳ねる感じ。「こんにちはー」は手話、「木村咲愛です!」は指文字、「さっきーあ!!」はスーパーマンポーズ……いつのまに、手話や指文字を学ばれたのだろうか……独自の切り口、すばらしい。

「緊張してる?」という森センの問いに、田中さんが「緊張してない」と(どよめき)。いつも緊張してしまうので、緊張しないようにしている、と(すごいセルフコントロール)。「ここ、ヤバい」と田中さんが、隣の野中さんと八木さんを示します。八木さんは、本番前に森センの楽屋に挨拶に行ったら、「うるさい!」と言われたと。「いや、楽屋、コンコンってきて、扉がちゃって開けて「顔笑って!!」って、バンって閉める」と森セン。八木さんは「エールですよ!最初に出るから!」とおっしゃるも、「初めてだよ、今まで言われたことないよ」と森セン。どちらかといえば、自身の緊張を隠すために、森センにちょっかい出しにいった感じ。

・木村さん、緊張しているのか、してます、の流れから、「それ、加工してんじゃないの?」で、 「もう、森先生、違いますよ〜」、で指をふりながらステージ中央まで出てきて、一回目の「むかこーう!!」……で、もう一度振られると、「もう、森先生、違いますよ〜」と当たり前のように出てきて、「父兄のみなさーんは、これ(両手の人差し指を立てて、手を胸の前でクロスして、そこから大きく広げる)お願いしまーす」から、二回目の「むかこーう!!」。で、(流れ忘れたけれど)、三回目のネタフリも、もちろん出てきて、さすがの森センも爆笑しながら止めようとするも、関係なしの「むかこーう!!」「まだ講師の先生、紹介してないから」「結構尺食うな」「次振ったときは、短めのやつお願いします」の森センに、「わかりました!」とやる気まんまんな木村さん。

・校長登場。有観客で開催できることの感謝から、歌の考古学の説明をされる。本番前に、校長からの指導があったようですが、「あれからどうなってるか、僕もわからない」と。

・誰から行くか、でみなさん逡巡するかと思ったら、田中さん(!)が真っ先に手を挙げる(どよめき)。「いつも手を挙げないけど、結局最初にやらされるので、だったら自分から行く」と(涙)。で、準備を始めるも、「いや、まだ決まってない、決めるの校長だから」と森セン、え?って表情の田中さん。ここは、自分から行く、という意思を尊重して田中さんから(「あいつ、最後でいいですよ。社会の厳しさ教えていいですよ田中は」と森セン)。いつもは緊張して、「空回りする」と田中さん。フリップのみ、歌詞を書いた模造紙はなし、でスタート。

 

・田中さんの選曲は、堀江由衣さんの「Romantic Flight」。田中さんがお生まれになる三年と329日前に発表されたそう。作詞作曲は岡崎律子さん(津になっていたのはご愛嬌……そうか、岡崎律子さんか……(涙))。最近はとにかくアニメが好きで、生まれる前のアニメソングを探していたけど、膨大な量で、どうしようかと思っていて、好きな声優さんである小松未可子さんがカバーで歌っていたので、決めたと(『シスプリ』のキャラソン、堀江さんのラジオ「天使のたまご」の主題歌でもある……『シスプリ』を聴くと思わず悶絶する世代です……)。歌詞の中で好きな部分が、「ひとりじゃないんだと信じていればあたたか 大事なものはいつでも目には見えないけれど」。私はいつでも一人じゃない。今年度8人との友情は目に見えないけど大切。「絆」(と書かれたフリップ)に「不滅!」という紙を貼り、「8人との絆は不滅!」、「父兄さん」(と書かれたフリップ)に「キャッチ」というハートの紙を貼り「父兄さんのハートをキャッチしたいです!」(されてますよ……あと、タイトルにかけて「空を飛んで」という言葉もあったようななかったような……)。台本がフリップの裏に書かれているようですが、ほとんど見ることもなく、堂々とプレゼンされました。舞台後方から、マイクを取り出して、舞台中央へ。すっ、と自然体、泰然自若な立ち姿で、余裕と落ち着きを感じました。

・真っ直ぐに、とまることなく歌い切られました……こんなに声出たっけ……堀江女史のあの独特な声に、岡崎律子節とも言えるちょっと不思議なメロディ、のなかなかな難曲、しかし、普段の可愛らしい、鼻にかかったような歌声とはちょっと違って、高い音もしっかり目指して出出ていて、これは本当に、2017年度から一番成長したのは田中さんだと思うのです、歌もダンスもMCも表現力も……最大の伸びしろだった、と……そして何より、楽しそうに歌っておられたのが最高でした。

・野中さん「次の子のプレッシャーがすごい」、木村さん「美空ちゃんの圧がすごい」。校長、森センは「最初に手を挙げたその勢いのまま突っ切った」「台本見ずにできました!」「台本はあるけど、書いてあることは喋ったけど、そのままじゃない」と田中さん、「自分の言葉で言えていた」と森セン。田中さん「一番でよかった。みんなのをゆっくり聴けます」「いつも緊張して、聴いていられなかった」。一番に行こう、というのは最初から決めていたのか、と訊かれ「途中まで2番目くらいでいいかな、と思ってた」けど、どうせ一番やらされるなら自分から、と思い、「メイクなおししてるときに、メイクさんに「私今日、一番で行きます!」って」言ったとのこと。「それ、メイクさんは困るね」(森セン)。

・校長からは、「どのくらいメジャーな曲か、僕はわからないけれど、今日再発見されたんちゃう?」と。

 

・次は、校長采配で八木さんに。「やだぁ」とおっしゃるも、「どうせやらなきゃいけないんだから」と森セン。いろいろ準備しながらも緊張ダダ漏れで、模造紙を貼るところを間違えたり、スタッフさんにうまく指示出せずあたふた、で森センに田中さんのプレゼン&歌の感想を聞かれ、テンパリ具合がMAXに。「いや、八木だけ聞いてなかったから」と森セン。

・八木さんの選曲は、ザ・ブルーハーツ「人にやさしく」。と、その前に、今までの八木さんの考古学の振り返りを。幻の昨年は、岡村孝子さんの「夢をあきらめないで」の予定だったそう。「人にやさしく」と同じ年のリリースで、繋がりがある、と(あ、自作の指つき指し棒で、模造紙をバシバシ指してらっしゃいました……最初の年の「学園天国」と、小6のときはピンクレディ「サウスポー」でしたっけ……これも同じ年の発表、だったかな)。選んだきっかけは、「私、東京から大阪に新幹線で帰る時、新幹線を使うことが多かったんですね」とテンパリから謎ワードを発し、森セン笑う、「笑わないでください!」。新大阪から地元の駅までの電車がなくなることがよくあり、お父様お母様が迎えにきてくださっていた、と。その車中で、ラジオを聴いていて、流れてきた曲だった、と。

・ここから創作落語「車中の八木母娘」スタート(ですが、もうフリップの順番であたふた、「あ、違う」「ちょっと待ってくださいね」……緊張がひしひしと伝わってきます)。「これ何て曲?」「「人にやさしく」。ブルーハーツって人たちの曲」「あ、これ「リンダリンダ」の人の曲じゃない?」「そうそう、私の若い頃に、バンドブームっていうのがあってね、その頃の。あ、でもこれ言うと歳がバレちゃうから内緒やで」ということで、「ここだけの話」になりました(書くな、俺)。歌詞の書かれた模造紙を指しながら、出だしの歌詞、「気が狂いそう」の次がどうなっちゃうのかと思ったら、(めくりを剥がす)「やさしい歌が好きで」、と続いて、「リンダリンダ」も「ドブネズミ」から始まる、最初の言葉から次の言葉でがらっと印象が変わるところがよかった、と。で、歌うのは二番(!)。「人は誰でもくじけそうになるもの」、たくさん「ガンバレ!」って出てくる、コロナ禍でくじけそうな、大変な人もたくさんいるけど、今日は、ガンバレ!を届けたい。

・歌う準備のために、舞台後ろに行った八木さん、独り言をマイクに拾われる……(何て言ってたかな……)……マイクを持ってきて、ケーブルを手にまとめては引っ張って、を繰り返し、全然マイクが前に持って来られないので、たまらず大人(校長か森センか)から、「手にたくさん持ってるから」と突っ込まれる、くらいのテンパリ具合でした。

・歌のパワーがすごかった……足でリズムを刻みながらアカペラで、バラードっぽく歌われていて、太さもあるしっかりした歌声に可愛らしさもある(MOAMETAL様に似てた……)、歌い切った……と思ったら、エアギターかき鳴らしながら、アップテンポで、もう一度二番を歌われる……途中、歌い直しはあったかな、サビの部分は音程が難しいから練習たくさんされていたんだと思いますが、違和感なく、でした(私の音程がね……)……そして、ラストの「ガンバレ!」はきっと「頑張れ!」だったのでしょう……。

・歌い終えて、溢れる涙……「目薬さしちゃって」と八木さん。ステージ後ろのティッシュで涙を拭う。校長から、「歌の力で乗り切った」「ブルーハーツをアカペラで歌う、しかも二番を、二回も。自分のアレンジが入ってる」「「顔笑れ!」って自分たちの歌にもあるからね」「持ち歌にしたらいいんちゃう?何かあったら歌う」。森センからは、「東京から大阪まで新幹線で帰る時に新幹線を使う、はぁ?みたいな」やばめのプレゼン、「練習の成功の打率が低かった、10打数6安打くらい」だったけども、やっぱり歌がすごかった。田中さんは、両手を顔の前で鳩みたいにしながら「美空泣いてません!」「何ちゅうポーズだ」と森セン。我慢していた、泣くつもりなかった、と号泣しそうになる田中さんに、ティッシュを届ける八木さん、「そういうとこはしっかりしてんだな」と森セン。「もう、歌う前、手と足が震えてた!」と田中さん。「同期だから、いろいろあるんだな」と森セン。野中さん、木村さんからも歌をほめる感想があったはずです……で、四回目の木村さんの「むかこーう!」がこの辺りだったと思いますが(後ろで野中さん田中さん八木さんもやってるのがいちいち可愛かった)、やっぱり尺を使ってしまい、森センがちょっとポカーンとしている校長に「いや尺短めって聞いたんですけど、全然そうでもなくて」と説明。で、歌い終わって、校長がかけてくれた言葉を聞き逃し緩んだ笑顔で「え?」と聞き返した放心状態の八木さんに、「片付けはしてってくださいね」の森セン(野中さんか田中さんが、模造紙を指さしたんだったかな)。きちんと片付けるも、演壇(っていうのかな)にスケブを忘れてしまったことを田中さんに突っ込まれて、慌てて取りに行きました。

 

・次は、どっちか……となり、何か勢いがあるから、みたいなところで木村さんに決定、したときの野中さんの顔が……「何ちゅう顔だ」と森セン。木村さんは、案外落ち着いている感じで、模造紙を貼るときも、スタッフさんにテキパキ指示を出す……けれども、バタバタしちゃったりもしていました。

・木村さんの選曲は、GReeeeN「キセキ」。まずは、歯医者さんだということ、メンバー構成、この曲のプロデューサーがメンバーの兄弟だということ、顔出ししていないこと、バンド名の由来(未完成のまま、eは歯医者さんなので笑顔で歯を見せている四人等)、『Rookies』の主題歌だったこと(佐藤隆太さんと、佐藤健さんをしっかり紹介)、歌を題材にした映画も公開されたこと、昨年は紅白にCG(でしたっけ?)で出演したこと、等しっかり説明。着うたフルのダウンロード数を一桁間違えていた気もしますが、とにかくしっかりしている(成長期すごい)。この曲のリリース日が、木村さんがお母様のお腹に宿ったのがわかった日でこれも「キセキ」。「2人寄り添って〜」のところと、「いつも君の右の手の平を〜」のところが好き、おじいさんおばあさんになっても愛し合っている、そんな風に思える、と(他にも、メンバーに会えたのも、父兄さんの前、ステージに立てるのもキセキ、とおっしゃっていたかな……)。で、マイクを取りに行って、「緊張する〜」が拾われてたかな、前に出てきて、何か、鳥の鳴き真似みたいなのをされました(声出しのアップでしょうか?)。

・足を肩幅にしっかり開いて、歌い出しは上々でしたが、「君のくれた〜」あたりで止まってしまい、涙が溢れるも、また歌い出し、涙声ながら歌い切る、という……鳴り止まない拍手でしたが、ご本人は涙が止まらず、泣き声で「悔しい……」

・炸裂する末娘の負けず嫌い。校長から、「こんな年端も行かないうちから、ステージでアカペラで歌うなんて、すごいことしてる」「途中とまったけど、完走した。最後まで行けない子もいるんだから(森センがうんうんうなずく)」「お母さんのお腹に宿ったときに、この歌が世に出た。オギャーって生まれてきた。今また、生まれた、それはその泣き声」「父兄さんの前で、そういう姿を見てもらって、これはなかなかできない経験」と。で、感想を求められた田中さん、「関係ないこと言っていいですか?」「関係ないってお前……」の森センを無視して、これが歌えるなんて「若くないですか?」と絶叫、爆笑。田中さんは2歳だったと。「お前らだって若い」と森センが言うも、「咲愛しか歌えない!」と、迷言から名言が……で、「全然なぐさめない」(森セン)……小等部で歌い切ったのはすごい、と田中さん。「自分がヤバかったからな」と森セン、「はい……」。八木さんも、小等部でこれだけできるのはすごい、と。野中さんからは、最近、木村さんが泣かなくなった話(あれ、ここだったかな?)から、こうやって感情をさらけ出したのがよかったと。

・で、森センが、「その涙、加工してんじゃないの?」と振ると、「もう、違いますよ、森先生!」で前に出てくる木村さん、「ちゃうちゃうちゃう(笑)」「え、できんの?」とさすがに心配する森センでしたが、見事なまでに「むかこーう!!!」を決めた木村さんに大喝采

 

・そして、ラストは野中さん。「正直、場が荒れております」(森セン)、「生徒会長にしめてもらおう」(校長)。で、出てきた野中さんですが、お腹を押さえる……心配する森センに、「私、毎日この時間にお腹がグーグー言う」と。大丈夫、待ちます、「八木が落語でつなぐから」と森セン、え?な顔の八木さん。

・野中さんの選曲は、アミューズの先輩・エレカシ「今宵の月のように」。今回、キーワードとして、ノリノリで、元気で、笑顔になれて、(あと一つなんだっけ?)という歌を歌おうと探していた。お母様からは、エレカシどう?と言われていたそうですが、乗っからず。去年歌えなかった歌も考えた、なかなか決まらない、いろいろ探していたら、関連する曲、の中にこの曲があって、ついにクリックしてみた、と。モノクロで、宮本っちゃんがアップのサムネが衝撃的で、聴いてみると自分の好きなタイプの曲だ、と。そこで、調べていくと、「裏話というか、言っちゃっていいのか」といい感じに雰囲気を醸し出すかいちょ……ドラマの主題歌を依頼されていた宮本っちゃん、女性目線の曲を何個も書いてはボツにされ、最後に弾き語りで歌った、男性目線の曲だった、と。なかなか自分たちの歌が世間に伝わらず、このドラマの主題歌にかけていたところでボツが続いて、最後のこの曲が、プロデューサーの求めている女性目線ではなかったけれど、「これはいける!」と言われた、と。好きな歌詞は「いつの日か輝くだろう 今宵の月のように」というところ。「私と沙南は元々卒業だけど、他のメンバーは閉校ということで、輝いていた場所を去らなければならない」、これからはそれぞれが自分で、いつの日か、さくら学院で輝いていたときのように輝く、そして「父兄さんも、お仕事とかつらいときがあると思うけれど、楽しかった思い出や一緒に過ごした日々を思い出して、また輝こうと思ってもらえる」ように、「ノリノリで元気な感じではないけれど、今日は私の歌声で、そんな風に思ってもらえたら」……プレゼンがもう、素晴らしかった、滔々とよどみなく、聞き取りやすく、構成もパーソナルなことも織り交ぜつつ、最後に父兄さんにまでつなげるところとか……。

・可愛い声に、気だるさとコケティッシュを乗せた、これまた堂々とした歌いっぷり……ちょっとスローなテンポで聴かせてくる、男臭さのない「今宵の月のように」はすごいな……CHARAみたいな表現力……。

・歌い終えて、「私、歌詞、勝手に作っちゃった(笑)」、すげえなおい。校長絶賛、最初は興味なかったところから巡り合って、しかも歌詞作っちゃうくらいに自分に取り込んで……。森センからも、野中さんは、余裕が感じられる、現場入りからちょっと雰囲気違っていた、ゾーンに入っていた、何も教えることはない、という人が考古学でたまに出る、そんな感じ、台本があるにしてもほとんど見ずにしゃべって、理想形、場を支配していた、神がかっていた、と。八木さんから、「転入当初は、自信なさそうだったのに、今は真逆……圧倒された」、田中さんから「感情を乗せて、歌い切るのがすごい」、木村さんから「プレゼンも、ゆっくりしゃべってすごく伝わりやすかった」と。あ、それから、田中さんから、途中で止まったりしたのも「全部狙いじゃないかと思うくらい」すごかった、と。森センに「狙いだったの?」と訊かれた野中さん、「……はい」「嘘つけ!」「(笑)」

 

・というわけで、校長がはけて、本日の感想。木村さんから、「あの、今歌っていいですか?」で、現場ざわつく、校長呼び戻される、「ちゃんと校長にも聴いてもらおう」と森センが言ってるのに、「お水いりませーん」「あ、歌いまーす」とやる気満々の木村さん、「待てっつってんのに!」(森セン)、慌ててピンマイク手に戻ってきた校長、まさかの、しかし最後だからこその再チャレンジ。そして、少し声を震わせながらも見事に歌い切ったのでした……。校長から、「早ない?立ち直るの(笑)」「父兄さん、僕と同じくらいの歳の人もいるかもしれないけど、見習わないかんね!」。森センも、リベンジのチャンスがないから、ありかもしれないけど戸惑った、立ち直れるのか、「なんでこっちが手に汗握らなきゃいけないんだよ!」、しかし見事にやり切った……最後で末娘が持っていって、みなさんの感想をばっち忘れました……申し訳ない。

 

 【追記】

・最後、校長より、「全員個性的、個性的なことが一番だと思っている」

・どこかで校長、「まさか田中が最初とはなあ」

・どこかで森セン、「八木はときどき本番でヤバいときがある」

 

・ラスト森セン、「中にはとんでもない授業もあった」けど、「みなさんがなぜ公開授業にきてくださるのかいまいちわかってない(笑)」「あの子たちと一緒に色々学べたのではないか」「考古学はいい企画なので違った形で続いていかないかなと願っている」「卒業式までお願いします」、と。

 

最後の公開授業、私にとって最初で最後の「歌の考古学」が終わりました……珍しく先頭を全速力で駆け抜けた田中さん、珍しくテンパりながらも歌の力を見せつけた八木さん、最後の授業でうまくできず悔しさでいっぱいに涙を溜めながら走り切り、そこからすぐにリベンジを果たした最強の末娘の木村さん、声音、言葉、表情、確かな世界観を作り出す圧倒的な存在感を見せつけた野中さん……4人ともが、それぞれの、さらなる成長を見せてくれた貴重な体験でした。

ここに悔いを残していってはいけない。

そんな思いがあったのか……その悔いは、自分たちだけでなく、多くのスタッフ、先生、そして父兄さんの悔いにもなるだろう、と思ってくださったのか……。

今を生きるものは、その瞬間にさえ成長することができる、顔笑れば……。

うん、うまく言葉にならないな……。

 

さくら学院とは、どんなところなのか。

個性を強みに、成長をしていくところ。

その真髄が詰まった、約2時間の物語。

決して絵空事ではない、リアルな物語。

 

最後の公開授業を拝見できて、幸せでした。

ありがとうございます。