べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

坂本真綾(様)LIVE2022"un_mute"初日感想

(2022/11/30リンク追加)

 

◯こちら===>>>

https://natalie.mu/music/news/503365

 

↑ナタリーさんの記事がきました。やっぱりセトリが違っていました……。

 

(2022/11/28 修正)

 

さて、11/26。

ファンクラブイベント以来久々の、坂本真綾(様)ライブにて、東京国際フォーラムへ(こちらも久しぶり)。

 

f:id:bennybebad:20221127234425j:image
f:id:bennybebad:20221127234428j:image

25周年ライブを、あろうことか参加しなかったダメダメなファンなので、今回こそはとすぐにファンクラブ抽選予約に申し込み、現地に到着して気づいたのは、多分今までの参加歴で一番遠い席……徳を積まねばならんな……。

以前までであれば、セトリもMCも全部レポートするぜ、な勢いだったのですが、もう音を楽しもう、と思ってから、そういうのはお若いファンの皆さんにお任せすることにしています。浸りたいのです……。

 


スタートは「菫」「言葉にできない」。常々、一番好きな曲は一番新しい曲、とおっしゃっている坂本真綾(様)なので、これはある意味で当然。ホールも久々だし、レア曲多めと言う話なので、『in the silence』のときのようにじっくり聴くバージョンのライブになりそう……それにしても遠い……メガネすら忘れたからもう全く見えない……オペラグラス持ってこればよかったな……バンドは弦お二人がいらっしゃるので、向かって左からピアノ、ギター、一段高くヴァイオリン、チェロ、ギター、ベース、その後ろにコーラスお二人、一番右に佐野康夫大明神……ギターはお一人は外園さん、ベースは大神田さん、ピアノは河野さんと慣れ親しんだ人に加えて、弦は金原さん笠原さんだし、コーラスは稲泉さん高橋あずみさんだし、もうお一人のギターは……あれ、どなただったか……「お望み通りに」に参加されている……と、ともかく、良い感じのファミリーなバンドでした。「菫」も「言葉にできない」も、生で聴くのは初めて(当たり前)なのですが、「菫」の訥々としているような優しさも、「言葉にできない」の軽やかさの裏の切なさも、ああ坂本真綾(様)だ……当たり前のことを当たり前に歌うという当たり前じゃないことをこの人はいつも重ねてきているなぁ……と改めて思いました。

出だしがそんな感じなので、つまり立つタイミングを失うライブで、これも坂本真綾(様)ライブではよくありますけれども、(私含め)よく躾けられたファンの皆さんですからな……座ったままです(最初は、コロナだから立っちゃダメだと思っておりましたが)。MCでは、初めましての人で、とりあえず今年出た曲を予習してこればいいやと参加した人に、「もう終わっちゃいましたけど⁈」と謎のプレッシャーをかける坂本真綾(様)。座席が一つ空きでなく埋まっていることに感無量の様子、そうかファンクラブイベントも25周年でさえ収容人数半分でしたものね……よかった何とか埋められるようになって……みなさんは声を出せないので「私が勝手に歌っていきます」……集大成的な25周年は人気のある曲を準備された(そりゃそうだ……)けれど、歌いたい曲はたくさんあり(200曲以上か……毎回そういう話になりますねえ……泣く泣くセトリから削るって……)、私なんかも聴きたい曲がたくさんあるのです……「Tell me what the rain grows」を11年前の武道館で聴けると思っていなかったので、後は「ユニゾン」と「サンクチュアリ」だな……さて、何かくるか。

(※以下、曲順は曖昧ですし、抜けもありますのでご容赦を※)

うん、さすがに予想外の「みどりのはね」、でしたよ……マジかって震えたなぁ……ライブで聴いたことあったかな……この童謡的な謡いからアンビエントかつ荘厳に展開していく菅野よう子マジック……いや、いいもの聴いた……これはニューシングルに間違いなく入れてほしいですな……で、「Here」でしたね、間違いなく……うゎぁ……ちょっともう泣きそうだった……だって『23時の音楽』ですよ?……ああ、お若い方はご存知ないか……原曲はシンプルなアコギのアルペジオに乗っかる英語歌詞の気だるさが最高……「ダニエル」より好きかもだったなぁ……そして、お、これはまた久々の「Remedy」でした。『かぜよみ』の曲は結構坂本真綾(様)の本質に近いところを表現していると思っていて、原点は「風が吹く日」なんですが、「風」がキーワードなんですよ……と古参だからわかったようなことを書いてみました(※個人の見解です)。だから、どのライブも大事なんですが、ここだ!というときには『かぜよみ』の曲なんだよなぁ……既に曲順が怪しい……。

次はMCだったはず……2009年頃の歌ですとか何とか……ぬぬぬ……。

で、ここからは……確か、記憶によれば、「雨が降る」、「sonic boom」がありました……「雨が降る」なんてシングルで擦り切れるくらい聴きましたけれども、やっぱりライブは違う……くぅ「最後の果実」も……いやいや……あれ、一曲抜けてる気がする……あ、「Waiting for the rain」だな……「雨が降る」とどっちが先だったかな……ラスマスさん元気かなぁ……そしてやはり風で全て吹き飛ばすような「sonic boom」……ここで坂本真綾(様)退場衣装チェンジというのが定番ですよね……アウトロがちょうどいいんだよな、このバンドが生み出す余韻というやつが……。

うーん、ブロックまるごと一つ飛ばしている気がする……けど、坂本真綾(様)のライブではやはり定番の、インストのお時間、今回は「お望み通りに」、ツインギターのジャズなんてあんまり聴いたことないけれども、外園さんはジャズより(のバカテク)ではあるな確かに……ワルキューレ……『今日だけの音楽』のライブは映像も音源もないよな、惜しい、いいライブだったし、いいアルバムなんだよ本当にさ……坂本真綾(様)の表現力の振り幅が聴けるんですよ……ブレイク後の展開が超イカれていたので、これも音源にならんかな(普通はならんわな、ヴォーカル歌ってないんだから)、いや欲しい、佐野康夫さんのドラムを堪能したい……。

衣装を替えて戻られた坂本真綾(様)(ぜっんぜん見えないのでどんな衣装かはわかりません)、続いては「カザミドリ」だったかな……違うか……あれ、「ディーゼル」がこの辺りだったか……いや違うな……「カザミドリ」もね、何というか、強く印象に残る瞬間を生み出す曲なんですよね……旅立ちの歌だからなのかもしれませんが……春に聴くと、ちょっと泣いちゃいそうになるの……冬でよかった(?)。

MCで、インストコーナーに触れ、前日にいきなり発表になった新曲について触れられ、ライブのタイトル「un_mute」も新曲からきていることが明かされまして、この素敵なタイトルが全部岩里祐穂先生のおかげであったことをバラしてしまわれたのでした……絶妙ではありますよね確かに、いや、アニメタイアップで、意味づけはもちろん違うのだと思いますが、「ミュート(消音)を解除する」って……さすが岩里さんだなぁ……で、その新曲「まだ遠くにいる」と「un_mute」を披露されると!をを……ネタバレ嫌いなので、フルサイズをいきなり聴けるなんてありがたいです……で、一回しか聴いていないのでアレなんですが、「まだ遠くにいる」……すぐに頭に浮かんだのは、昨今の『F/GO』系のせいなのか、「みんな坂本真綾(様)にプログレ難曲歌わせたがる問題」です……いやもうね、何その展開、サブスク全盛だって言われているのに変な展開だわメロディ難しいわ変な展開だわ変な展開だわ(3回言いました)……雰囲気的に「モアザンワーズ」かしらと思ったけどどっちかというと「独白」か、いやそれにしてはキャッチーなサビだ、プログレポップか……いや盛り上がりますよこれは……みんな座ってましたけど(あの展開の曲じゃ立てないですわ……)。打って変わって「un_mute」は……何でしょう、神秘的といいますか……EDっぽい!って感じでした(「まだ遠くにいる」はEDぽくない)……いや、すみませんちょっとね、「まだ遠くにいる」のインパクトが強くて……。

MCでは、カンペを読む、と宣言して、ビクターオンラインショップで予約すると、マッチ箱入り綿棒という謎の特典がついてくると……拍手が何故か起こり「何の拍手?」「考えたの、私じゃないから」と……多分マッチ箱は「まだ遠くにいる」のほうのアニメが火を失った世界のものなのでマッチ箱、ただマッチ入れて特典にするわけにもいかないので、「un_mute」から「耳」、綿棒とビクターの人が発想したんではないかと……そこに拍手……確かに「何で?」だな……。

続いては、「空白」、おお久しぶり……?あれ、フライングドック祭りで歌ったかな……『Fate』フェスでも?……わりと「色彩」はよく歌ってたし、今や「逆光」「躍動」ばっかりだからなあ……物販に並んでいる時に、「空白」が流れたんですよね……いや、『アチコチ』を流していただけなんですけれど、たまたま「空白」が聞こえて、「あれ?セトリのヒント?」って勝手に思ってたんです……『Fate』シリーズの歌は言葉に力があるんですが、「空白」の「生きるために私は生まれてきた』って大好きで……これもまた坂本真綾(様)の本質に近い言葉だと思うのです……で、そこからの「レプリカ」、要するにロックチューンのブロックなんですが、立てませんでした……ホールだからご容赦願いたい……「レプリカ」もスペシャルだなぁ……で、この後かな「ディーゼル」は……あれ、まだ抜けている……?

MCでは、新曲難しいという心の叫びが……珍しいなぁ……そして、昨年亡くなられた渡辺善太郎さんのお話を……最後に善太郎さんがプロデュースされた、「Hidden Notes」を……これが一曲目にあるというだけで『今日だけの音楽』というアルバムの底知れなさを感じます……『今日だけの音楽』は、『You can't catch me』に似ているんですよね、坂本真綾(様)という器を大きく広げたという意味で……まあいいや、「空白」もそうでしたが、坂本真綾(様)の本質、「良く生きる」を様々な歌詞や曲で表現されています……タイアップでない曲ほど……その最新型が「Hidden Notes」ですね……こちらのメンタルによってかなりくる曲なんですが(私は『DIVE』の曲は全部そうです)、坂本真綾(様)の歌声が支えてくれるといいますか……そうやって乗り越えたことが、皆さんもあるのではないでしょうか……。

会いたい人に今日会わないと、明日はわからない、そんな気持ちの歌をずっと歌ってこられた、とMCでおっしゃっておられました……共に歩いてきたファンほど実感できるのではないかとも……既に25年を過ぎてますからなぁファンになって……いろいろあった……ような気がする……そして、しばらく休まれて、「子をリリースしました」、やはりステージは緊張されたようですが、これからも歌っていこうと、次につながるようなライブになったと……有難い……最新の坂本真綾(様)を見続けていきたいのですよ……。

ラストは「千里の道」、あれやこれは一緒に歌えないので……残念だが、次こそは……。

そういえば、久々にキューカンバーズの話題が……笠原さんがいらっしゃったからな……いや、キューカンバーズでやるライブが、野外なんですが、全部大雨になったので、解散したという悲劇が……まあおかげで、厳島神社(2回目)が見事な晴天で、素晴らしいブルーレイになったんです……。

 


というわけで、人生の最推し、というかもう戦友みたいだと勝手に思っている、世界で一番の歌い手のライブは、今回も尊かったです。

 

f:id:bennybebad:20221127234500j:image
f:id:bennybebad:20221127234504j:image

 

10年前のパーカーと、20年前のバッジ……まだついていきますよ……。