べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

NAONのYAON2022

さて、とりあえず生のGacharic Spinを見たいがためだけに、『NAONのYAON2022』にいってまいりました。

 

◯こちら===>>>

naonnoyaon.net

 

昨年末(あ、レビュー書いてないな……)『ハピバ!Ohmura2021』に参加しまして。

さらにいえば、『My Little God2020』にも参加していまして(……あれ、こっちもレビューなしだ……)。

アンジェリーナ1/3ことアンジーちゃん(逆)とYuriさん加入後のGacharic Spinを2回見ているんですよね……いや、『ハピバ!Ohmura2021』で見たGacharic Spinがよくて、最新アルバムをアホみたいにリピートしていまして……。

 

 

超絶名盤、巷でいろんな人が書かれていると思いますが、バンド感溢れるところに加えて、大きくフィーチュアされたアンジーちゃんのボーカルがまたよい……『アンジーなりの成人式 夢は口に出せば叶う!』も配信で見て、泣きそうで……とにかく、コロナ禍、さくら学院閉校、BABYMETAL謎展開(いつものことながら)、という鬱々した気分をぶっ飛ばしてくれたのがGacharic Spinだったので、ライブをまた体感したいと思いましてね。

ただ……野音……不安が……私、野音のイベントにいくつか参加しているのですが、全部雨なんですよね……。

予報もばっちり雨ですわ、でもまあ防水のバッグとカッパ上下持参で行ってきましたよ野音

寒い……。

震えるぞヒート……寒くて、スマホ出して写真撮ることもできませんでした……六月くらいならね、雨に濡れてもなんのその、だったんですが、寒の戻りといいますか、まぁ寒い……ステージにもばんばん降り込んでるよ、大丈夫かな……。

というわけで、雑感を。

 

客入れでレニー・クラビッツとか流れているのが世代どんぴしゃなので、すでにいい空間に来た満足感……。

オープニングアクトは、HAGANE、さくら”シエル”伊舎堂、CHERRY GIRLS PROJECT、のみなさん。

さくら”シエル”伊舎堂さんは、ダミアン浜田閣下のプロジェクトでボーカルをとっておられますな、パワフルなステージングでした。ちょっと笑っちゃったのが、最初に「We Will Rock You」から始まって曲に突入するという展開だったのですが、思わず「Singin'」っておっしゃって……いや、言っちゃいますよね、その曲だし……悪くない、悪くない。

HAGANEさんは、最近話題ですよね。私、あまり知らなかったのですが、ハイトーンというかもう刺突剣みたいな鋭さのボーカルさんが印象的でした。あの金属感は、最初にアクセル・ローズの声を聴いた時みたいな衝撃だなぁ……あっちはヤスリでしたけど……好き嫌いがはっきりしそうですが、私は全然☆平気でした。

CHERRY GIRLS PROJECTさんは、アイドル、なのかな……ビクターからメジャーデビューだそうなので、頑張ってほしいです。

 

本編一発目は、なんとGaccharic Spin!

「I Wish I...」から「Mind set」で、「幸せのサイン」。

「I Wish I...」はね、世の中の、いろいろな側面を映し出しているような曲で、普遍的ではあるけれども今を切り取ってもいるので、コロナ禍とかウクライナとか、諸々に対してぶつけられた曲として、開幕1曲めとしてふさわしかったんじゃないかなぁ……アンジーちゃんが本当に声が出ていて、シャウトもデスボも歌もよかったのですよ……「Mind Set」でも暴れまわって、蛍光グリーンのジャケットかなぐり捨ててからの「幸せのサイン」……そういえば、最初に買ったGacharic Spinは『G-litter』だったので、懐かしいなぁちょっと……と思いながら聴いていました。

アンジーちゃん、このところ神田伯山さんのラジオに代打で出演したり、『サンデージャポン』に呼ばれたり、フロントマンとして大活躍だったのですが、この日もしょっぱなからぶっちぎってたなぁ……いやもう、可愛いだけじゃないかっこよさなんですよ……短いMCにも気合が入っていて、響く言葉を選んでいるなぁ、と思いました。素晴らしいフロントマンっぷり。FチョッパーKOGAさんとTOMO-ZOさんのベース/ギター回しも2回も見られたし、たった3曲でしたが、大満足の時間。

終了後、転換のためのMCで、SHOW-YA寺田恵子姐さんとトーク。ここも面白かった。前半のバンドの中では、ベテランに入るGacharic Spinですから、慣れたもんなのかなぁ……アンジーちゃんの成人式公演の話から、寺田恵子姐さんの成人式の頃は〜とか、HanaさんKOGAさんの2回目の成人式が近いとか、寺田恵子姐さん3回目の成人式が近いとか、Yuriさんはこう見えて子どもいるんだよぉ、とか、ちょっと大人しかったオレオレオナさんに「あんたもこっち側」という寺田恵子姐さんに、オレオさん「今日は、恵子さんが滑って転ばないかどうかが心配」、と言っていたら、ステージの雨を拭いていたスタッフさんがすってんころりんして「え、あなた寺田さん?!」とすかさず突っ込むオレオさん……まぁ本当に、よくできたコントのようでした。

 

というわけで、満足したので帰りそうになったのですが、踏みとどまりました。

BRIDEARさんは、正統派だった……こちらも名前だけは知っていましたが、勉強しないとな……いや、結構日本のガールズメタルも聴いてますよFATEGEARとか、それこそLIVEBITESとか持ってるしさ……ちょっと軸足が父兄さんだったのでね……。

CHAIさんは……なんだろう、いつの時代もいる徒花みたいなバンド?ユニット?でした。うん、全然嫌いじゃないんですわこれが……なんつーのかね、ほのぼのじゃないけど、ポップの中に潜ませた毒に気づかずやられてしまう感じです……海外で人気なのかな、それはわかる気がします。

NEMOPHILAさんも名前だけ知っていたんですが、あ、人気出るのがわかる、非常に現代的なメタルでした……えっと、デスボが綺麗(?)、すごく好みのデスボかつボーカルだったので、こちらも勉強しないと……ライブDVDだな……。

本当なら、WGGCがやるはずのところ、ギタリストのSAKIさんが転んでしまって頭蓋骨骨折……お医者さんに「ヘドバンはだめ」と言われてしまったので(Twitterで見てたわそういえば……)、急遽セッションになったわけですが、寡聞にして存じ上げなかった12歳のドラマーYOYOKAさん登場で、曲は「モビーディック」かな……ドラム好きなんですよね、私。セッティングにもよるのでしょうが、YOYOKAさんの音が太い……NEMOPHILAのむらたたむさんとの共演だったのですが、シンクロ具合から、それぞれのソロ回しの違いが面白かった……12歳であの太い音、安定感、手数……いいもの見ました。

続いては、ex PRINCESS PRINCESSの渡辺さん(Ba)富田さん(Ds)を招き、若手のボーカル参加でのプリプリメドレー。ううむ、やはり何というのか、時代を作ってきた曲には力がありますね(おっさんだからじゃない、と思いたい)、体が反応しますものね。アンジーちゃんも歌っていたのですが、おっさんは「ブラウン管とかあんまよくわかんないんだろうなぁ」とか思ってました……あと、「Diamonds」の「年を取っても〜」のところで、アンジーちゃんが寺田恵子姐さんに向かって歌っていたところが「わかってるぅ〜」でした、アンジーちゃん素晴らしい。

 

日も落ちるとね、もはや凍えそうですわ……カッパもあまり役に立っておらず、何より、手がね、ふやけちゃって……でも、ここまできたらもう引き返せないのですよ、おっさん……。

中村あゆみさんは、「翼の折れたエンジェル」は一緒に歌いたいですよね……そして、何とまぁ、「風になれ」ですよ、まさか生で聞けるなんて思わないじゃないですか……うわぁ、「風になれ!」叫びたかったなぁ……マスクの下でこっそり呟いてはおりましたが……「アジアの海賊」も力がある曲でした。動きも声も、すごいコンディション……ハスキーボイス健在で元気が出ちゃった。

相川七瀬さんは、同年代で、当時から歌唱力表現力は抜群だったですが、むしろ織田哲郎さんに興味持ってたなぁ……と当時を思い出しつつ、「夢見る少女じゃいられない」はやっぱりいいですな……アン・ルイスさん以降の歌謡ロックの後継者だと勝手に思っていたので、歌謡曲というものがすでに死に体の中、残してほしい曲だと思いましたわ。

杏子さん、バービーボーイズですよ……ソロの曲が、自分の思っているより何倍もロックで驚きました……こちらもハスキーボイス健在で、嬉しくなっちゃうぐらい動き回っておられて……「目を閉じておいでよ」はやるんだろうなぁと思いつつ相手は誰かと思ったら相川七瀬さん、確かにそれか……ちょっとね、Gacharic SpinのHanaさんでもいいんじゃないかなって思ったんです……いや、盛り上がっておりました。

そして、この歳になって、大黒摩季さんの歌声を生で聴くことになるとは思いませんでしたよ……しかも「あなただけ見つめてる」に「熱くなれ」ですわ……あの時代を象徴するサウンド、ってやつですよ……全然大したことない青春時代でしたが、何だかよかったなぁと思い出せてしまうのが音楽の素晴らしさですね……『仮面ライダーオーズ』の OPも歌っちゃうかと思いましたがさすがにね……ラストは「ら・ら・ら」。大黒さんって、昔から非実在説とか死亡説とかある人だったので、実在して、今尚パワフルな歌声を披露されていて……このあたりでやっと、「あ、俺、日本のフィメールボーカルが本当に好きなんだ」と思い出しましたよ……。

そんなレジェンドに寺田恵子姐さんが加わってのスペシャル「限界LOVER」……中村あゆみさんがすげぇハマってた……。

ラストはSHOW-YA、わたしゃ「私は嵐」と「限界LOVER」くらいしか知らないのですが(私の中で寺田恵子姐さんはアニソン歌手のカテゴリーに入るので)、ああ、そうかSHOW-YAはブリティッシュなハードロックだったんだな、と改めて思ったりしました……髪振り乱すみなさんがもうとにかくカッコいい、理屈抜きでカッコいい、ということが全てでした。ううむ、SHOW-YAも改めて聴かないと、だな……。

アンコールでは、闘病中の葛城ユキさんに向けての「ボヘミアン」、そして「ROCK LOVE」。

オーラスで会場に流れていたのは、ベット・ミドラーの「ROSES」だったのですが、それに豪快なハモリを当てていたのは多分大黒摩季さん……ちょっと震えました、本当に……。

 

レジェンドクラスが出てくると正直ノスタルジーに浸ってしまうのではないか、と思ったのですが、そういうネガティブな捉え方ではなく、いい曲は何年経ってもいい、そして1つのヒット曲を持っているということがどれほど価値を持つのか、その1曲だけでも人を笑顔に、楽しくできてしまうのか、音楽の力を改めて見せつけられたような一日でした。

Gacharic Spinがお目当てだったのですが、参加できて本当に良かったです。

 

あれから2日が過ぎましたが、とりあえず今のところ、風邪も引かずに元気でいます。

あんな無茶は、そろそろ限界だな……でも、来年もあるのであれば、参加したいと思いました。

こんなにたくさん大好物の日本人フィメールボーカルが堪能できるのであれば……今まで損してたな人生、これから得ばっかだな人生!