べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

楽器に挫折してきたおっさんの歪んだ認識

※ネタがないわけではないのです。※

 

いろいろな動画を見て、ギターの再練習中。

クロマチック、できない。

というか、オルタネイトピッキング、できない。

速いピッキングもだめ。

だからアルペジオも弾けない。

ストレッチ、できない。

バレー、怪しい。

そもそも、押弦しているときの左手親指のポジションが定まらない。

タッピング以前、プリングオフ、ハンマリングオン、がきちんとできない。

トリル無理る。

ペンタトニックスケールってなんですか?

メジャースケールもマイナースケールもろくに覚えていない。

CAGED、初めて聞いた……。

スウィープ……。

 

 

 

もはやギターを弾くということ自体が無謀、絶望的な感じですね……あはは。

ま、いいんですが。

今の課題は、「ミュート」です。

いつも「ミュート」を忘れない、と意識するだけでも、結構違ってくるものなのです。

 

本題はこれではなく。

ピアノって、何楽器なんでしょう?

鍵盤楽器、なのは間違いないんですが、鍵盤楽器って音の出し方が違いますよね。

オルガン系は、基本的に空気を送り込んで鳴っていますので、管楽器の集合体みたい(でも、管一つは一つの音しか出ないので、ハープみたいなものです)。

チェンバロ(ハープシーコード)は、弦を引っ掻いて音を出していますので、どちらかといえばギターのような弦楽器に近い。

ピアノは、弦をハンマーで叩いて音を出しています。

電子ピアノはそのまんまで、電子的に音を作って出しています。

あと……木琴やグロッケンなんかをどう考えるのか、あれも一応鍵盤楽器なのかなぁ……ばちを使って、鍵盤そのものを叩いて音を出しているところからすると、鍵盤楽器とは言いづらいかもしれませんけれど、まあ大きな意味では仲間かな。

ローズピアノとかウーリッツァーは、ギターに対するエレキギターみたいなもので、弦の振動をピックアップ的なもので拾っているらしいですので、大きくはピアノと一緒にしときましょう。

で、ピアノ、「打弦楽器」とも言われています。

鍵盤楽器」であり「弦楽器」であり、なおかつ「打楽器」、という複合要素にまず萌えますよね。

そして、あの音域の広さ(ほぼ可聴域を網羅している)と、同時に出せる音の多さ(一人で音が最大10出せますし、なんならもっと出せます……不協和音になりますけども)。

個人的には、「打楽器」だという……だって、弦をハンマーで叩くわけですから、そりゃもう「打楽器」でしょう(?)。

 

本当に、最近になって思うようになったんですが、以前「楽器は筋肉」と書いたことがありますが、あれをしみじみと噛み締めます。

「打楽器」ということはですね、太鼓を叩くときのことを考えていただければわかる通り、「小さい音を出すときほど、筋肉を緊張させる必要」があります。

大昔、ピアノを習っていたときに、「ソフトな音を出すのだけは上手だよね」、というようなことを(こんな棘のある言い方ではないですが)言われたことがありまして、あれ、何かそれなりにイケてたんじゃね?、なんて勘違いしていたのですが、なんのことはない、ガッチガチに緊張していて小さな音しか出なかった、だけなのですね。

強いアタックで大きな音を出すことがどうしてもできなかったのです。

その筋肉を全然鍛えていなかったから仕方ないのですが、もう一つ、認識が間違っていたことがありまして。

強い音を出すためには、力を込めて弾けばいい、なんて思っていたわけですね。

当たり前ですが、そんなことしたら小さい音を出すのに適しても、強い音、大きな音は出ませんです。

別の筋肉を鍛えなければいけない、そして、そもそもピアノは「打楽器」なのですから……ええ、そうですね、「重力で弾く」楽器なのです。

 

え?

そんなこと知ってますか?

いや、私、それを習ったような気がするんですが、ずっと理解できなかったんですよね……。

強いアタックで大きな音が欲しいときに必要なのは、自分の力だけでなく、位置エネルギーというやつです。

極端に言えば、腕の重さを鍵盤にぶつけるイメージでしょうか。

そのためには抜重しなければならない、これがですね、ピアノを教える人がよく言うところの「脱力して弾く」ということなんだ、と、ピアノを諦めて20年以上が過ぎて、初めて理解できました。

リラックスしているとか、脱力している、といっても、筋肉が緊張していないわけではないんですよね(ふにゃんふにゃんじゃ、腕の重さを支えられないので)。

適度に抜重できるくらいに力を入れている、という状態で、(あくまでイメージとしては)重力任せ。

鍵盤に指を置いて、指だけの上下運動で出る音よりも、こっちのほうがきっと音が大きい……はずです。

そして、速く弾くために必要な筋肉は、抜重前の状態に戻す筋肉なのです(鍵盤を弾く筋肉よりも多分必要)。

このとき、「ああ、ピアノは打楽器ってのは本当なんだなぁ……」と妙に納得しました。

 

あと、ピアノって本来リードを取れないと思うんですよね。

ほら、音がほぼ完全に決まっているじゃないですか(一つの鍵盤に対して、一つの音が出る)。

倍音は出るにしても、ギターでいうところのチョーキング(全くないわけじゃないですよ)とか、音を連続的に変化させることができない。

それって、リードを取る楽器としては致命的だと思うんですよね……歌えないわけなので(ニュアンスがつきづらい、っていうんですかね)。

あ、この辺りは受け売りです(爆)。

でも、そこでピアニストのみなさんが考え出したいろいろなテクニックで精一杯歌おうとしているピアノにまた萌えますよね……そうでもないですか?

 

結局のところ、ピアノ好きなんですけどね……何かに書いてあったのか自分で書いたのか、「たった一人でオーケストラに立ち向かっている」孤高な感じとか……ただ、弾けないというのが残念で(右手の動きが全然悪くなってしまっているもので、筋とか関節とか)。

またいつか、練習したいなとは思っていますが、とりあえず今はギター。

頑張って『トライガン』のOPと、和楽器バンドの「焔」が弾けるようになりたいDEATH!