『制作支援ツールも登場し、ゲームブック人気が再燃⁈ アメリカの人気コメディアンも無料ゲームをリリース』
(おたぽる 2015/7/29)
以下一部引用。
「アメリカでこの9月から始まるバラエティショー『The Late Show with Stephen Colbert』(CBS)に備え、目下ネタの仕込みに余念がない人気コメディアンのスティーヴン・コルベア氏が何かと慌ただしいようだ。
YouTubeチャンネルでの動画配信などのほかにも、地方テレビ局のモーニングショーにハイジャック出演(!?)したり、ニューヨークのエド・サリヴァン・シアターの入り口を覆い尽くす巨大なピザ広告に登場したりと何かと話題を振りまいているが、今度はネット上にゲームをリリースした。
『The Late Show with Stephen Colbert: Escape from the Man-sized Cabinet』という長いタイトルのこのゲーム、部屋の中にある棺おけのような細長いロッカーキャビネットに入り込んだ主人公のコルベア氏の冒険(!?)が、テキストベースの表現で繰り広げられる内容だ。そもそも何故こんな狭いキャビネットに入らなければならないのか? いったん入り込んだキャビネットからなかなか出られないが、どうしたらいいのか? ブラックユーモアが効いた選択肢を選びゲームを進めていくのだが、最初のうちはかなり不可解で、ところどころで笑えるかもしれない(!?)、独特の“脱出ゲーム”になっている。
(略)
また昨今は、東京の「Zepp Tokyo」や「日テレホール」をはじめ、全国のイベントホールなどで開催されている「リアル脱出ゲーム」から派生した「脱出ゲームブック」も話題のようだ。「脱出ゲームブック」シリーズは、読み手の選択によってストーリーが展開する本格的ゲームブックのシステムを柱に、書籍ならではの難易度の高いパズルや謎解きの要素を取り入れ、デジタルゲームでは味わえない、より深く物語に入り込む読書体験をもたらしてくれるという。また主題歌CDを添付したり、エンディングストーリーをウェブ上で読むことができるなど、メディアミックスの趣向も凝らされている。
もちろん、従来のアナログなゲームブックも根強い人気を保っている。最近では「週刊少年マガジン」連載マンガが原作のゲームブック『七つの大罪 ゲームブック 迷いの森の冒険』(共に講談社)がハマれると評判だ。こういう話を聞くと、個人的にも思わず『火吹山の魔法使い』(社会思想社)以来、久しぶりとなるゲームブックに手を出したくなってくる。ゲームアプリ全盛の時代にあっても、時には“完全アナログ”のゲームブックに没頭してみるのも楽しそうだ。」
そうか、ゲームブックは、スマートフォンのテキストADVの原型のようなものなのですね。
実際にダイスを転がさなくていいだけで(ゲームブックも、本のかどっこにダイスの絵が書いてあって、ダイスを振る必要がないものもありますが)。
うちにもありますよ、『火吹山の魔法使い』。
ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
- 作者: スティーブ・ジャクソン,イアン・リビングストン,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2005/03/26
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このバージョンです。
ちなみに、
モンスター事典―ファインティング・ファンタジー (現代教養文庫)
- 作者: M.ガスコイン,浅羽莢子,マーク・ガスコイン
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1986/10
- メディア: 文庫
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↑こいつもあります。
さらには、
トンネルズ&トロールズ―ファンタジーRPGルールブック (現代教養文庫)
- 作者: K.S.アンドレ,L.ダンフォース,清松みゆき
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1987/12
- メディア: 文庫
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↑こいつもあります。
『T&T』はプレイした記憶がまったくないんですが……「これでもくらえ!」だけよく覚えています。
最近のオンラインRPGというのは、テーブルトークRPGのゲームマスターをコンピュータがやってくれている感じですよね。
臨機応変なシナリオ分岐というのはないですが、クリア条件なんかがいくつか設定してあるとそれに近い感じを味わえます。
実際『モンスターハンター』だって、モンスターと戦わずに肉ばっか焼いていてもいいわけですから(コミュニケーション系が弱いのは、まぁコンピュータ制御だからしかたないとして)。
世の中が2周くらいして、テーブルトークRPGとかゲームブックとかが、未だにプレイされているというのが、なんだか感慨深いです。
私が最初にやったゲームブックはなんだったかな……さすがにそれは残っていない気がします。
「リアル脱出ゲーム」も、やっていることは非常にアナログなのですが、生身でぶち当たりたいという欲求が、バーチャル世代に沸き起こっていると考えると、つくづく人間はバランスを取りたがるものなんだなぁと思ったりします。
(元記事)