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べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

何が「大人な国」なのか定義しろ

『なぜ幼稚な政治家ばかりが増殖するのか〜大人になれない国ニッポン』

(現代ビジネス 2015/8/25)

 

以下一部引用。

 

「最近、自民党議員の知的レベルが猛烈に下がっていると感じます。国会でも、野党議員に痛いところを突かれると、急にソワソワし出す。議論をしても『お前の指摘はレッテル貼りだ!』と『逆レッテル貼り』をし、反対する人を感情的に罵るから話にならない。

私は今年6月に行われた憲法審査会や安保特別委員会に呼ばれ、国会で意見を述べました。その時も、自民党の議員はクターっとだらしなく席に座り、ロクに話を聞いていなかった。私を含めた憲法学者が『安保法案は違憲だ』と言うと、途端に焦り出す始末です」

憲法学が専門の、小林節慶応義塾学名誉教授はこう言って呆れる。

口を開けば暴言を吐き、ものを書けば無知をさらす。このところ世間を騒がせている、自民党議員の信じがたい言動の数々については、すでにご存知の読者も多いだろう。

 

(略)

 

〈在日左翼の難癖、揚げ足取りに負けないで〉

〈多くの国民がまだ「戦争恐怖症」という精神疾患にかかっている〉

〈左翼の幼稚な考えと攻撃にめげずに頑張ってください〉

 

武藤氏に批判された、安保法案に反対する学生団体「SEALDs」の女性メンバーが言う。

「武藤議員にしても、その発言に同調する人たちにしても、どうして『もし戦争になっても自分は関係ない』と言い切るのか、自分の暮らしや命が脅かされる可能性を勘定に入れないのか、私にはまったく理解できません。こんなことを口にして、政治家を辞めずに済むというのも信じられない」

武藤氏とその支持者は、彼らのことを「幼稚」で「自分勝手」だと、根拠も示さずに切って捨てる。それどころか、二言目には「在日」とヘイトスピーチが出てくる。本当に「幼稚」なのはどちらだろうか。

 

(略)

 

「こんな議員たちに、一人当たり年間で4000万円を超えるカネがつぎ込まれていると思うと、情けなくなりますよ。

今の自民党は派閥も昔と比べて弱くなっているから、議員の教育がなかなかできないし、得意分野・専門分野がないという議員もザラにいます。これは小選挙区制の弊害でもありますが、特定の業界の固定票を取るよりも、幅広く受けを狙い、浮動票を取った候補者が勝つ時代になってしまった。それが、薄っぺらい政治家が増えた大きな原因ではないでしょうか」(ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

今も彼らがのうのうと議員バッジを付けていることに、少なからぬ国民が憤っている。だが本当に腹立たしいのは、彼らがそれを屁とも思っていないどころか、国民を自分たちの「踏み台」、そして「自分たち政治家のために犠牲になるべき存在」と考えているという事実である。

 

(略)

 

「以前から、自民党の一部では『今の憲法こそ、日本人をダメにした元凶だ。明治憲法に戻さなければならない』という声が根強くありました。これまではメジャーな意見ではなかったのですが、第二次安倍政権以降は、主流になりつつあります。

明治から続くエスタブリッシュメントの人々にとっては、今の憲法はアメリカに負けた屈辱の象徴です。そして安倍総理をはじめ、彼らの子孫が世襲で議員になっている。『われわれこそが支配階級である』と考えている世襲組に、菅義偉官房長官のような叩き上げの議員が仲間に入れてもらおうとおもねる。それが今のこの国の政治です」

銀の匙をくわえて生まれてきた総理大臣が、「わが一族の春」を揺るぎないものにするため強権をふるう。周りには、そのおこぼれにあずかろうとする政治家が群がる——。

日本人は、中国や北朝鮮のことを「独裁体制」の「不自由な国」と言って笑う。しかしこうしてみると、日本も結局、大した違いはないのかもしれない。

 

(略)

 

ある選挙コンサルタントも言う。

 

「以前、民主党細野豪志元幹事長が安倍総理にネット上で公開論戦を挑んだことがありました。細野氏は文案を練りに練って投稿したのですが、安倍総理自民党支持者から猛反論されたうえ、『小賢しいことを言ってるんじゃないよ』と外野からも批判され、劣勢に追い込まれた。後で細野氏は、周囲に『オレの言ってることは正しいのに、どうして分かってもらえないんだ』とこぼしていました」

この細野氏の態度こそ、まさしく民主党の抱える「悪い癖」そのものである。選挙コンサルタントが続ける。

安倍総理自民党は街頭演説や国会の論戦でも『中国が攻めてきたらどうする』『日本の誇りが失われてしまう』と、ひたすら感情に訴える。それに対して民主党の面々は、『憲法第○条第○項では……』とか『○年○月に締結された条約では……』『民主主義と立憲主義の大原則に反して……』などと、とにかく堅苦しくて小難しいことばかり言っては、得意になっているんです」

政治家の仕事は、勉強の成果をひけらかすことでも、テストでいい点を取ることでもない。こんな簡単なことさえ分からない民主党の議員たちも、自民党とはまた違った意味で、どうしようもなく「子供」だと言わざるを得ない。

「どんな国家でも、その国民一般の平均水準以上の指導者をもつことはできない」と述べたのは、精神分析学者で和光大学名誉教授の岸田秀だった。

以前に比べていくらか下火になったとはいえ、「中国人、朝鮮人は出て行け」「安倍政権に楯突く奴は売国奴」などと、街角で声高に叫ぶ人々はまだ存在する。その一方で、テレビを点ければ、どのチャンネルを回しても「日本人はこんなにすごい」「欧米人が日本を尊敬している」という番組がやたらと目につく。

中国や韓国をバカにする日本人は少なくないが、世界からは「どっちもどっち」と見られていることは、忘れないほうがいい。

 

 

「口を開けば暴言を吐き、ものを書けば無知をさらす。このところ世間を騒がせている、自民党議員の信じがたい言動の数々については、すでにご存知の読者も多いだろう。」

 

 

まぁ、確かに、妄言を口走る人が目に付きますが……まさか、これが最近の話だというわけではないでしょう?

昔はバカを晒す場面が少なかったけれど、今はバカがバカを晒すツールに恵まれている、というだけのことだと思いますが。

 

 

「武藤氏とその支持者は、彼らのことを「幼稚」で「自分勝手」だと、根拠も示さずに切って捨てる。それどころか、二言目には「在日」とヘイトスピーチが出てくる。本当に「幼稚」なのはどちらだろうか。」

 

 

この記事に引用されている武藤氏の言葉の中に、「在日」というワードは出てきていませんが、「武藤氏とその支持者は〜二言目には「在日」とヘイトスピーチが出てくる。」と書くと、あたかも武藤氏が「在日」云々と言っている、と誤解を招きかねません。

線引きはきちんとすべきです(他の文章で、そういった言葉を使っていたとしたら、それを紹介すべきです)。

 

 

「明治から続くエスタブリッシュメントの人々にとっては、今の憲法はアメリカに負けた屈辱の象徴です。そして安倍総理をはじめ、彼らの子孫が世襲で議員になっている。」

 

 

私は世襲議員に関しては、否定も肯定もできません。

世襲だろうがポッと出だろうが、仕事をしてくれればそれでいいのですから。

 

 

「政治家の仕事は、勉強の成果をひけらかすことでも、テストでいい点を取ることでもない。こんな簡単なことさえ分からない民主党の議員たちも、自民党とはまた違った意味で、どうしようもなく「子供」だと言わざるを得ない。」

 

 

インテリを勘違いしているんでしょうね。

官僚でいればいいものを、ということでしょうか。

 

 

「どんな国家でも、その国民一般の平均水準以上の指導者をもつことはできない」

 

 

ええと……つまり国民がバカだ、と言いたいわけですね?

そんなことお前に言われんでもわかっているから、はっきりそう書けよ。

なんだ、その遠回りな言い回しは。

それがより馬鹿にしてるっつーんだよ。

まあ私は、精神分析学者で和光大学名誉教授の岸田秀という人が、どんな文脈でこの言葉を使ったのかは知りませんが、その「どんな国家」には、歴史上全ての国家が含まれるんでしょうか。

あるいは、普通選挙制が機能している国の話ですか?

平均水準って、全ての面において、ってことですか?

そんな、「平均的な人間」がこの世に存在するとは思えませんけど。

 

 

「以前に比べていくらか下火になったとはいえ、「中国人、朝鮮人は出て行け」「安倍政権に楯突く奴は売国奴」などと、街角で声高に叫ぶ人々はまだ存在する。その一方で、テレビを点ければ、どのチャンネルを回しても「日本人はこんなにすごい」「欧米人が日本を尊敬している」という番組がやたらと目につく。

中国や韓国をバカにする日本人は少なくないが、世界からは「どっちもどっち」と見られていることは、忘れないほうがいい。」

 

 

この記事が「東アジアの「トホホ」な国々」というタイトルで、他にも中国、韓国のことを書いているようですから、このようにそれらの国のことを上げるのはわかります。

で、言論の自由の範囲内ですわな、これも。

隣の国は常に仮想敵国ですから、こうした反応が国内で起こるのは不思議でもなんでもないですよ。

「黒人は出て行け」「白人は出て行け」というデモは起こっていないでしょう?

まぁ私は、「中国人、朝鮮人は出て行け」と街角で声高に叫ぶ人々に遭遇したことはないですが。

 

 

で、タイトルの「なぜ幼稚な政治家ばかりが増殖するのか〜大人になれない国ニッポン」に対して、「こうすれば大人になれるんじゃないか」という話がありませんね。

簡単ですよ、多分。

自衛隊を国軍化して、国内の米軍基地を全部国軍の基地にすればいいのです。

大人になる、というのは責任を取る、ということでしょう?

米軍にケツ持ってもらってるようじゃ、大人になんかなれませんよ。

 

 

それをアメリカが許すとは思えませんけども。

 

 

 

(元記事)

gendai.ismedia.jp