久々にメタルを買いました。
それも、台湾産オリエンタル・メロディック・スラッシュ・メタル(ジャンルが今ひとつ不明です)。
しかもアルバムタイトルが『高砂軍』。
台湾の歴史を考えると、何とも言えない思いが、日本人の私の胸には湧き上がってくるのですが、こういったことを日本でやらかすとダメなんですよねきっと(いえ、Chthonicが台湾でどの程度の知名度なのかがわからないのですが、日本で似たようなことをやろうとするとあっちこっちから変なことを言われると思います)。
メタルという音楽性にあったテーマだと思います。
もちろん、テーマであり、物語でもあり、歴史そのものではありませんが、サブカルに逃げる(他に表現しようがなかった時代もありますから仕方ないのですが)日本に比べて、直裁的に語ってやろう、という自負や矜持を強烈に感じます。
寡聞にして存じ上げませんでしたが、「霧社事件」を扱ったアルバムもあるとか。
音楽的には、オリエンタルな雰囲気はあるものの(二胡が入ったり)、正面直球なスラッシュ・メタルなので、聞いていて気持ちいいです(そこに、台湾語のコーラスがときどき入ったり、効果音的に「玉音放送」が入ったりするのが、結構凄まじいです)。
演奏の実力はもちろん、サウンドプロダクションも極めて良質です。
初期「テスタメント」を彷彿とさせる部分が……あんまないかな。
「アークエネミー」好きな人なら気に入るんじゃないでしょうか。
台湾、すごいな。
この間の選挙もなかなかのものでしたが(あ、このバンドの方も、なんと選挙に立候補されて、当選されたとか!!すげぇ!!)。
日本も「和楽器バンド」が出てきて、もうちょっとシリアスなメタルの知名度が上がらないかなぁと思うのですが、いかんともしがたいかなあ……歌舞伎の国だし。
バンド名は、これで「ソニック」と読むのだそうです。
私、普通に「クトーニック」と読んだので、てっきり台湾発クトゥルフメタルバンドかと思いましたよ(それにしてもマニアックに、クトーニアンなんかよく選んだものだなぁと)。
全然違っていました。