2024/12/6。
まだ一年前の記事を書いておりますが、ちょっと早めに書いておかないと、と思いまして。
そう、『Montreux Jazz Festival Japan 2024』に行ってきたのですよ。
SEATBELTSを観るために!
いやあ……15年ぶりだ……『超時空七夕ソニック』以来だ……。
SEATBELTSは、2日間の出演だったのですが、その初日のチケットを、ひよこ隊長のはからいで入手することができまして、行ってきましたよ横浜、PIAアリーナMM……そういえば、BABYMETALではフロアにもいたし、2階席にもいたなぁ……あ、3階だったか……。
セットリストは公開されておりますが、もう「TANK!」で菅野よう子女史が登場して、ノリノリで踊るという……いや弾かないんかい……いやあんまり弾かない人だったな……むしろ踊っている時間のほうが長かったですが、そんなのおかまいなしでした。
そして、SEATBELTSでの佐野康夫大明神と今堀恒雄大先生も15年ぶりですよ……坂本真綾(様)のライブではちょこちょこお見かけしていますが、SEATBELTSは違いますなぁ……どの瞬間の、どの曲も、最高でありました……ううむ、この感動は伝わるだろうか……。
もちろん、いろいろと聴きたい曲もあったけれども、聴けなかったのは残念……キノコとか……ああ、菅野よう子ソロでいえば、「Piano Black」が大好きで、そういえばあの頃、夕暮れのどこかを歩きながら、ひたすら「Piano Black」を聴いていたなぁ……音楽は、視覚情報を呼び起こしますよね……。
「KIDS ON THE SLOPE」は、『超時空七夕ソニック』の頃にはなかった曲でしたか……アップデートもされているのがありがたい……「WHAT PLANET IS THIS!?」は叫んだなぁ……15年分叫んだ……。
山根麻衣姐さんが登場しての「BLUE」の破壊力はまた素晴らしい……冒頭のコーラス、1999年だと坂本真綾(様)が歌っているんだよなぁ……あれ、どこかに映像なかったっけな……しかし、過去の映像は出しても、『超時空七夕ソニック』の映像は全然出てこないのが、もう逆に清々しいというか……あ、絶対出さないつもりだなこの人は……「BLUE」はやばかった、コーラスが少年少女たちだったこともあるのか、神々しさが……山根の姐さんの声は、衰えるどころかって感じでしたし……。
そして、ORIGAさんも連れてきてくれたんだよなぁひよこ隊長……ありがとう。
ラストは「THE REAL FOLK BLUES」……何パターンかあって、個人的にはノーマルバージョンが一番好きだけれど、聴けただけで満足……次があるのかなぁ……なんでも、NYでのライブが決まっているとかいないとか、なので……ああ、佐野康夫大明神のドラムソロもありましたよ!またろうさんのパーカッションもいいなぁ……随所で効いてるんです……うん、どうしても、SEATBELTSはバンドとして捉えてしまうので、個々の表現にまで思いを馳せることができませんでしたが、とにかく総体としていい……いいなぁ……。
👀 #MJFJ2024 1日目 #MJFJ2024_D1#SEATBELTS #菅野よう子
— Montreux Jazz Festival Japan(MJFJ) (@mjfj_official) 2024年12月6日
シートベルツが地球にやってきた🚀
地鳴りのような歓声と手拍子が会場の外まで絶えず響き渡っていました!感動的なステージ!
※当日券販売中※
📷PHOTO: SHUN ITABA
#モントルージャズフェスティバルジャパン https://t.co/9ICbdeCXwU pic.twitter.com/cuDBSf8jww
年イチでやってくれんかな……。
Montreux Jazz Festival Japan 2024
— 寺久保伶矢 (@reiya_terakubo) 2024年12月7日
「YOKO KANNO SEATBELTS 」
2日間、お越しくださった皆様ありがとうございました。#MJFJ2024 pic.twitter.com/BQspVuYKSR
寺久保怜矢さんのXには、ちょっとだけ動画が!
とにかく、身に染み込んだ曲ばかり、それを生で体験できて、しかも今世紀中に……ありがてぇ……来年もまたどこかで聴きたいなぁ……絶対に行くわ……。
さて。
ここからは、自分の日記から借りてきた、『超時空七夕ソニック』のレビューを載せておきます。
マジでね、ブルーレイで出してほしい。
でも出ない。
奇跡の七夕……でも、いつかまた、という気もするんだよな……。
バーン!効果音入れといて、誰か。で、もっかいバ〜ン!バァンじゃないよ(わかる?)。てなわけで、『超時空七夕ソニック〜次回公演は22世紀を予定しております』ですよ!みなさん!チケット当たった人、おめでとう!チケット余った人、それは私、おめでとう!それに引き寄せられて会社帰りに会場に駆けつけてくれた大学時代の友人S氏、H氏、ありがとう!自力で当てたカオス師、さすがです!始まる前からそんな感じですが、まあ、ともかく、ついたわけですさいたまスーパーアリーナ。昔、設営のバイトで来たことがあります。あまり思い出したくない時期のことですな……プーだったから。到着して、まあハコがあれなので、人の多さは予想済みでしたが、多い。こんな多くてええんかいな……パンフレットくらいは購入せねば、ということで物販の列の最後尾を探していると、すでに長蛇の列。200メートルくらいですか?もっと?わかりませんが、最後尾ではスタッフの方が「今から並ばれると開演に間に合わない可能性がありま〜す」の声。い、一時間以上前なのに?もっとブースを増やせばいいんちゃうんかい、などと愚痴を垂れながら、それでもスムーズに進み、18時30分頃には無事パンフレットゲット。他のグッズは完売状態(Tシャツ残ってましたけど、着れないしねS……)。入ってみますと、スクリーンを背にして向かって右手、何と言うのかわかりませんが、花道みたいなところの真っ正面。いいのか悪いのか……S氏H氏に譲った方の席は、ステージ正面左手で、よく見えるとのことだったので、「交換するべさ」「しないべさ」と多少考えるも、これもまた導きと覚悟を決めて座る。中に入ってやっと喫煙所がありましたよ……。入り口付近の花には、富野ほにゃららだの田中ほにゃららだの、とにかくすげえ名前が並んでおりまして、何かすげえなあ……。かつて麻雀競馬で顔を突き合わせた定番四人がさいたまの地に終結したわけですが、それぞれあっちこっちに離れておりまして、これもまた麻雀みてえなもんか……。
時々、SEとともに、隊長が飛んでいく画が流れております。
開幕(※ここからは、記憶があいまいな可能性があり、また何らかの突っ込みに悪意がないことはご了承下さい)。菅野よう子WORKSとして、担当した劇伴作品のダイジェストが流れます(『マクロスプラス』〜『天空のエスカフローネ』〜『カウボーイ・ビバップ』〜『地球少女アルジュナ』
〜『ブレンパワード』〜『ターンAガンタム』〜次なんだっけ……〜『Wolf's rain』〜『創聖のアクエリオン』〜『攻殻機動隊SAC』〜『マクロスF』……抜けてたらすいません)。こうして見てみると、ああ、『ブレン』以外見たわ……(『ブレン』は当時、BSでしかやらなかったからね!)……という強烈布陣。あ、『アルジュナ』も見てないか……サントラはあほのように聴いたけど。
ざわざわする(主に心の中が)中、ステージにヴォーカリスト登場。先頭切って歩くのは、もちろんといいますか我らが坂本真綾(様)。凛々しい……。May'nさん、中島愛さん、Origaさん……おお本物いたんだOrigaさん……、山根麻衣姐さん(もはや姐さんのベテランっぷりといったら……ちょっと妖怪……いえいえ妖精入ってますな)。んでまあ、一発目から「innner universe」ですか。がつん、ですな。Origaさんの、CDよりもパワフルな声に重なるように、ハイトーンコーラスの真綾様、絡み合う感じが素晴らしい!脳みそ溶けそうです。そして、何故俺等はPA正面!!耳が……しかし、そんなことは言ってられません。スクリーンとステージを交互に見ながら(首を既に痛めている)、絶叫ですわ。んでもって、次は、「ライオン」。しょっぱなから飛ばします飛ばします。生で聴くと、オーソドックスなだけに反則な感じが倍増ですな。動くMay'nさんと中島さんを初めて見ましたが、アイドルらしく踊りながら歌っておられました。素晴らしい。もはや悶絶状態ですな。で。ひよこ隊長……あれ、この辺りで、奈落からひょーいって出て来たような……いや一曲目か……まあとにかく、登場してますわ。続きまして「player」。デジタルビートで疾走する中Origaさんのトラッド/声楽系ボイズと真綾(様)のオーガニックヴォイスが交錯しております。お次は一転して、ファンクな薫りの「Want it all back」。とくりゃもちろん山根の姐さんゴージャスな衣装でずずいと……姐さん、音程が……そこは姐さんですから、「ゴメンネ」なんて言いつつすぐに盛り返します。コーラスと化した真綾(様)、May'nさん、中島さん、Origaさんも、キュートに振りをつけながらファンクにソウルフルに。あ〜、いいなあ踊れるわあ。踊れないけど、踊れるわあ……しかし音でかいなあ……と思っておりますと、ホーンの皆様方登場で、「What planet is this?」ですわ。もちろんみなさん、「what planet is this!」のかけ声は忘れません。しかし、さいたまスーパーアリーナを埋めつくすみなの衆がケミカルライトを振りながら絶叫している、というのは壮観です。こういう大きな会場でのコンサートを聴いた経験がないもので……ベイNKホールでHELLOWEENくらいですかねえ……あれもそういや、一曲目で耳聞こえなくなった覚えがあるなあ……ともかく一万人オーバーの「What planet is this!」はなかなか壮観かつ、快感でした。花道を帰って行くホーンの皆さんは、ステージで立ち止まってもう一回。ボーカル陣もさかんに客を煽ります(May'nさんが非常に激しかった気がしました)。続きまして、『アルジュナ』より「地球共鳴」。この曲は、例の無国籍ワールド系の「ででんでーででだーでぃだでぃで」って、あれです。伝わらんだろうなあ……ストリングスがんがん鳴る中でアンビエント系のコーラスがこれまたびんびん響く、何となく歌えてしまう曲で、まあ生で聴けるとは……。
さて、やっとといいますか、ひよこ隊長のソロタイムです。本物が弾いているってだけで、何の曲かほとんど覚えちゃいませんよ。本物が、弾いてますよピアノ。私が思っていたよりもずっと、ソリッドなタッチ。パワフル。ピアノが弾ける、というそれだけで尊敬してしまう私なんかにゃわかりませんが、ああ、本物だ……と。
「タチコマの家出」から「はとどけい」(いやあ、『妖精図鑑』も『怪獣図鑑』も再販おめでと〜!!)と、何だかよくわかりませんがコミカルな中でひよこ隊長が踊ったり回ったりおじさんが二人加わって忙しくありゃあピッコロですか?リコーダーですか?なんかを吹きながら、ぴーとかぶーとかしゃしゃしゃとか私にゃ名前のわからん楽器(データ派の方におまかせします)を鳴らして、でもって「Cat Blues」では、黒猫さんも現れまして、何しろあれっぽいですから、あれ、なんだっけ、桃色の豹っぽいですから、ひよこ隊長以下ひよこ二名と「志村後ろ〜!!」的なあれが繰り広げられまして、あれが取れたりしまして、しまいにゃあれですわ……と、隊長が奈落に消えたと思ったら、出て来たのはスコット・マシュー氏(ヒゲ、素敵です)。何とも物悲しい、そして力強い、あのCMでタチコマがぼっこぼこに撃たれているバックで流れたのが印象的な、「BE HUMAN」。生で聴いても、何て切ない曲なんでしょうか……。続いて、ひっそりステージに登場しました『マクロスF』歌姫三人。真綾(様)はステージ、二人は張り出しの方で、三角形を描くように……まま、まさか?いいえ、まさかでしたが、まさかのアカペラ「tune the rainbow」。やっべえ、泣きそうだわ。続いて、中島さんによる「VOICES」。うーん、いや、中島さんにはちょっと酷ではないかなあ……歌い切ったことには拍手ですが、何しろ元々が新井昭乃お姉様のヒュプノティックヴォイスあっての「VOICES」、というイメージですから。結構プレッシャーだったんではないかなあ……それほど簡単でもないしねえ、タイミング取りづらいし。うむ天晴。そして、May'nさんは、この流れなら当然というか、「ダイヤモンド・クレバス」ですわな。はかない出だしから、ストリングスが一気にパワフルに持ち上げるブリッジと展開していくサビ、シェリルさ〜ん。放送当時は、あまり好きな曲ではなかったんですが(何でだろうな)、「Real folk blues」に通じるパワフルさがありますな。ソウルのこもった歌唱力がないと歌いきれませんわこれは。続きまして、オケが奏でますイントロは、まさか……ひよこ隊長力強くピアノを叩き付け、「gravity」!ああ、鳥肌が……最近のイベント/ライブでは、あまり真綾(様)の英語詞の歌が聴かれませんので、もう……ああ、すいません、一緒に歌っていたので、周りで「うるせえおっさんだなおい」と思った方、本当にすみません……。で、真綾(様)張り出しステージの先端へ移動されまして、まさか独唱タイムかと思ったら、ステージに、ジャケット姿のスティーブ・コンテさんが。おお、まさかまさかまさか……聴けますか、「GARDEN OF EVERYTHING」が。しかもご本人二人で。真綾(様)はコンテさんに背を向けたままで……そうですか、今宵は七夕ですから。間に銀河の横たわる、そして電気ロケットで二人を……七夕ですから。いいですなあ……コンテさんが真綾(様)を抱きしめようと張り出しステージにやってきますと、真綾(様)は謎のダンサー(?)と奈落へ消えてしまいました。代わりに出て来たのは、アコギ。コンテさん、ギターをかき鳴らしながら「Could you bite the hand」。うわあ、かっこいい……柄シャツが。いやいや、歌う姿が。こんだけ弾けて、歌がこんだけ上手くて、しかも柄シャツが似合う……他に何がいるんだコンテさん!せめて、柄シャツを真似しよう……渋い歌声のまま、「Call me Call me」へ。うわあ、パワフルだわ……かっこいいなあ……渋いわあ……
えっと、何か、飛ばしてますか?大丈夫ですか?お次は、真綾(様)、withピアノから始まる、TVedit「約束はいらない」ドカーン。ひよこ隊長ピアノがんがん鳴らすとドカーン。13年前ですか……いつ聴いても、何回聴いても、反則だなこの曲。三拍子、盛り上げるストリングス、泣きそうですわ……でもって、ひよこ隊長走ります花道。ここで暗幕開いて、ワルシャワ国立フィルドカーン!!フルオケバックで「約束はいらない」ってあなた……泣くぞちくしょう……すげえなあこれ……。これだけでも7777円の価値があります。いやあ、真綾(様)渾身の「約束はいらない」の余韻が覚めやらぬなか、あれです……「射手座☆午後九時 Don't be late」。May'nさん、中島さんも登場しております。「もってっけ〜!」の大合唱。こりゃ何ですか一体……スーパーアリーナじゃパイロは無理だろうから、銀色テープが「もってっけ〜!」と同時にどーん。はわぁ……なんじゃこりゃ。こんなメジャー演出なコンサート初めてだわ……今まで割と社会の日陰と日向の境界線を歩いて来たつもりだったけど、こういうど真ん中メジャーなのは初めて……いいもんですなあ、こういうのも。
中島「地球のみんなは、あれ、やってくれるかなあ……」って前フリすらあざとく感じる、「星間飛行」。アイドルのコンサートなんか行ったことないんですが、こういう空気なんですかねえ……何か「キラッ☆」って叫んだんだろうか。「キラッ☆」を絶叫する集団、17000人。多っ。これで落選した人もいるってんだから……七夕の☆の巡り合わせに感謝せねば……そして全力で「キラッ☆」を叫ばねば!(余談ですが、「みんな、抱きしめて、銀河の、はちぇまれ〜!」としか聞こえない人がいるそうです、あれ)さ〜て、一息つくか〜と思ったら、メドレーっすよ。ステージに怪しげな集団が。コーラスですけど。そして、「Genesis of Aquarion」歌うはMay'nさん。AKINOさんいないからどうなるのかなあ、と思ったけど、高らかに歌い上げておられました。そして、「一万年と二千年前から愛してる〜」も、何回叫んだんだろう、俺たち……で、May'nさんが「私の歌を聴け〜!!」とか言っちゃうと声の人の立場はどうなのよとか思いつつ、「What 'bout my star?」、「愛・おぼえていますか?」。「私の彼はパイロット」。「Welcome To My FanClub's Night!」と、『マクロス』系のメドレーが続きました。そして、えらく派手な(ファンシーな?)格好で登場したのは真綾(様)、「プラチナ」です。Origaさんが出て来て「rise」、「インフィニティ」、真綾(様)再び「ヘミソフィア」いや〜ん感激、「beauty is within us」はマシューさん、「ELM」ではコンテさんが(いやOrigaさん?記憶が……)、お次は「奇跡の海」〜、「After, in the dark」で山根の姐さん、「RAIN」はコンテさんと山根の姐さんでもう、何かオルガンの音だけで光が降ってくる感じが、で「蒼のエーテル」、「Gotta knock a little harder」、でもって「指輪」ですわ、歌い上げました、バーンてかバァン!て感じで、あんだけがんがん音が鳴っている中でも「指輪」を聴くと心が、はあ、……で、とどめは「THE REAL FOLK BLUES」ですわ。山根麻衣姐さんのソウルフルなヴォーカルががつん、とぶち込まれて、もう何だかわかりませんが、とにかくメドレーは終了で……開演して何分?
そして、「Blue」。真綾(様)がコーラスを、山根麻衣姐さんがヴォーカルを、という、1999年のSEATBELTSのライブと同じ編成でしょうかね……これを聴きながら一人で空を見上げたことがありますか?
終わってねえっつーの。「Yo pumpkin head」で、そりゃもう全員でがんがんの盛り上がり踊りまくりですわさ。そりゃそうでしょうわさ。さあ、ぼちぼちおしまいでしょうか……いえいえ、聴いてませんな、あれ。SEATBELTSといえば、あれですわ……「TANK!」。説明不要、問答無用、いつもより(いつも?)ソロは長くなっております的な、そんなバージョンで、脳髄に喰らわせる、文句あっかの「TANK!」でした。
だから終わってねえっつーの。ワルシャワ国立フィルハーモニーオーケストラの皆様、私らは名古屋からですが、あちらは海を越えていらっしゃってます。轟く雷鳴(SE)、ひよこ隊長コンダクター、そして奏でるは「The Vision of Escaflowne」……重厚なコーラスを伴い、奏でられる、本物ですわ……そして、『ターンA』から「White Falcon」、『エスカ』から雄々しく荘厳な「Flying Dragon」、『創聖のアクエリオン』よりこれまた煽り立てるような、かつ軽快な「High Spirit」、『エスカ』より不吉な「Dance of Curse」、『Wolf's rain』より悲痛な「Shiro, Long Tails」、『マクロスプラス』より「Dog fight」(……あれ、どっかで「Fly up in the air」を聴いたような気がするぞ……)、再び「The Vision of Escaflowne」に戻り、「STORY OF ESCAFLOWNE」へ……。エンドタイトルにふさわしい、美しく、どこか希望を感じさせるメロディ。ひよこ隊長の指揮もまた、何か祈りのように……。
終わってねえ……ここから先は激しくビクターに圧力かけてライブDVDを待つというのも一つの選択肢であり17000人だけの秘密みたいな思いもあるし、でもまあ真綾(様)ライブじゃないからいーやっつーことで、ワルシャワフィルにですねえ、「SMS小隊の歌」を伴走させながらバンド・ヴォーカル陣登場ですわ……ワルシャワフィルのみなさんからしたら、「トラッドな童謡かなにかか?」と思われたのでしょうか、いやいや絶対にないわな……で、最後は、「アナタノオト」。『マクロスF』の曲の中でも(「トライアングラー」を当然除いて)一番好きな曲ですが、そうですか、ああいうことになっていたんですね……ひよこ隊長つーかひよこ。あの振りはどこで生まれたのでしょうか。でも、エンディングにはもってこいの歌ではないかなあ、と思います。ひよこ隊長はアコーディオンを弾きながら(ああ、この前に、アニメ声でMCがありました。ずるいですよねえ、アニメ声ですよ喋ると……「愛ちゃんつないどいて」なんつってましたねえ)、今堀さんはアコギを鳴らしながら、何故かみんな行列でステージを練り歩きながら、手をくちばしのようにして「ドクン、ドクン、ドクン」。ドクン、ドクン、ドクン。音楽は、いいですね。どんなヘタクソだって、自分の音しか出せない、自分しかその音を出せない。上手い人はうらやましいです。でもそれはやっぱり自分の音ではなくて……吸収した音を、外に出したくて、ヘタクソでも途切れ途切れでも思い出したときでも、何でもいいから、そんな風に音楽を続けていけたら……。
最後に、ワルシャワフィルとひよこ隊長、一悶着(じゃないけど)ありまして、ついに、ガブリエラ・ロビン降臨……「MOON」(「月の繭」)独唱……神秘的かつ、少女のような、老女のような、初々しく、堂々たる、その歌声が多分、ご褒美なんですわ……。
気づいたら三時間。腰も膝も肩も首も耳もやられております。ああしかし、良質の音楽は、どうして力をくれるのでしょうか。何だかいけそうな気がする、じゃないですけど、何だか何かある気がします。まだまだ、何かが。凡人はそれを見つけるのがひどくヘタクソなんでしょうけれど、ちっぽけなそれを見つけられそうな気がします。
風は吹き荒れ嵐の予感、月を隠すはたなびく群雲、流れに飲まれてさいたま新都心駅→品川駅。「ロイヤルホスト」でカレーを食って、集った諸氏も堪能したらしく、さて肝心の牽牛織女は、天の川を渡れたでしょうか。地上ではひよこ隊長のおかげで、最高の七夕を過ごさせていただきました。やってほしい曲をあげればキリがありません。例えば「Diamond」を生で聴きたかったですし、「Stray」は何でコンテさんいるのに歌ってくれへんかったのかとか、「cloud9」は?とか、もういろいろあります。真綾(様)はいつも通り、歌詞とっちらかっていましたし、中島愛さんの「アイドル」っぷりは今後どうなんだろうと思ったり、May'nさんはよく動くなあとか、Origaさん何才なんだろうとか、山根麻衣姐さん何才なんだろう(げふっ……)……とか、いろいろ思ったりもしました。私達に向けて、いろいろな演出(スクリーンにはアニメの場面が流されたりしました……他にもダンサーだったり……そういや、ひよこ隊長バニーガールと踊ってましたね……)を含めて、ミュージシャンのみなさんが本気で音の魂をぶつけてくれて、それで自分の中で、何か引っかかって目を覚ますものがあれば……いやなくても、最高の七夕だったと思います。ひよこ隊長、「あんた最高だよ」。