『SEALDs女性が誹謗者を「クズ」呼ばわり「社会の最底辺さまよってるようなクズ』
(J-CAST NEWS 2015/10/15)
以下一部引用。
「安全保障関連法案に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」の女性メンバーが、周囲の人物に対してネット上で誹謗中傷が投稿されていることに「こんな社会の最底辺彷徨(編注:さまよ)ってるようなクズに(以下略)」とツイッターに書き込み、物議をかもしている。
中傷されていることに対し同情する声がある一方、SEALDs関係者からも過去に暴言が飛び出していたことから、「そんな風に言うから」「自業自得」と反発する意見も相次いでいる。
物議をかもす投稿をしたのは、SEALDsメンバーの女性だ。彼女は、朝日新聞や日刊ゲンダイなどで取り上げられたことがある。2015年10月14日、
「なぜわたしが大事に思ってる女の子たちがこんな社会の最底辺彷徨ってるようなクズに毎日毎日罵詈雑言投げつけられて苦しまなきゃいけないのか。こんなに言われると人でも殺したのかと思うけどデモやっただけだからね アホかよ」
とツイッターに書き込んだ。
具体的にどんな「罵詈雑言」があったのか明らかにしていないが、10月13日にツイッター上で、何者かがこの女性の知人女性の写真を添付し、性的なひやかしや侮辱的な書き込みを行ったことが背景にあるようだ。
この女性本人に対しても、「日本から出て行って欲しい」「バカ学生」といった誹謗中傷がツイッター上でたびたび行われている。引用に耐えない下品な表現のつぶやきも多い。
今回の女性の投稿に対しては、「(知人らへの中傷は)許せないですね」と同情的な意見もあるが、「社会の最底辺」とこき下ろしたことに反発する声もある。
「社会の最底辺という表現のほうが罵詈雑言でしょう」
「そんな風に言うから、言われるのさ」
「『社会最底辺』とか勝手な決めつけで罵詈雑言書くから敵を増やしてるんだよ」
と女性のツイッターにメッセージが寄せられている。」
うーん、大人は悪辣ですなぁ(?)。
まあJ-CASTニュースの取り上げ方は偏っていますから。
ツイッターでのつぶやきをネタにする、というのは、ツイッターをやっていない人間に対しての拡散力はありますね。
それがジャーナリズムなのか、取材なのか、いろいろとツッコミどころはあるとは思いますが、すでにツイッターというツール自体が一つのメディアになっている以上は、引用されるのも致し方なし、か。
○こちら===>>>
一応、「SEALDs」という運動体(団体なのかそうじゃないのかもよくわかりません)の公式HPもありましたので、見てみました。
いろいろ書いてありましたが、「罵詈雑言を浴びせてくる連中に対して、社会の最底辺を彷徨っている奴ら、とは言わない」とはどこにも書いてませんでした。
少なくとも、この「SEALDs」の方のつぶやきは罵詈雑言とまでは言われないだろう、と思います。
表現の適切さについては、なんとも言い難いですが。
社会の最底辺って、どこなんでしょうね……それを定義していただきたい。
所得が低いということなのか。
学歴が低いということなのか。
倫理観が低いということなのか。
倫理観の低さってことなのかなぁ……だとしたら、相手の土俵で戦ってはいかんでしょう。
例えば、戦争を仕掛けてくる輩は確実に国際的倫理観が低いわけですが、そういった輩が仮にいたとしても、対話でなんとかするべし、というのが運動体としての立場なのですから、自分の友人に対する罵詈雑言攻撃にも(少なくとも、表面的には)同様な対応をとってこそ、ではないでしょうか。
むしろ、ご友人に罵詈雑言を浴びせたのが「社会の最底辺を彷徨っている連中ではない」ってところに視点を置いて罵詈雑言を浴びせたほうが有意義なのかもしれません。
とりあえず、平時においては、易怒性の高い直情傾向の人は、ツイッターを使わないほうがいいと思います。
削除できるからいい、という時代ではなくなっていますから。
緊急時には、多分そういう人のほうが、ツイッターの効果を存分に発揮して発信できると思います(私のような慎重派は、そういうときに、そういう方面では、あまり役に立たない)。
(元記事)