『「エスカレーターで片側をあける習慣」がなくなるかもしれない 公共施設など国土交通省後援でキャンペーン実施』
(ねとらぼ 2015/7/17)
以下一部引用。
「当キャンペーンは、駅などの公共機関において利用者がエスカレーターに乗る際にバランスを崩して転倒したり、駆け上がったり駆け下りたりして他の利用者と衝突し、転倒させるなどの事故が発生していることから、エスカレーターに乗る際は「みんなで手すりにつかまろう」という内容。実施に関して、エスカレーターで歩行用に片側をあける習慣は、片側をあけて乗ることのできない利用者にとって危険な事故につながる場合もあるため、としています。
(中略)
たしかにエスカレーターでの歩行は危険が伴うもの。しかし、“片側空け”は日本人らしい心配りのある習慣だという声もあったため、もの悲しさがあります。よかれと思って心がけていたことが予想外の事故につながっていたんですね。新ルールの定着によって事故が少しでも減るのなら……。」
十数年前、になります。
毎年夏冬に、お台場で行われる、その筋の修羅たちにとっての一大イベントがありまして。
何度か参戦したことがあります。
始発に乗って、壁際サークルの列に並んで、レアな本を手に入れるためにできるだけ急ぎたいのですが(あ、私の目当てのサークルは別に壁際でもなんでもなかったので、お祭り気分で始発で行っていたんですけれど)。
駅構内で走るなんて危険です。
ましてエスカレーターを駆け下りるなんてもってのほか。
その年の修羅の中に、その道理をわきまえない人がいらっしゃって。
私の前方で、下りのエスカレーターを駆け下り、見事に転倒。
腕の辺りをざっくり切っていました。
もちろんエスカレーターは止まります。
ただでさえ、普段のキャパシティを超えた修羅たちが大集結している中、動線が滞るとどうなるか。
大乱闘
……にはもちろんなりませんでしたが(ほとんどの修羅たちは、いたって常識人です)。
ところてん的に押し寄せる修羅たちがひしめき合って、別のところで惨事が起きていたやもしれません。
あれ以来私は、エスカレーターを歩いて上り下りするのをやめました。
片側をあける。
したい人はすればいいと思います。
ただ、それをしない人がいたからといって、マナー違反だなんだととやかく言うのが筋違いというもので。
急ぎたいなら階段を使う。
ただそれだけのことです。
(元記事)