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べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

『チンギスの陵墓』ジェームス・ロリンズ

読書

 

シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 上 (竹書房文庫)

シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 上 (竹書房文庫)

 
シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 下 (竹書房文庫)

シグマフォース シリーズ8 チンギスの陵墓 下 (竹書房文庫)

 

 

まだ続いておりました、一人ロリンズ祭り。

今回は、<シグマフォース>シリーズの最新作、『チンギスの陵墓』です。

 

始まりは453年のハンガリー

フン族アッティラ(「神の鞭」)は、前年にローマ教皇レオ1世との会談に臨み、手中にしかけていたローマ帝国との戦争を中止する。

そのアッティラが暗殺された。

暗殺者は、アッティラ教皇から渡された箱を探っていた。ローマを守る呪物の一つ、呪文と世界が終わる日の刻まれた頭蓋骨と十字架が入れられたもの。その箱には、「木」「木」「示」という文字が刻まれていた。アッティラの祖先である東方の民族の言葉。

しかし、天から落ちてきたと伝えられる十字架がそこにはなかった。

それがなければ、世界は焼き尽くされる運命にある。

 

現代、イタリア。

バチカンの機密公文書館のヴィゴーの元に、死んだはずの友人から荷物が届いた。ハンガリーで魔女狩りの調査をしていた人物からだった。姪のレイチェルを呼び出したヴィゴーは、その荷物の中に入っていたのは頭蓋骨と、人皮装丁本を見せる。本は聖書、「トマスによる福音書」。さらに、頭蓋骨に刻まれていた、世界の終わる日は、今から四日後。

 

アメリカ。

ある目的で打ち上げられた軍事衛星が、近づきつつあった彗星の影響を受けてか軌道を外れ、地上に落下しつつあった。もともと地球周辺の時空の曲率を観測する目的で打ち上げられた衛星は、彗星の尾に突入し、異常なエネルギー数値をはじき出した。そして、モンゴルに墜落したと思われる衛星が最後に捉えた映像は、アメリカ合衆国東海岸が焦土と化したものだった。

 

マカオ。

グレイソン・ピアーズとコワルスキーは、元ギルドの美貌の暗殺者セイチャンとともに行動していた。どうやらこのあたりに、セイチャンの母親に関する情報があるらしい。それを握っていると思しき人物に接触するためにマカオにやってきた。しかしここで、(当然ではあるが)いつものように騒動が巻き起こり、ついにグレイはセイチャンの母親と接触を果たす。

 

……うーん、とまぁいつもよりも一層入り組んだ感じで物語が始まり、好都合ながら極東にいたグレイ達はモンゴルに向かい、レイチェルやモンシニョール・ヴィゴーはモンクや物理学者達と合流してハンガリーを目指すことになります。

今回の眼目はもちろん、邦題にもなっている「チンギス・ハーンの墓」です。

数年前についに発見か?と話題になったような気がしますが、どうなったんでしょうね?

見つかったら、中共がどうにかしてしまうのかもしれないので、それはそれでびくびくなのですが。

ま、ともかく他にもネタが豊富で、インドで布教したとされる使徒トマス、ハンガリーの魔女狩り、ダークエネルギー量子もつれ、指先に磁石を埋め込み電磁波を「感じる」技術……といったもののなかでもやっぱりセイチャンと母親が再会する、というのが一つのピークではないでしょうか。

『マギの聖骨』(<シグマフォース>第1作目)から登場した、謎の暗殺者セイチャンのことがいろいろと明らかになり、そしてどうやらグレイと……。

そしてもう一つは、

 

旧約聖書は漢字で書かれていた―「創世記」が語る中国古代文明の真実

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↑こいつですね。

このある意味トンデモ本を私は持っているのですが(何故?)、いやぁトンデモです。

このトンデモさ加減がもっと世の中に知れ渡ると面白いんですけれどもね。

今回も一気読みでした。

ああ面白い。

是非とも映像化してほしいなぁ。

 

 

コワルスキの手がグレイの肩をつかむ。「いかした仲間がいて幸せだな、ピアース」(上巻p120)

 

 

今回、僕らのコワルスキも大活躍なのですが、やっぱり話の中心がセイチャンなので、ちょっと押され気味です(いろいろと)。