『山本地方創生相「いちばんのがんは学芸員」発言 きょう撤回 陳謝』
(NHK NEWS WEB 2017/4/18)
以下一部引用。
「山本地方創生担当大臣は16日に大津市で行った講演で、外国人旅行者に対する文化財の観光案内が不十分だと指摘したうえで、「いちばんのがんは学芸員という人たちだ。この連中を一掃しなければならない」などと述べ、博物館や美術館で調査研究や展示などにあたる学芸員を批判しました。
これについて山本大臣は17日、東京都内で記者団に対し、「これからは文化が非常に大きな観光資源となるので、学芸員の方々も観光マインドをぜひ持ってもらいたいという趣旨で申し上げた」と述べました。
そのうえで山本大臣は、「『一掃しなければならない』という発言は適切ではなく反省しており、撤回しておわびしたい。菅官房長官にも『大変申し訳ありませんでした』と申し上げた。全力を挙げて地方創生、規制改革などに頑張っていきたい」と述べました。」
「外国人旅行者に対する文化財の観光案内が不十分だと指摘したうえで、「いちばんのがんは学芸員という人たちだ。この連中を一掃しなければならない」などと述べ、博物館や美術館で調査研究や展示などにあたる学芸員を批判」
学芸員資格を持つ人間として(自分でも忘れがちになりますが)、一つ言っておきたいことがあるとすれば、「外国人旅行者に対する文化財の観光案内」は学芸員の仕事ではないです。
とはいえ、
○こちら===>>>
↑の、
「大臣お発言は断定的に過ぎ不正確でもあるが、かなり正しい指摘でもある。ろくでもない歴史学者の業績展示とその系統に属する弟子たちの職場確保のためだけの美術館博物館などがいかに多いかは事実。山本大臣は謝らずに頑張って欲しい。
有力者からろくでもないお宝の寄付を受けて、維持コストばかり住民に押しつけて閑古鳥がないているのも多いようなものも多い。本当の寄付は維持コストも含めて出ないとかえってお荷物になっているものも多いというか、その方が多いくらいだ。
美術館や博物館、それに所蔵物は10年ごとに見直して、原則20年で全面リニューアルか廃止にしてはどうか。」(原文ママ)
↑という八幡氏の発言にもうなずける部分はあったりします。
とはいえ、マメにマメなる日本人の収蔵欲というものが、この国をある意味形作っているとも考えられるので、一概に収蔵物が多すぎることを批判する気にもならず。
それよりは、学芸員教育というか、専門性を高めるような努力のほうが必要ではないかな、と思います。
まず手始めに何でも屋を作る、というのは仕方ないですが、その先により専門性の高い人材を作るべきではないかと。
それも既得権益を生み出すだけ、と言われるとまぁ、そうですねとしか……。
うん、ブチ切れて一言物申そう、と思ったのですが、そういうわけにもいかない辺り、今後の課題なんでしょうかね……難しい。
(元記事)