べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

ライブ、音源、ライブ……財布が……

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www.babymetal.jp

 

↑本日、「巨大キツネ祭り」開催の情報解禁でございましたな!

やりましたな!

ライブハウスがいいけれど、ここまでビッグになってしまうと、贅沢は言っておられません。

「THE ONE」にはMOSH'SH PITが準備されております……うーん、もし当選しても、生き残れるのか……想像するに恐ろしいカオスでしょうからな、MOSH'SH PIT……。

にしてもたまアリは遠いなぁ……大阪城ホールはまだ行ったことがないので、こちらが当たると嬉しいです。

世の中そんなに甘くはないわけですが……溜まりに溜まった有給休暇を使い切る覚悟で(いや、使い切れませんけども)、がんばります。

 

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*- Official web site 坂本真綾 【I.D.】-*

 

↑一方、我らが坂本真綾(様)は、DREAMS COME TRUEのトリビュートアルバムに参加される、ということです。

私はドリカム世代の割にあまり興味がない類の人なので、歌われる曲も正直存じ上げませんが、エピソードをお聞きするとあの頃の……ときどきライブでもお話になる、「普通に生活しましょう」の……坂本真綾(様)のお心を、とても推察できません……ただ、「ああ、ちゃんと、普通の人なんだな」という、普通の、当たり前のことを当たり前に歌われる坂本真綾(様)の強さやまっすぐさが思い出されて、今年は新曲はなさそうですし、楽しみにしておりまする。

 

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第34回世界遺産劇場-嚴島神社- 平清盛生誕九百年 前年祭 坂本真綾 Open Air Museum 2017 | SAP Corporation

 

↑そして、世界遺産劇場は今週末に迫ってまいりました。

なんと、今の所天気予報は晴れのち曇り!

キューカンバーズ、誰か首になったな……とにかく、坂本真綾(様)の歌声をお聴かせいただけるだけでもご褒美なのに、それが厳島神社で、しかも夜の厳島神社に入ることができるって……何重のご褒美なんでしょう(泣)。

「million cloud」、聴けるかなぁ……。

今回こそは、ライブレポートとか気にしないでじっくりひたってこようか……。

そろそろ世界遺産劇場は、パッケージ化してほしいなぁ……今回、見事晴れたならば、よろしくお願いしたい。

 

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www.sakuragakuin.jp

 

↑……2016年度卒業公演、結局予約しました。

2016年度のアルバムについている特典映像の学院祭が素晴らしくて……。

ああ、まだ2017年度の転入生の認識ができていない……にわかで、父兄未満で、申し訳ない。

 

さくら学院 The Road to Graduation 2013 ~絆~ [DVD]

さくら学院 The Road to Graduation 2013 ~絆~ [DVD]

 

 

↑で、買いましたよ2013年度。

今は声優でも活動されている、3代目生徒会長の堀内まり菜さんのMC力がすごいんです……何といえばいいのか、初代・武藤彩未さんや2代目・中元すず香さんという、芸歴の長い方々でさえ、MCでは不安定なことが多かったのに比べての安定度というか……そう、言葉と言葉の間に「えっと」とか「なんか」とか、そういうのが入らない、まっすぐ言葉を乗せておられるんですよね……なるほど声のお仕事を、というのもわかる気がします。

森ハヤシ先生のおっしゃる、「さくら学院はエリート校」という意味が、なんとなく実感できはじめた最近です。

2012年度から比べて、菊地最愛さん、水野由結さんが成長されていることといったらもう……。

えと……まだ一回しか観てないのです……もっと観ないとね。

とりあえず、「顔笑れ!!」も結構異色だと思うのですが、「I・J・I」って曲もかなり異色ですよね。

振り付けに「Road of Resistance」のにおいを感じました(?)。

 

 

 

ふぅ……いえ、この25年で一番ギターの練習をしているのですが、ストラトキャスター欲しいな、なんて思っていまして……でもこの財布の重さじゃ無理だな……今の子(テレキャス)で顔笑るよ、おじさん……。

猛嫌

(※2017/5/28修正)

 

「中日春秋 2017/5/26」(中日新聞

「夕歩道 2017/5/27」(中日新聞

 

地元ですから読んでいますけど、大丈夫かしら、という気持ちになることがあります。

朝刊コラム「中日春秋」の5月26日から。

以下引用。

 

「高度経済成長を支えた官僚らの姿を活写した城山三郎さんの小説『官僚たちの夏』の主人公・風越(かざごし)信吾は、巧みに天下り先まで見つけて人心を握り、「ミスター通産省」と呼ばれた男だ

▼「おれたちは、国家に雇われている。大臣に雇われているわけじゃないんだ」と公言し、官邸の意向に歯向かい左遷されたこともある

国会運営に行き詰まり解散総選挙に打って出ようとした首相に、紙の供給を担当する課長として「総選挙をやられるとしても、そのため必要な紙の割当は、一切いたしません」と直言した。総選挙には膨大な紙が必要だが、一内閣の延命のために学用品などに回す紙を犠牲にしてはスジが通らぬと信念を貫いたからだ

文部科学省前次官の前川喜平氏も、今は禁じ手の天下り問題で処分されたくらい部下の面倒見がよく、「ミスター文科省」と評されたという。ただ、小説の主人公とは違い、役人としてのスジを通せなかったと悔いておられる

▼安倍首相の友人が理事長を務める学校法人の獣医学部新設をめぐり、「総理のご意向」に沿う形で、「行政が歪(ゆが)められた」と衝撃の告白をしたのだ

自身の力不足のために「まっとうな行政に戻すことができなかった」とも言っている。ぜひ、国会で真相を語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を拒んでいるという。それが「まっとうな政治」なのか。

 

「今は禁じ手の天下り問題で処分されたくらい部下の面倒見がよく」

 

↑……えっと、これ褒め言葉なんだ……。

 

「自身の力不足のために「まっとうな行政に戻すことができなかった」とも言っている。ぜひ、国会で真相を語っていただきたいが、自民党は国会への参考人招致を拒んでいるという。それが「まっとうな政治」なのか。」

 

↑どんな理由で参考人招致するのかがよくわからないんですが……この人、機密文書だかメモだかを自分の目で見た「だけ」なんじゃないんですか?

ということは、参考人招致して明らかになるのはその機密文書だかメモだかが存在したか、この人がそのように認識したかどうか、であって、総理大臣のご意向とか内務省内閣府のほにゃららとか文科省のほにゃらら、じゃないと思うんですけど。

その記録がされた、その場にいたやつを引きずり出してこないと意味ないでしょ?

参考人招致して、この人それを証言するの?

 

「国会運営に行き詰まり解散総選挙に打って出ようとした首相に、紙の供給を担当する課長として「総選挙をやられるとしても、そのため必要な紙の割当は、一切いたしません」と直言した。総選挙には膨大な紙が必要だが、一内閣の延命のために学用品などに回す紙を犠牲にしてはスジが通らぬと信念を貫いたからだ」

 

↑私は城山三郎氏の作品は読んだことありませんので、ここに紹介された部分について、実際には原作にどのように書かれていたのかわかりません。

高度経済成長期らしいですけれど、「一内閣の延命のために学用品などに回す紙を犠牲にしてはスジが通らぬ」って、そこまで紙の供給が不足する時代?

オイルショック

延命だろうとなんだろうと、解散総選挙は総理大臣の専権事項ですから、紙を回すなという理由で行われないとなると日本の議会制民主主義の崩壊なわけですが……今後、毎回その手が使えるってことでしょ……役人なら、いかにそれを調整するか、が腕の見せ所だと思うんですけどね……ああ、私見ですので。

 

続いて、夕刊コラム「夕歩道」より、引用。

 

「やりっぱなしの行政、頼りっぱなしの民間、すべて無関心の市民-これらが三位一体になったとき、必ず地方創生は…」。石破茂・前地方創生相が示した、崩壊へのレシピ。厄介な三位一体。

 さまざまに応用の利く三位一体レシピ。たとえば審査の結果を言いっぱなしの規制庁、原発に頼りっぱなしの電力会社、そして無関心な消費者が三位一体になったとき、危うい原発続々再稼働。

 やりっぱなしの官僚、頼りっぱなしの民間、無責任な国会に、総理の意向をまぶすとできるのなあに。獣医師さんの大学かしら。でもこのレシピ、当局は決して、あるともないとも言えません。

 

↑なんでお前らマスコミは入ってないの?

 

お前らは無謬の存在なのか?

 

お前らの無謬性を担保するものを出せよな。

 

 

 

コラムであって社説ではないから、軽めの読み物として読めばいい……みたいな話もあるのかもしれないですが、むしろそういう軽めの部分にこそ正体が現れるような気がします。

まあ、自分の無謬だと信じないとやってけないのかもしれないですし、誰もがそういう側面は持っていますけどね、自分たちが情報という力を握っている自覚がないのか、自覚が有り余って傲慢になっているだけなのか知りませんが、とにかく久々に気持ち悪かったので。

 

(元記事)

www.chunichi.co.jp

 

www.chunichi.co.jp

そりゃ無理だよな、という話

www.babymetal.jp

 

↑「5大キツネ祭り」一般販売、瞬殺

たぶん、数秒で売り切れですよね。

自分に小さい子どもがいたならば……あるいは高齢の家族のフリをして……いやいやダメダメ……。

ライブハウスですから、望み薄だったわけですが、「THE ONE」だったおかげで一箇所は参戦できる奇跡を噛みしめて、何とかその日まで生き残りましょう……。

 

ところで、最近は4割くらいさくら学院の父兄になりつつある私ですが、いろいろと基本的なことをわかっていなかったらしく(例えば、DVD……デロリアン……にはタワレコとアスマート、ライブ会場限定のものがあるとか)、勉強し直しております。

 

さくら学院2013年度~絆~

さくら学院2013年度~絆~

 

 

↑抜けていた2013年度のアルバムを購入。

2012年度も買わないといけないのですが、タイミングが……2014年度は初回盤全部手に入れましたし、2015年度も初回盤を、それから5周年『School Days』のDVDも購入、2016年度は初回盤ゲット(いや、ブルーレイのほうに、学院祭の映像が収められているんですよね……)。

ここから限定版を全部揃えようと思うと、もはやプレミア価格……うーん、いろいろ断捨離して、我慢して、そこに注ぎ込むか……本を全然読んでないし、テレビは観てないし……ほぼBABYMETALとさくら学院と神社仏閣で人生が過ぎていきます(あ、仕事はしてます)。

今、2010年度からアルバムを聴き直しておりまして、それぞれの曲の良さを噛みしめております。

「何だか、中学生っぽい歌詞だなぁ」……という感想に、

 

「いやいや、リアル中学生だから」

 

とツッコミを入れつつ、むしろそれがおっさんには癒しになる、という……年取ったな……。

DVDのラインナップをアスマートで確認して、『秋桜学園合唱部』はアスマート限定な上にsold outかい……とがっくりしています……ファンになるのがちょっと遅かった……。

学院祭の映像も、2013年度のしかないんですね……やっぱり、現地で応援している父兄さんが特別なんですね、残念(まだ父兄ではない、という自覚はあります、にわかですから)。

 

 

というわけで、初心忘るるべからず、↑を購入。

これは、BABYMETALファンにとっても必須な感じですね、まだ部活動重音部時代の映像が収められていますから。

それに、メンバーのインタビューとか、ライブの練習風景、舞台裏なんかも興味深いですし、今ではオフィシャルでは卒業公演くらいしか残らないライブ映像もありますし。

これを観て、「あ、「天使と悪魔」って、2014年度の新曲じゃないんだ」とか、改めて知ったり。

当時からはみ出している中元すず香さんの歌やダンスはもちろん、案外菊地最愛さんのダンスもはみ出し気味で、中元イズムなのかなぁ……と思ったりとか(MOAMETALさんのオーバーアクション気味なダンスは、中元イズムと、運動神経の良さから来ているような気がします)。

2012年度、2014年度と卒業公演をDVDで観て、これで3年目(?)なんですけれど……なんでしょう、おっさんがだんだん浄化されていくような気がします……。

 

「LoGirl」の『学んdeマンデー』は、テレ朝動画のアーカイブに入らないんですかね……全部観たいなぁ……。

 

しばらく売り切れはないと思うんだけれど、2016年度の卒業公演を予約しようかどうか、迷っています。

あと、学院祭はライブビューイングとかであれば観たいな……(直接参観するには父兄度が足りない)。

 

とりあえず、2015年度と2013年度の卒業公演と、2012年度のアルバムだな……。

『亡霊館の殺人』二階堂黎人

 

亡霊館の殺人

亡霊館の殺人

 

 

うーん、読んだのは去年のはずですが、読んだ記憶がない、という……。

アリアリ、レイちゃん、ノリリン、ユッキー、といえば、新本格アイドル四天王なのですが……あ、有栖川有栖さん、二階堂黎人さん、法月綸太郎さん、綾辻行人さんのことです、今つけました……みなさん近年も活躍めざましくていらっしゃって、嬉しい限りです。

麻耶雄嵩さんの『貴族探偵』がドラマ化されるくらいですから、法月さんの<犯罪ホロスコープ>シリーズくらい実写化しても……あ、そうだ、『一の悲劇』か『頼子のために』がドラマになってましたっけ(見逃した最悪)……いやいや、二階堂さんのことでした。

<蘭子>シリーズの大時代的プラス大仕掛けが好みなのですが、最近はトリックが読めるようになってきたんですよね……いや古典的って素晴らしい……なので、ドラマ化するならもちろん、ハードボイルド幼稚園児のあれですよね……いやいや、そうではなく。

本作はカーに捧げた短編集、といった趣になっておりまして。

「霧の悪魔」は、ヘンリー・メルヴェル卿が登場し、本家に負けず劣らず(というか本家よりもすっきりした感じで)大活躍するパスティーシュ

イギリスのある学校での出来事で、悪魔の力を借りた(と嘯く)少年が、理不尽な先輩たちを殺してほしい、と願ったら、本当に事件が起こってしまった、という話。

時代設定、舞台設定を整えてあるのでいいのですが、最近じゃ本格の世界にも悪魔だとか登場しちゃいますのでね、こういったゴシック調のホラーというのは難しくなっているんじゃないか、と思います。

もちろん、ガチの本格ですし、プロットの仕込みはお見事。

「亡霊館の殺人」も、H・M卿が登場します。

かつて、魔女発見人によって使われたという呪われた短剣(魔女発見人自身が、その短剣によって死亡していた)の伝わる館で、殺人が起きました。

雪の上、足跡のない殺人……十年前のこの事件は謎が解かれないまま、同じ館で行われる降霊術の会合……そして今度は密室で殺人が行われるのでした。

これもまた、古き良き、と称される探偵小説黄金時代の薫りのする一品です。

魔女、呪われた短剣、降霊術、と揃った場所に堂々と登場できるのは、二階堂蘭子を除けばもう過去の伝説たちしかいないでしょう。

オーソドックスを踏襲した、非常に真面目な本格です。

カーの作風、それもオカルティックなものを短編でやるのには、どうしても文字数制限があるだろうな、と私などは思ってしまい、カー偏愛家の二階堂黎人さんの作品といえども例外ではない、と思います。

演出のための行間が足りないんですよね……ただ、現代、このネタで長編を持たせるのはさぞかし大変でしょうから、こういう結果も致し方ないのか、と。

もちろんガチ本格で、こちらも伏線が効いています。

「カーは不可能犯罪ものの巨匠だ!」「『パンチとジュディ』について」は、カーに関するエッセイ。

これ以前にも、二階堂黎人さんはカー読本的なものでカー愛をカーたっておられるのですが、今回も別方面から掘り下げられています。

まだまだカーを読みきっていない私なぞはとてもついていけないのですが、『パンチとジュディ』は読みたくなりました。

ラストは、<二階堂蘭子>シリーズの傑作『吸血の家』の短編版。

長編版のことをあまり覚えていないのでなんともあれなのですが(<蘭子シリーズ>は、『聖アウスラ修道院の惨劇』が好きです)、短編版を読んでみて、「そうそう、これだこれだ」と膝を打ちました。

現代本格的に考えると、かなりの離れ業なのですが(「いや、さすがにすぐバレるんちゃうの?」的に)、発見者、発見場所などの配置の妙(プロットの技術)が説得力を与えています。

カーが好き、といいながらクィーンも大好きな二階堂さん、そういう手を使ってくるか、と当時読んだみなさんは思ったのではないでしょうか(ということは、クィーン好きなら何となくわかるわけですね)。

うーん、長編版を読み直したくなってきた……新装版とか出ていないかな……。

二階堂さんは、『◯◯の不思議』といシリーズや、名探偵水乃サトルの『◯◯マジック』シリーズなんかも面白いのですが、そういえばあまり読んでないな……トリックとかひねりの効いた設定とか大好きなんですが、多分、文体でノレないのかな……でもハードボイルド幼稚園児ものは大好きだし、ノンシリーズのSF絡みも好きだしなぁ……とりあえず『人狼城の恐怖』は読みましょう。

勝負はそこからです(?)。

 

「そうに決まっている。この間抜けめ!」癇癪を起こして、H・Mが怒鳴った。「ペンキの缶と刷毛を外に出して、ドアに鍵をかけ、紙テープを貼り、それから、犯人に命を奪ってくださいと奴が頼んだとでもいうのか!」(p149)

 

短編な分だけ、どうしてもセリフが説明くさくなってしまう箇所があるんですけれど、そういったものをH・M卿のキャラクターで押し切っている感じが、本家カーがすごいのか、日本のカーである二階堂黎人さんがすごいのか……むむむ。

楽器に挫折してきたおっさんの歪んだ認識

※ネタがないわけではないのです。※

 

いろいろな動画を見て、ギターの再練習中。

クロマチック、できない。

というか、オルタネイトピッキング、できない。

速いピッキングもだめ。

だからアルペジオも弾けない。

ストレッチ、できない。

バレー、怪しい。

そもそも、押弦しているときの左手親指のポジションが定まらない。

タッピング以前、プリングオフ、ハンマリングオン、がきちんとできない。

トリル無理る。

ペンタトニックスケールってなんですか?

メジャースケールもマイナースケールもろくに覚えていない。

CAGED、初めて聞いた……。

スウィープ……。

 

 

 

もはやギターを弾くということ自体が無謀、絶望的な感じですね……あはは。

ま、いいんですが。

今の課題は、「ミュート」です。

いつも「ミュート」を忘れない、と意識するだけでも、結構違ってくるものなのです。

 

本題はこれではなく。

ピアノって、何楽器なんでしょう?

鍵盤楽器、なのは間違いないんですが、鍵盤楽器って音の出し方が違いますよね。

オルガン系は、基本的に空気を送り込んで鳴っていますので、管楽器の集合体みたい(でも、管一つは一つの音しか出ないので、ハープみたいなものです)。

チェンバロ(ハープシーコード)は、弦を引っ掻いて音を出していますので、どちらかといえばギターのような弦楽器に近い。

ピアノは、弦をハンマーで叩いて音を出しています。

電子ピアノはそのまんまで、電子的に音を作って出しています。

あと……木琴やグロッケンなんかをどう考えるのか、あれも一応鍵盤楽器なのかなぁ……ばちを使って、鍵盤そのものを叩いて音を出しているところからすると、鍵盤楽器とは言いづらいかもしれませんけれど、まあ大きな意味では仲間かな。

ローズピアノとかウーリッツァーは、ギターに対するエレキギターみたいなもので、弦の振動をピックアップ的なもので拾っているらしいですので、大きくはピアノと一緒にしときましょう。

で、ピアノ、「打弦楽器」とも言われています。

鍵盤楽器」であり「弦楽器」であり、なおかつ「打楽器」、という複合要素にまず萌えますよね。

そして、あの音域の広さ(ほぼ可聴域を網羅している)と、同時に出せる音の多さ(一人で音が最大10出せますし、なんならもっと出せます……不協和音になりますけども)。

個人的には、「打楽器」だという……だって、弦をハンマーで叩くわけですから、そりゃもう「打楽器」でしょう(?)。

 

本当に、最近になって思うようになったんですが、以前「楽器は筋肉」と書いたことがありますが、あれをしみじみと噛み締めます。

「打楽器」ということはですね、太鼓を叩くときのことを考えていただければわかる通り、「小さい音を出すときほど、筋肉を緊張させる必要」があります。

大昔、ピアノを習っていたときに、「ソフトな音を出すのだけは上手だよね」、というようなことを(こんな棘のある言い方ではないですが)言われたことがありまして、あれ、何かそれなりにイケてたんじゃね?、なんて勘違いしていたのですが、なんのことはない、ガッチガチに緊張していて小さな音しか出なかった、だけなのですね。

強いアタックで大きな音を出すことがどうしてもできなかったのです。

その筋肉を全然鍛えていなかったから仕方ないのですが、もう一つ、認識が間違っていたことがありまして。

強い音を出すためには、力を込めて弾けばいい、なんて思っていたわけですね。

当たり前ですが、そんなことしたら小さい音を出すのに適しても、強い音、大きな音は出ませんです。

別の筋肉を鍛えなければいけない、そして、そもそもピアノは「打楽器」なのですから……ええ、そうですね、「重力で弾く」楽器なのです。

 

え?

そんなこと知ってますか?

いや、私、それを習ったような気がするんですが、ずっと理解できなかったんですよね……。

強いアタックで大きな音が欲しいときに必要なのは、自分の力だけでなく、位置エネルギーというやつです。

極端に言えば、腕の重さを鍵盤にぶつけるイメージでしょうか。

そのためには抜重しなければならない、これがですね、ピアノを教える人がよく言うところの「脱力して弾く」ということなんだ、と、ピアノを諦めて20年以上が過ぎて、初めて理解できました。

リラックスしているとか、脱力している、といっても、筋肉が緊張していないわけではないんですよね(ふにゃんふにゃんじゃ、腕の重さを支えられないので)。

適度に抜重できるくらいに力を入れている、という状態で、(あくまでイメージとしては)重力任せ。

鍵盤に指を置いて、指だけの上下運動で出る音よりも、こっちのほうがきっと音が大きい……はずです。

そして、速く弾くために必要な筋肉は、抜重前の状態に戻す筋肉なのです(鍵盤を弾く筋肉よりも多分必要)。

このとき、「ああ、ピアノは打楽器ってのは本当なんだなぁ……」と妙に納得しました。

 

あと、ピアノって本来リードを取れないと思うんですよね。

ほら、音がほぼ完全に決まっているじゃないですか(一つの鍵盤に対して、一つの音が出る)。

倍音は出るにしても、ギターでいうところのチョーキング(全くないわけじゃないですよ)とか、音を連続的に変化させることができない。

それって、リードを取る楽器としては致命的だと思うんですよね……歌えないわけなので(ニュアンスがつきづらい、っていうんですかね)。

あ、この辺りは受け売りです(爆)。

でも、そこでピアニストのみなさんが考え出したいろいろなテクニックで精一杯歌おうとしているピアノにまた萌えますよね……そうでもないですか?

 

結局のところ、ピアノ好きなんですけどね……何かに書いてあったのか自分で書いたのか、「たった一人でオーケストラに立ち向かっている」孤高な感じとか……ただ、弾けないというのが残念で(右手の動きが全然悪くなってしまっているもので、筋とか関節とか)。

またいつか、練習したいなとは思っていますが、とりあえず今はギター。

頑張って『トライガン』のOPと、和楽器バンドの「焔」が弾けるようになりたいDEATH!