べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

『LIVE AT TOKYO DOME LEGEND-METAL RESISTANCE- RED NIGHT』BABYMETAL

(2017/4/25追記) 

 

さて。

繰り返し「RED NIGHT」を見すぎてしまっているような気がしましたので、一旦レビューを。

 


画面には、『TRILOGY』の三つの点(たまアリ、幕張、横アリ)が日本地図上に浮かび上がり、光の線で結ばれて炎が上がる、そして魔法陣が浮かぶ空の下にタイトルが上昇する、という凝ったOPの演出でスタート。

ドーム内全景は……もう、トレイラーを見てもらえばいいと思うんですが、中央の円形ステージ(二重、内側がバンドスペース、外側が多分BABYMETALのアクトスペース)、そこから三方向に棺桶型の花道が伸び、小さな円形ステージが乗っています。
中央ステージの上には巨大な塔が屹立し、その上部に円筒形のヴィジョンが(うーん、3面か4面だと思います)。
さらにその上にどうやらステージがあるっぽい……ヴィジョンの上部には王冠みたいなギザギザが出ていて、多分LEDがふちに埋め込まれています。

 


BABYMETAL - LIVE AT TOKYO DOME Trailer


「BABYMETAL DEATH」のイントロがかかる中、ヴィジョンにKOBAMETAL登場。
字幕は日本語と英語です(あれ、これは選択できるのかな)。

「RED NIGHT、BLACK NIGHTの2つで1つの物語を構成している」「2枚の経典の曲が2日間で全て奏でられる」「神の降臨には限りが」「同じ曲を二度奏でることはできない」……なるほど、最初からそういうコンセプトでしたか……「MCもアンコールもなし」……と、東京ドームなのに?

すごいことするなぁ……。

ここで注意事項が……製品版に注意事項まで入ってるってのが珍しい気がします……「大きなかぶり物はだめ」「フラッグもだめ」「迷惑行為、ダメ、ゼッタイ」……ストイックなまでに生身で騒げということですね……クリスタルのコルセットがどうやら配られているらしく、ヘドバンのパワーが蓄えられていつか光を放つらしいです……例のやつですね(?)……いえ、坂本真綾(様)の20周年ライブでもあった、オペレートできるLEDライトですよね……光ったら「おねだり大作戦」で、お土産にできるらしいです……うーんうらやましい。

荘厳なシンフォニーがかかるなか、ヴィジョンには魔法陣が映し出され、そしてゴ○ラっぽいシルエットが……「神の化身とされるシンなる巨大生物が第4形態に進化してここ東京を目指し道無き道を進んでいた頃」……時事ネタ〜……「BABYMETALはエピソード4の道無き道を突き進んでいた」……シンクロ〜……「11万人のメタルの魂は、エルドラドへ」……やっぱり「EL・DO・RA・DO」って書かれると聖飢魔IIですよねぇ……「新たな伝説が始まるのだ」

 

OPはクライマックスの「Road of Resistance」!

 

もったいない!

 

でもいい……赤いサーチライトがあちこちから、花道からも飛び交い、中心のヴィジョン上のステージに、お三人登場で、イントロスタート。

今日は黒とゴールドの、大人なデザインの衣装(ウェンブリーのときのとまたちょっと違う)、メイクも濃いめでばっちり決めておられます。

中心から旗を持って、周りの3つの円形ステージへ降りられます……ヴィジョン上のステージも2階建、すごい。

カウントから、地上ステージでパイロがどーんと、すごい高さまで上がっています……上空からの映像(ドローンカメラかな?)が、何か、あれ、マクロスプラスみたい、CGっぽい……嘘くさいといえばいいのか……でも全部本物なのがまたすごい……随所でパイロがばんばん上がるし、ステージでは縁取りも赤く光るし、文字も光るし、LEDどれだけ仕込んであるんだろう。

音がすこぶるいいのが驚き……ドーム公演って、音が今ひとつなイメージがあるんですが、そんなことないんですね(あるいはエンジニアの超絶技巧なのか)。

YUIMETALさんはクール、MOAMETALさんは、あらまだあまり笑っておられない……ちょっとお2人緊張気味でしょうか。

ワンコーラス目が終わっての「Singing!」はいつも通り、巻き起こる大合唱がちょっとすごい……55000人の熱量……SU-METALさんは、それを確認したのか不敵に微笑み。

バンドも演奏をとめて……おお、合唱のメロディーを小神様が奏でておられる……大神様、BOH神様もそれぞれ花道に繰り出して観客煽り……多分、16小節×4セットくらいで、お三人が地上に降臨、それでも合唱は続きます……で青神様カウントからバンド突入。

MOAMETALさんスマイル……ちょっとウルウル?

ラス前のサビ前では、「かかってこいやー!!」、それを上空からのカメラで……すげー……。

大神様は荒れ狂っておられますし、珍しく最初から小神様も腰を落として気合十分。

ああ、MOAMETALさんのスマイルもYUIMETALさんのクールさも……「Put your KITSUNE up〜!!」……SU-METALさんの歌声がまあすごい。

 

……あれ、もうなんか、燃え尽きた感があるのは私だけでしょうか……えがった、本当にえがった……。

 

もちろん続きますけど。

「ヤバッ!」に突入、赤青の照明から、ステージが時計回りに回転〜イントロのダンスがいいですねぇ……。

ピッポパッポピッポパッポピーのところがまたかわいいです……SU-METALさんちょっと微笑む。

ウェンブリーのときと違って、いろんな角度からお三人のダンスが見られるので、あらこんなフリだったのねなところが随所にあって新鮮ですぞ。

「ヤバッ!」のところのYUIMETALさんの表情は今日も抜群にかわいいです。

MOAMETALさんは本領発揮で随所にスマイルこぼれる。

うーん、やっぱりYUIMETALさんのダンスは正確というかしなやかさがあり、MOAMETALさんはお顔に似合わずパワフル、優れた運動神経で押してくる感じなんですね(私見)。

 

続いて「いいね!」、いきなりすごい運動量ですよね……緑色のレーザーがどんだけ飛んでんだって量……上空カメラでステージを見ると、魔法陣の図柄がすごいことになってます……サイズ感がよくわからない。

YUIMETALさんもMOAMETALさんもスマイル、だけどYUIMETALさんはスマイルからのプン!顔がかわいらしい……。

間奏のコールアンドレスポンスでは、神々もがんがんに煽っております。

もちろんSU-METALさんは「東京ドーム!」なんですが、声高いなぁ〜、弾んでるなぁ〜……充実してるなぁ〜。

ヴィジョンを支えている支柱の照明がすごい光量です……上空カメラってドローンなのかな、ワイヤーで吊ってるのかな……とにかく、その映像がすごいです(ドーム公演なんて、そういえば観たことないわ……)。

おや、「現実逃避行〜」のジャンプが少し大人しめでしょうか?

YUIMETALさんMOAMETALさん、楽しそうだ……あ、ラストの「いいね!」ではいつもの「カモン!」の煽りがなかったねSU-METALさん……そのSU-METALさんは、最後に3人が集まってくるところで、一瞬変顔が……気のせいか……。

 

暗転から、しばらく間があり……緑から青に変化する光がぼんやりと浮かぶ中で、印象的なギターのフレーズとコーラス……これは、やっとライブでの……「シンコペーション」!

コーラスが途切れ、バンドが入ってきて、お三人びしっと両手を掲げるフリを決めてから、イントロ部分は激しく巻き上げる感じのダンス。

そうか、なんとなくSU-METALさんソロっぽいイメージだったけど、お三人での曲でしたね。

Aメロは横揺れな感じ、「スキ キライ……」の首を振るフリではMOAMETALさんちょっと微笑み、サビの「まわれ」は片腕を頭の上でぐるぐるする〜。

全般かっこいい。

ももちろんかっこいい……本当に、日本人好みのスピードチューンですよね、これ(ヴィジュアル系オマージュ)……あ、もちろん私も大好きです。

やっぱり小神様はもう腰を落としてがっつり弾いておられる……いつも、なんとなく仙人の幽郷に遊ぶな感じがするんですが、今日は違いますね。

人差し指を立ててのフリ、がシンコペーションっぽいんでしょうか(?)。

うん、ダンスが激しいせいか、MOAMETALさんが特にそうなのか、おでこがよく見えます(何見てんの?)

ラストのギターソロも熱い……YUIMETALさんもMOAMETALさんも超真剣(当たり前)だし……どこ見ればいいんだ〜ってくらい情報量が多いです。

 

ピアノのイントロ……ってことはあれかあれなんですが……あ、このメロディは「Amore -蒼星-」ですね……あれ、これ録音ですか?

どこか、見えないところのピアノかシンセで弾いて(オペって)ません?

何か、ライブ感がすごい……と思ってしまった私の負けか……。

花道のスポットライトが、ドームの天井にも当たっていて、それがまた美しいです。

ヴィジョンには、ウェンブリーの時のも出現した光の翼……でもSU-METALさんがいませんね……と思っていたら、最上部のステージに降臨、そしてヴィジョンではそれが合成され、光の天使爆誕……技術ってすごいですね……。

いや、この曲は大きい会場が似合いますね。

パイロがガンガン上がり、SU-METALさんのソロダンスが堪能できる……あ、ちょっとポニテが短いのですね……あおりの画が、普通のステージではありえない角度でもう……ダンスではやっぱり、指先まで魂入ってますね、素敵。

間奏は、BOH神ソロからのツインリード、大神様より小神様のほうが荒ぶっておられる気がします。

……それにしても、歌が……音が異常にいいからなのか、慄然としますよ……ラストサビ前で倒れて、立ち上がってポニテがざんばらなところも美しい……そこから歌い上げた〜って表情のあおり画がまた……大神様小神様がさらに荒ぶって、決めのダンスも、良いです……うん、ウェンブリーよりこっちのが好き。

 

暗転から、三三七拍子が響き渡りの「GJ!」(イントロ長め)。

MOAMETALさんはもうスマイル溢れ気味。

YUIMETALさんはやっぱりここぞでスマイル。

個性の違いがくっきりでいいですねぇ……ああ見惚れる……間奏は三三七拍子を続けながらMOAMETALさん「もっともっと」「聞こえないよ〜」「全っ然足りない!」と煽り、「いいね!」

ダンスも含めて見惚れますDEATHよ……ラストの三三七拍子に入る前のMOAMETALさんビッグスマイル、でもYUIMETALさんはクールではーと。

 

不吉な感じのイントロから「悪夢の輪舞曲」。

いや、本当に……仮にもアイドルとつく人たちのライブでこんな曲がやれるっていうのがすごい……ごりっごりのミドルチューンのメタルじゃないですか……ステージには炎が灯り、回転しながらSU-METAL様の凛々しい表情でのダンスと歌が堪能できます。

おや、三神も回転するステージに乗っておられますね……やっとこBOH神様がフィーチュアされて嬉しい限りです。

間奏明けではヴィジョンが白黒になり……うなだれて囁くSU-METALさんに炎が重なり、幻想的……カメラも計算されていますねぇ、素晴らしい……回転するステージが上空から映し出されるとまたすごいんですから。

いや、堪能……もうレビューとかじゃなくなってきましたね……これ、当日のレビュー大変だよなぁ……。

 

ここでヴィジョンには例の『SW』的なやつが……ああ、日本語字幕もある!……そうか、DEATH VADERにダークサイドに落とされたから、BLACK BABYMETALはいろいろおねだりしちゃっていたんですね……そして、「さよなら、お父さん。もうおねだりはしません」……って、そういうことだったのか!

いや、ウェンブリーの謎が解けました……でも、おねだりされないのも悲しい……。

青と赤の照明のなか、BLACK BABYMETAL登場……あら、YUIMETALさんのほうが少し大きくなっちゃったのかしら(あれ、もともとでしたっけ……2011年の頃は一番小さかったのに……って6年経ってるよ、そりゃ大人になられるですよ……)

そして「4の歌」は、お二人ともスマイル全開でいらっしゃいます〜。

大神様もいっしょに「よいしょ〜」、小神様も思わずニヤリ。

そしてコールアンドレスポンスは……MOAMETALさん「4チーム!」と、ヴィジョンに「We are 4チーム」と映し出されて、ブロックごとのコールアンドレスポンススタート。
「みんなの大きい声が聞きたいよ!」「4チーム、大きい声出していくよ〜!」

次はYUIMETALさん「幸せチーム!」で少し移動〜、MOAMETALさんほっぺ指差しのキックがか、かわいい……。

「みんな、今幸せ〜?」「じゃあ、大きい声出してくれるかな?」「スタンドも油断しちゃだめだよ!」

続いてMOAMETALさん「次は〜、う〜、4!チーム!」「どこが一番大きい声を出せるか、勝負だぁ!」「全っ然聞こえないんだよ!」「もっと大きい声、出していこう!」

そしてYUIMETALさん「おいCチーム!」「最後だよー!」「東京ドーム、準備はOK?」

いやぁ……声もしっかり拾って、弱くもなくて、素晴らしい……。

 

ここで神バンドソロタイム〜。三神様は青神様を残して、それぞれ花道へ〜。

小神様荒ぶる……今まで見たことない超攻撃的仕様に絶句……すごい。

大神様はピッキングの嵐、舌出して煽ってぇの、ヘッドを天に向けて決め!

かっこいい……。

BOH神様、いつも以上にタッピング多いですぞ、もうよくわかりません。

青神様は、背後からの映像がちゃんとあってファン大満足……三連がいいっすよねぇ……ええ……。

 

からの「Catch me if you can」。

お三人、あらどこから登場したのかしら、それぞれが花道の先っぽからかな……最初の「ハイ!ハイ1」の煽りが途切れがちですね……マイクトラブルかな……うーんSU-METALさんも楽しそうだ……回るステージをステップしながら、最後はちょっと走って距離を調整。

ああ、お三人がここまで離れた場所で「Catch me〜」をやるのは、たまアリくらいしかないかもですね。

サビではステージ逆回転〜SU-METALさん、声がかわいい……もちろん以前からできていたのですが、今日は一段と「かわいい」と「歌い上げる」のギャップが大きい気がします……表現力が上がってるんだなぁ。

一人ずつのダンスも新鮮に楽しめます。

間奏では、SU-METALさんにやりと不敵に微笑み、「Hey guys! What’s up!」「What’s up TOKYO DOME!」……発音が超良くなっている……英語勉強するって言ってたもんな……「Everybody clap your hands!」……MOAMETALさんはしゃがんだりしてます(かわいい……)……「Let’s sing together with us all?」(あれ、違うかな……発音良すぎて聞き取れないよ……※やっぱ違いますよねこれ……let's sing together us all? at all?……ヒアリングは学生時代から死んでたからなぁ……※)……「Are you ready?」「Are you ready TOKYO DOME!」……と英語で煽りまくって「鬼さんこちら〜」「手の鳴る方へ〜」でのコールアンドレスポンス……途中で「もっと!」も入りぃの、「み〜つけた」……あ、YUIMETALさんMOAMETALさんの声だけだった(いつもは男の野太いデス声が入るんです)、初ですか?

そしてラスト……ここにきてこれだけ踊れるのか……すごいなしかし。

 

と思っていると、ヴィジョンに「GIVE ME」の文字が震えて、まさかここから「ギミチョコ!」踊れるんだ……。

イントロから小神様がガンガン首を降っておられる……ここまで荒ぶる藤岡さ……小神様って初めて見る気がする……新鮮。

この曲は、特にみなさんの表情がいいですよね……特にSU-METALさん、ころころ変わるし、何か口ずさんでるし……。

間奏では、ステージを走って煽りを入れて、SU-METALさんあやうく遅れそうになって慌てて走ってくるところとかもうかわいすぎて何なのよ……。

あ、コールアンドレスポンスがなかった……まあ、他の曲でやってるし。

で、最後に印象に残ったのは、ジャンプしているBOH神様でした。

 

そろそろ静かな……ではなくて「KARATE」ですか。

踊りのキレとか、「セイヤ」「ソイヤ」のかわいさとか、を吹き飛ばすSU-METALさんの歌声が震える……一段ギアを入れ替えた感じがします……終盤でこれか……。

間奏前の一回転とかかっこいい……上空からの映像とか、SU-METALさんの表情とか見所たっぷ……を、ここでもコールアンドレスポンスか……「How you feelin’ tonight?」「How you feelin’ tonight、TOKYO DOME!」……またまた流暢な英語での煽りが……「Let us hear your voice」「Put your hands in air!」で手を上げさせる……これはもう、海外で磨かれてのverなのか、あるいは海外を視野に入れてのverなのかわかりませんが、「KARATE」という曲の海外での人気から生まれたんだろうなぁ……「wowwowwow〜」の合唱……YUIMETALさんMOAMETALさん、汗をかかれてメイクが薄くなってきたからか、なんだか一層かわいらしい……ひとしきり合唱して「セイヤソイヤ戦うんだ〜、everybody jump!!パイロどーん!!……すげぇ、どうしちゃったのSU-METAL様……3人ともジャンプしながらのサビ……この、オーディエンスとの一体感の生み出し方って、今までのBABYMETALの曲になかったですよね……なんだこの完成度……こりゃ今後は「KARATE」がクライマックスになる感じですよ(※ここ、「everybody shout!」っぽいですね……※)。

そしてラスト、SU-METALさんの表情は不敵素敵なのでした。

 

ヴィジョンには、地球が映し出され、そこに飛来するフラ○ングV……いやさメタル・アークらしいっす……確かに「LEGEND “1999””1997”」の頃から箱舟だったけど、誰か正式に「何でフライングVなの?」って突っ込んだ方がいいんじゃないでしょうか……そして「エルドラド」を目指して「ファイナルカウントダウン」……散りばめられてるな……どうも、クリスタルのコルセットをつけていないと、箱舟には乗れないらしいっす。

 

暗転から、激しいレーザーが上がり、ヴィジョンには謎の文字が……デジタル?……『プレ○ター』のあれっぽい?……点滅を繰り返し、レトロなコンピュータ音声から、緑のレーザーが飛び回り、カウントダウンのアナウンス……で「Tales of Destinies」。

やるんだ、本当に……これ、踊れるの?……と思っていたら本当に始まりましたよ……絶対アイドルが踊る曲じゃないよねこれ……いや、サビだけ聴けばありなんだけど……YUIMETALさんMOAMETALさんは生声かな……SU-METALさんの声がすごいですわまぁ……おっと、ピアノの部分はレトロなステップで可愛らしい……間奏での踊りがまたすごいし……なんでこんな変拍子踊れるんでしょうね……神々も大変そうだ……歌詞で伝わりきらない部分をダンスで伝えるんだ、っていうコンセプトもしっかりできている……メタルの振り幅を体現しておられるのが感動です……ラスト、お三人そろってキツネサインから、暗転……(※「Tales of Destinies」のダンスは、『Metal Resistance』の曲のダンスをいろいろ集めた感じでしょうか……改めて見返して、なんとなくそう思ったもので……※)。

そして、オーディエンスのコルセットが光り輝く……なんだろう、もう、ゲームに出てくるどこかの星の宇宙人が箱舟見上げているようにしか見えない……。

そして、「The ONE」へそのまま突入です……ピアノのイントロから、花道の先端にそれぞれお三人登場。

金色のフード姿。

ゆっくりと中央のステージへ移動されながら……これ何小節かかるの? 32くらい? アイドルのライブじゃないよね……ああ、英語verですか……日本では日本語verがいいなぁとちょっと残念……でも、もう、完全に日本のアーティストではないよね……世界の、ですわ。

ステージに上がると回転。

SU-METALさんのほとばしる歌声は素晴らしいですが、コーラス以外に大きな振り付けもないこの曲で客の熱気をここまで支えるのって尋常じゃない……ああ、SU-METALさんはちょっと感極まっているのかな……私は見たことないですが、DREAMTHETERでもここまでシアトリカルにライブ組み立てられないでしょ……。

花道の小さな円形ステージに乗ると、それが先端に向かって動き出し……そこで「lalalala〜」とオーディエンスと合唱……YUIMETALさんMOAMETALさん、ひたっておられるようです……いい……ステージは先端まで行って、そこから折り返し……中央ステージに戻って、お三人は中心へ。

スモークが流れ出し、ヴィジョンには光が灯る客席が映し出され、ステージ中心から強い光が……そして、花火がどーん!

 

「Forever、 we will be right here」の文字とともに、キツネサインがくっついている絵がヴィジョンに……え、『E.T.』?

 

「to be continued…」。

 

あ〜、堪能……さすがにラストの「The ONE」は、映像で見るにはちょっと冗長な感じですが、いや、でかい。

いろいろ、でかい。

ジャニとかのアイドルのドーム公演には、もっと凄い演出があるのかもしれないですけれど、メタルおっさんとしては、「悪夢の輪舞曲」や「Tales of Destinies」が披露されるだけでも感動ですし、今回で驚いたのは「KARATE」の進化っぷりですね……こういう方向に持っていける曲だとはまったく思っていなかったので、ただただ驚きと感動。
すごいなぁ……すごいなぁしか出てこないけど、すごいなぁ……はぁ。

 

01:Road of Resistance
02:ヤバッ!
03:いいね!
04:シンコペーション
05:Amore -蒼星-
06:GJ!
07:悪夢の輪舞曲
08:4の歌
09:Catch me if you can
10:ギミチョコ!
11:KARATE
12:Tales of Destinies
13:The ONE -English ver.-

 

……そうか、13曲か……一般的なライブの半分くらいの曲数でしょうか。

そんなことも思い浮かばないほどの熱量でした。

生で体感できたら……もう死んだかもですね。

映像でも十分に有難や有難や……でございます。

次は「BLACK NIGHT」〜。

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○こちら===>>>

headlines.yahoo.co.jp

 

以下一部引用。

 

ラウドネス、入国拒否で米ツアー中止 なぜ日本のバンドが対象に?

日本のヘヴィメタルバンド「LOUDNESSラウドネス)」が、全米ツアーで向かった米シカゴの空港で入国を拒否されていたことが分かった。トランプ政権の影響がうわさされているが、真相は何だったのか。

(略)

ラウドネスの入国拒否が2017年4月20日に報じられると、ツイッターなどでは、こんな不安の声が相次いだ。

ラウドネスは、ギターの高崎晃さん(56)らによって1981年に結成され、日本のヘビメタバンドの第一人者となった。84年には米国デビューも果たし、翌85年に発表したアルバム「サンダー・イン・ジ・イースト」が米ビルボード誌のチャートで最高74位を記録している。

アメリカでは、何度もツアーを行っているが、今回のトラブルは4月18日に起こった。

シカゴ公演の主催者「レジース」がホームページ上で明かしたところによると、ラウドネスのメンバーはこの日、米シカゴの空港で入国を拒否され、メンバーらはそのまま日本へ帰国した。このため、翌19日から米国内7か所で予定していた全公演がキャンセルされた。入国拒否の理由については、「現政権による外国人への入国審査方針が厳格化した」ことを挙げている。

ボーカルの二井原実さん(57)は、19日のブログで、「アメリカツアーはキャンセルです。3時間シカゴ滞在して帰国」と報告した。高崎さんも、無念の帰国をしたとツイッターで明かし、20日には、「ライヴを楽しみにしていたファンの皆さんと関係者には申し訳ない気持ちでいっぱいです。またツアーを再開出来るよう頑張ります」と書いている。

「コンサートには、事前にビザ取得が必要」

一方、共同通信ラウドネス所属事務所の説明として報じたところによると、これまでは主催者の招待状があれば入国できたため、今回も同じ段取りで入国しようとしたが、シカゴの入管で「コンサートをする以上、ビザが必要」と指摘された。可能ならば、仕切り直しをして、改めてツアーを行いたいという。

(略)

入国拒否の理由はよく分からない部分もあるが、ビザ取得の支援サービスを行っているイデア・パートナーズ法律事務所では、広報担当者が次のように取材に話した。

「米国内でコンサートを行う場合は、事前にビザ取得が必要です。これまでは、入国審査官に聞かれずに入国できたものの、今回は、聞かれて拒否された可能性があります。トランプ政権から厳しく見られる傾向になっていますが、厳しい審査官にたまたま当たったのかもしれません。いずれにせよ、これまでは幸いにして入国できたということだと思います」(以下略)」

 

あやうく○○の朝◎新聞から引用しそうになった……J-CASTも十分偏っているけれど、とりあえずヘヴィメタルって買いてあるからよし(途中の「ヘビメタバンド」もあえてスルーだ)。

それはともかく、残念ではありますが、ルールには従わなければいけませんし、ラウドネスがヤフートピックスに登場するなんて……決していいニュースではないのですが、衆目にとまるのは案外悪くないのかもしれません。

二井原さん、高崎さんと喧嘩してなかったっけ……。

 

という具合に、メタルの話題が出たので乗っかってみたのですが、みなさん、「五大キツネ祭り」のチケットいかがでしたか?

私は、ほとんどの公演に応募して、奇跡的に一つだけ引っかかりました(拝)。

THE ONEでこの当選率だと、公式HP先行や一般販売なんて、本当になんともならんのでしょうね……いや、ありがたい話です。

何とか生き延びよう……。

 

で、東京ドーム公演のブルーレイは毎日のように見ているのですが、今回は「買っちゃった」シリーズで、1stアルバム『BABYMETAL』の初回限定盤です。

SUMMER SONIC 2013」のライブ映像が収録されているDVD付。

というわけで、簡易レビューを。

 

2013年8月10日。
会場は、幕張メッセ……あれ、サマソニって屋外じゃないんだ……。
ヴィジョンに映し出されるメッセージは、「メタルは正義」から「カワイイも正義」、そして「BABYMETALはあのメタルマスターの元に導かれて、SUMMER SONIC又の名を天下一メタル武道会に……」……なるほど、ここが原点ですか……あ、メタルマスターはもちろん、あの人たちです……あの、ほら……はい……「一万人のステージに挑む」「諸君、首の準備はできているか?」

 

LINKIN PARKはこっちじゃないぞ?」

 

……さすがキツネ様、ツボを心得ておられる……今じゃLINKIN PARKと同規模のステージに立てますけどね……シングル『イジメ、ダメ、ゼッタイ』のジャケ写が映し出される中、「メタルレジスタンスの幕開けだ」……。

「BABYMETAL DEATH」にて開幕、赤い照明の中、タオルをかぶってのお三人登場。

うん、まだお若い(いや、今でも若いので……幼い、かな)。

すでにライブDVDをほとんど見ているので、見慣れた光景なのですが、やっぱりいいですよね。

YUIMETALさんMOAMETALさんはお立ち台で「B×A×B×Y×M×E×T×A×L」。

MOAMETALさんの動きが、なんだか膝もちょっと曲がっていて可愛らしい。

おお、最初のSU-METALさんのスクリームのときのYUIMETALさんMOAMETALさんの動きがかなりはっきり見える……これは素晴らしい。

ギターソロのアレンジというか、アドリブ具合が強いですね(まだあまり固まっていないのかな)。

ラストの煽りはSU-METALさん笑顔でした。

続いて「メギツネ」はイントロ超短く……フェスだからね……。

衣装は、「legend”1996”」verでしょうか。

SU-METALさんの声がややこもり気味ですが、会場のせいか、機材のせいかな……音程はとれているし、伸びは素晴らしいです。

うむ、何だろう、WOWOWの中継素材だからなのか、SU-METALさんのアップが多いような気がします。

BOH神様はやや荒れ狂っておられますが、大神様とLeda神様(?)は、まだ大人しいです。
MOAMETALさんのスマイルが炸裂して、ちょっとほっとしました……。

「Catch me if you can」は、神バンドのソロタイムなしでイントロだけ……認知度的には致し方ないのか……。

「ハイ!ハイ!」で飛び込んできて、いつも通りイントロでYUIMETALさんMOAMETALさん、お立ち台で煽りを入れるのですが、MOAMETALさん「もっとー!」と煽っておられました(◎)。

YUIMETALさんは、ちょっとお立ち台から降りるのが遅れてかわいい。

SU-METALさん、「とっておきの場所を発見!」のときの顔が抜群です。

YUIMETALさんMOAMETALさんの声はテープかな……まあ仕方ないでしょう……踊りがまだまだ小さい感じもします。

ギターソロ(?)、やっぱりちょっと違うかな……。

あ、間奏後の、YUIMETALさんMOAMETALさんのダンスは本領発揮な激し可愛さですよ〜。

「ヘドバンギャー!!」。

持ち歌、少ない時期か……ああ、でもいつ聴いても名曲だなぁ……。

YUIMETALさんMOAMETALさんの「こいやー!」の振りがバッチリ見えてかわいい……もちろん「〜からの〜」のYUIMETALさんMOAMETALさんの表情もかわいい……。

カメラわかってないなぁ、「15の夜を〜」のところは、SU-METALさんの表情を抑えつつ、YUIMETALさんMOAMETALさんのジャンプでしょうに……SU-METALさんのアップばっか(いや、それはそれで必要ですが)。

おっと、間奏は炭ガス噴射〜からの「ヘドバンヘドバン!」の煽りがかわいい……。

ジャンプは結構跳んでますね、もうすでに(武道館以降のジャンプっぷりが、それほどばっちりは抑えられていないですが、超跳んでますからね……大丈夫かしらって思うくらい)。

あ〜、この頃にもう、MOAMETALさんのダンスは力強く勢いがあって、YUIMETALさんのダンスはしなやか、という感じが出ているんですね……。

ラストのSU-METALさんの「ヘドバンギャー!!」がまたいいっす。

座り込んで終了〜……と思わせてすぐにYUIMETALさんMOAMETALさんはセットアップで、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のナレーションスタート。

字幕はなしです(ヴィジョンにはロゴが映ってますね)。

ステージが狭いから、最初の駆けっこの往復が早い気がします。

お三方とも汗がほとばしっております……メイクも薄め、というより落ちちゃった感じ……ああSU-METALさん、YUIMETALさんMOAMETALさんとたくさんアイコンタクトしてますね……やっぱり不安もあったのでしょうね。

一瞬、アップになったSU-METALさんの後ろの青神様の後ろに、ローディさんの手が映ってちょっとホラー。

YUIMETALさんMOAMETALさんの「ダメ!」「トベ!」のスクリームが、ちょっと聞こえ方が変だなぁ……機材のせいか。

間奏のバトルシーンは、まだまだお二人とも足の上がり方が甘いです(それもまたよろし)。

あ、なんかあっという間だった……5曲か……ラストはSU-METALさん満面の笑顔だし、YUIMETALさん楽しそうだし、MOAMETALさん腕グルグルだし、ああ、なんかよかった……。

 

フェスの映像としては、『METAL RESISTANCE』の限定版に収録されている「METROCK2015」の方が、音源も含めて断然よろしいですが、やっぱり記念碑的な「SUMMER SONIC」ですから、観られて大満足。

これを観てから、「TORILOGY」のメッセ公演を見ると、たった2年なのに隔世の感がすごいです……こんな大人気な人たちのライブに行くのか……生き延びよう。

 

という感じの『BABYMETAL』初回限定盤なのですが、もう一つのご褒美は、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」「いいね!」「ヘドバンギャー!!」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」「メギツネ」のPVに、メンバーのオーディオコメンタリーが副音声で収録されているってところですねそうですね!(むしろそのために……)。

いやあ、撮影秘話とか、女子のノリとか(何か恥ずかしい……)、お三人の仲のよろしさが垣間見れて……何ともなご褒美ですよ。

「ハーフアップ」とか「まだ跳んでない」とか「ヒュー、SU-METALぅ〜」とか「ヘドバンの神」とか「扇風機ヘドバン」とか「対称に回してる」とか「スモーク追いかけっこ」とか「弾いてま〜す」とか「あーれー」とか「監督さんが後日」とか……。

いや、家宝にしよう……。

 

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というわけで、アスマートに注文していた「メタリカ」「ガンズアンドローゼス」のツアーTが届き(チョイスが微妙? だって売り切れが多かったんだもの)、夏は一箇所だけどライブに行ける幸せなにわかファンでございました。
仕事頑張ろう……。

博物館より博情館

 

『山本地方創生相「いちばんのがんは学芸員」発言 きょう撤回 陳謝』

(NHK NEWS WEB 2017/4/18)

 

以下一部引用。

 

「山本地方創生担当大臣は16日に大津市で行った講演で、外国人旅行者に対する文化財の観光案内が不十分だと指摘したうえで、「いちばんのがんは学芸員という人たちだ。この連中を一掃しなければならない」などと述べ、博物館や美術館で調査研究や展示などにあたる学芸員を批判しました。

これについて山本大臣は17日、東京都内で記者団に対し、「これからは文化が非常に大きな観光資源となるので、学芸員の方々も観光マインドをぜひ持ってもらいたいという趣旨で申し上げた」と述べました。

そのうえで山本大臣は、「『一掃しなければならない』という発言は適切ではなく反省しており、撤回しておわびしたい。菅官房長官にも『大変申し訳ありませんでした』と申し上げた。全力を挙げて地方創生、規制改革などに頑張っていきたい」と述べました。」

 

「外国人旅行者に対する文化財の観光案内が不十分だと指摘したうえで、「いちばんのがんは学芸員という人たちだ。この連中を一掃しなければならない」などと述べ、博物館や美術館で調査研究や展示などにあたる学芸員を批判」

 

学芸員資格を持つ人間として(自分でも忘れがちになりますが)、一つ言っておきたいことがあるとすれば、「外国人旅行者に対する文化財の観光案内」は学芸員の仕事ではないです。

 

とはいえ、

 

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agora-web.jp

 

↑の、

 

「大臣お発言は断定的に過ぎ不正確でもあるが、かなり正しい指摘でもある。ろくでもない歴史学者の業績展示とその系統に属する弟子たちの職場確保のためだけの美術館博物館などがいかに多いかは事実。山本大臣は謝らずに頑張って欲しい。

有力者からろくでもないお宝の寄付を受けて、維持コストばかり住民に押しつけて閑古鳥がないているのも多いようなものも多い。本当の寄付は維持コストも含めて出ないとかえってお荷物になっているものも多いというか、その方が多いくらいだ。

美術館や博物館、それに所蔵物は10年ごとに見直して、原則20年で全面リニューアルか廃止にしてはどうか。」(原文ママ

 

↑という八幡氏の発言にもうなずける部分はあったりします。

 

とはいえ、マメにマメなる日本人の収蔵欲というものが、この国をある意味形作っているとも考えられるので、一概に収蔵物が多すぎることを批判する気にもならず。

それよりは、学芸員教育というか、専門性を高めるような努力のほうが必要ではないかな、と思います。

まず手始めに何でも屋を作る、というのは仕方ないですが、その先により専門性の高い人材を作るべきではないかと。

それも既得権益を生み出すだけ、と言われるとまぁ、そうですねとしか……。

 

うん、ブチ切れて一言物申そう、と思ったのですが、そういうわけにもいかない辺り、今後の課題なんでしょうかね……難しい。

 

 

(元記事)

www3.nhk.or.jp

『「LIVE AT TOKYO DOME」 WORLD PREMIERE (FILM FES TOUR Vol.10)』BABYMETAL

 

 

 

 

……というわけで、BABYMETALの東京ドーム公演ブルーレイ&DVDの発売を記念した、「FILM FES TOUR Vol.10」に参加してきましたよ。

 

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liveviewing.jp

 

ついでに、最近取れていなかった有給休暇を取ったので、朝一で名古屋会場であるミッドランドスクエアシネマへ。

 

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限定のタオルとパンフレットが、普通に買えました。

……うん、急ぐ必要はなかったかな……でも、今後の「FILM FES」では復刻teeが発売されるので、そっちは難しいかもな……。

で、時間つぶしも兼ねて、市内をうろうろし、

 

※別ブログ参照===>>>

近況再び - べにーのGinger Booker Club

 

夕方再び会場へ。

本気のみなさんがたくさんいらっしゃって、にわかはちょっと肩身が狭い……でも、普通にスーツ姿のおじさまがたもいらっしゃったのでちょっとほっとする。

入場開始のアナウンスで、「本日は、「ベィビ〜メタル」の……」と係員が喋っていたのを聞いて、おそらくほとんどのかたが、

 

ベィビ〜メタルじゃねぇ、ベビーメタルだ!」

 

と突っ込まれたことでしょう。

 

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通常盤のブルーレイを買いました。

いえ、「The ONE」で購入した限定版が4/1に自宅に届いていたのですが、そちらは開封したものの、「FILM FES」に参加することが決まっていたので、見ずに封印しておきました。

私、楽しみに関してはドMなので……ただ、4/11までに死んだら死にきれんな、という心配だけがありましたが……情報をシャットアウトして待っておりました(たまたま買った『ヘドバン!』に、ドームの記事が載っていて、慌てて伏せました)。

発売されているブルーレイと異なるのは、冒頭の「FILM FES」の映像と、メンバーのメッセージ、くらいかと思います。

ライブビューイングなるものに参加するのが初めてだったので、どんな風に盛り上がればいいのか……と心配していましたが、みなさん普通に鑑賞されていたので、それはそれでちょっと残念(まあ、ライブじゃないですからね……)。

この日まで封印していた甲斐がある映像でした。

大スクリーンで観る気持ち良さ、整った音響条件での爆音、素晴らしい。

特に音が、かなりライブな感じを再現しているのではないかと思いました。

他のお客さんの邪魔にならない程度に首を振ってみたのですが……数日前から、首の神経が絶不調で、「こりゃもうヘドバンは無理だな」な感じなおっさんになっていましたよ……。

ブルーレイの感想はまたいつか書くとして、とにかくよかった……(伝説の転倒シーンは、うまい具合に編集されていましたよ……)

あ、終演後のBGMは、『Metal Resistance』EU盤に収録されている「From Dusk Till Dawn」でしたので、ある意味全曲コンプリート(○)。

最近は「君とアニメが観たい」をやってくださらないので、それも残念。

 

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「FILM FES TOUR」はこれからも続きます……結局、ロンドン公演のチケットを申し込んだので、そのときに復刻teeが買えたら嬉しいなぁ……結構先の話です。

 

そして、

 

○こちら===>>>

BABYMETAL

 

↑夏の「5大キツネ祭り」、HPでの先行予約が始まっております。

ドームに2日で11万人集まるんだから、ライブハウスのチケットなんて取れないだろう、と思いつつ、どこか一つでも参加したいですね。

やっぱりメタルはライブハウスで聞きたいのです……ずっと立っていられない可能性の方が高いのですが。

 

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ツネ様にお祈りしてきました(名古屋大須の「三輪神社」、期間限定御朱印はおキツネ様もいらっしゃいますので)。

 

 

ところで、

 

 

↑ああ、ついに買っちゃいました……本当は「My Gradusation Toss」のPVが欲しいのですが、こちらは「目指せ!Super Lady」がありますし、「ヘドバンギャー!!」の、部活動としての映像もありましたので(『LEGEND "1999""1996"』な雰囲気に近いでしょうか)。

うーん……いや、卒業式も最後まで見たのですが、父兄(※さくら学院のファンのみなさんの総称)のかたがたは、毎年これを見るのですか……なかなかな苦行ですね(こういった青春を一切送っていない私にはまぶしすぎて……でも菊池最愛ちゃんが可愛かった……笑顔も涙もこぼれちゃうんですね……水野由結ちゃんは最後の曲の最後まで我慢していた涙が溢れてきて……浄化されそうでした……そしたら死んじゃいますね)。

AKB48のような売り方ではないとはいえ、きっと賛否両論あるんでしょうけれども……年代が年代なのでそう思うだけで、まだ健全なのかな。

もちろん、みなさん練習もされていますすし、堂々としたパフォーマンスなんですが、2013年度生徒会長となる堀内まり菜さんのパフォーマンスが素晴らしい。

天然系、メルヘンキャラとしての存在感とはまた異なる、非常に質の高い歌唱力とダンスに、おじさんちょっと感心しちゃいました。

あと、テニス部の「スコアボードにラブがある」がいい曲で驚き(サビがいいですね)。

科学部もよく世界観が作られていて素敵でした。

 

そして、全身全霊を全開で披露する在校生たちと比較しても、中元すず香さんのパフォーマンスは圧巻。

他の方がどうこうではなくて、この人やっぱりかなり特別です。

歌はもちろん(DVDの音質としてはそれほどよくないです)、ダンスでの気持ちの入り方、表現力の振り幅なんかが、どの曲でもビンビン伝わってきます。

BABYMETALでのSU-METALさんのダンスは、歌にメインを置いている以上、YUIMETALさんMOAMETALさんに比べれば激しくないわけですが、ソロのときなどに見せるちょっとした所作、意識が指先までこめられている、と伝わってくるだけの説得力、それと変わらないものがありました。

このDVDを見てから、BABYMETALの初期のライブを見返すと、また別の感慨が生まれるのか……もうおっさんは泣くしかないです……。

 

そろそろ、メタルおっさん、レベル10くらいになれたかなぁ……まだまだにわかで頑張ります。

 

『崇徳院を追いかけて』鯨統一郎

 

崇徳院を追いかけて (創元推理文庫)
 

 

えらくロマンチックなタイトルです(そうでもない?)。

私、鯨さんの本はほとんどこのシリーズしか読んでないんですよね……短編連作(文章が)ライト(でも内容は重厚)ミステリの名手として尊敬しています。

大学准教授の早乙女静香と、歴史ライターの宮田六郎が、基本的には酒を飲みながら歴史談義に花を咲かせる……というシリーズなんですが、今回はどうも毛色が違うようで。

何しろ長編ですから。

 

崇徳院のことを調べていた早乙女は、同じく崇徳院に興味を持っていた宮田とともに、京都に行くことになっていました(というのは、早乙女が同行する予定だったアメリカの大学教授が都合が悪くなって、宮田が推薦されたからだった)。

旧知の仲ではありますが、どちらかといえば仮説を巡って対立しがちの二人なので、京都行きが楽しいものになるかどうかは微妙なところ。

それ以前に、早乙女は別の研究者から「崇徳院に関する研究から手を引け」と半ば脅されていたし、宮田の知り合いが新興宗教がらみで暴漢に襲われるという事件に遭遇したりしていたので(その知り合いが崇徳院西行法師に関する情報を集めていたり、その新興宗教西行法師を崇めていたり)、不穏な空気は満ち満ちていました。

で、結局、京都に着く前、名古屋あたりで、二人は喧嘩別れしてしまうのですが。

一人京都に向かった早乙女は、馴染みの歴史学者と一緒に、西行法師の墓に向かいます(テレビにも出演する早乙女は、宮田が崇徳院を追いかけていることを知り、同時代の歌人である西行法師に興味を向けたようです)。

一方、遅れて京都に入った宮田は、たまたま出会った女性とひと騒動を起こします。

結果、早乙女一行と宮田一行は、ホテルのバーで遭遇することになり、ここでまた微妙な関係性が浮き彫りになり……って崇徳院の話がちっとも出てこない

 

え〜、プロットに多少のツッコミを入れたくなる部分はありますが、崇徳院の謎に迫る、という部分では面白かったです。

歴史ミステリというのは、別に本格じゃなくてもいいわけで(現に、高田崇史氏『神の時空』なんて、もう……)、その辺りを期待している人もそういないでしょうから、なんといいますか、あれですねあれ、そろそろ絶滅させられそうな二時間サスペンスのようなものだと思って読まれればいいのかな、と。

それにしては、歴史ミステリの部分が、かなり重いかつ飛び道具ですけれども(でもなあ、『宗像教授ー』も二時間サスペンスになっていたしなぁ……あ、宗像教授役は高橋英樹さんでした、なかなかぴったり)。

 

崇徳院という人は、ご存知の方も多いと思いますが、「日本の大魔縁たらん」と宣言して、自分の指を噛み切って、その血で呪詛の誓文を書き連ねた、という大怨霊です。

超有名人、なはずなので、これを題材にするのはなかなか勇気がいるなぁ、と思いますし、超有名人だけに奇説を生み出すのもなかなか難しかろうと思います。

そこに突っ込む鯨氏の蛮勇(と裏付けされた知識)には脱帽です。

 

ところで私は、何しろ日本史の中世〜近代に疎いので、崇徳院だの保元の乱だの言われてもポカーン、なのでした……勉強し直さないといけませんですね、はい(BABYMETALばっか観てちゃダメ)。