べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

絶一門

『「マンガ読みながらダラダラしてるだけやん!」国会前の学生ハンストに「人気ゲームの発売日」「アップルストア」といった声も』

(ガジェット通信 2015/8/31)

 

 

以下一部引用。

 

 

「8月27日より、現役の大学生たちの“学生ハンスト実行委員会”が安保関連法案制定を阻止を訴えハンガーストライキ(ハンスト)を行っている。一方で、その学生ハンストを「イスラム断食月よりぬるい」とバッサリ切っていたタレントのフィフィさんは


「巷じゃ国会前のハンストが話題ですが、私は体を張ってパンストしてます」フィフィさんのツイートが大反響」http://getnews.jp/archives/1113092

 

と、ハンストならぬパンストを決行し話題になっていた。

 

8月30日には国会周辺で安保法案反対の大規模集会が開かれていたのだが、とある『Twitter』ユーザーが

 

国会前のハンストって、結局、道端に座って、マンガ読みながらダラダラしてるだけやん!

 

とツイートし、「ハンスト実行中」の立て看板の横で四人が傘をさしながら座り、まったりと本を読んでいる画像をアップした。

 

(略)

 

一方で、
「なんもしないでバカTV観てるよりは、よっぽど良い。 点字ブロックのこと、ちゃんと学んで欲しかったけど……これから、どんどん成長してくださると期待しています。」
といった返信も寄せられていたようである。」

 

 

○こちら===>>>

blogs.yahoo.co.jp

 

 

↑が公式ブログだそうです。

 

 

私も若い頃は、どちらかというと左に傾いていましたので(その当時は、本来の意味としての左と、日本でいうところの左の違いがわかっていませんでしたが)、こういう運動を学生が行うことについては否定しません。

「日本の大学生は……」と散々叩かれてきたわけですから、がんばったらいいと思います(いまだに革マル……はもういないかもですが、中核派が動いていたりすると、なんともかんともという感じがしますが)。

 

 

で、元記事のタイトルは、ガジェット通信なので扇情的で偏っていますが、このハンストが何故に叩かれているのか、をネット周回してちらちら集めてみました。

 

 

・ハンスト開始前にカンパを募る(いろいろと費用が必要だったそうで)。

点字ブロックの上に座る。

・日中の決まった時間だけ行う(のちに「それは誤解だ」との発表がある)。

・水分以外に、スポーツドリンクを飲んでいる(栄養補助ドリンクが写っている写真もあったが、飲んでいるかどうかは不明)。

・漫画を読んでいる。

 

 

こんな感じでしょうか。

「ハンスト」に定型があるわけでもないので、自分たちでどのように「ハンスト」を定義づけるかによっては「ハンスト」になると思います。

 

 

が。

 

 

・「カンパを募る」……「ハンスト」には、持たざるものの最後の手段、というイメージがあります。だからむしろ、周到な準備をしていることを表面化させるのはマイナスだと思います。とにかく「必死」なんだ、と訴えなければあまり意味がありません。カンパはあとからついてくるでしょう。

 

・「点字ブロックの上に座る」……無知を露呈するのは若者の特権ですから。理解したらちゃんとそのことを表明したほうがいいと思います。「改正安保法案と安倍政権に反対するためなら、何をしてもいい」という印象を与えます。

 

・「日中の決まった時間だけ行う」……それが「ハンスト」にならないことくらいはご存知のはずで、ネットの情報に恣意的なものを感じました。

 

・「水分以外に、スポーツドリンクも飲んでいる」……自分たちで決めたルールなら別にかまわないと思いますが、インパクトは減りますよね。ただの座り込みです。

 

・「漫画を読んでいる」……これもまた「必死」さを薄める結果になっていますね。他に読む本はなかったのでしょうか。

 

 

といったことを思いました。

 

 

他にも、野党の元党首やら現委員長やらが激励にやってきたそうですが、そんなのと仲良くする素振りを見せないほうがいいと思いますよ。

「ハンスト」に必要な背景は「必死さ」だけです。

別の背景を透けさせる必要はないのです(大人は汚くて目ざといので、そこで別の背景を発見するんです)。

政治家には自分の仕事をやらせなければいけません。

あ、民○党の元党首は、今暇でしょうから、一緒に「ハンスト」やればいいのに、とちょっと思いました。

 

 

あとは、ドクターストップが出るまでやり続けるのが重要ですね。

本当は、出たってやり続けてもいいんですけれど。

健康状態のチェックやら、雨を防ぐテントやら傘やら、そんなものも本来必要ありません(長引かせてインパクトを与えるのであれば、あったほうがいいかもしれませんが)。

「死んでもいい」、と思ってやるのが「ハンスト」です。

「本当に死んだらどうするんだ?」という意見もあるかと思いますが、そう思わせることが重要なので、「ハンスト」としては成功です。

結果、本当に死んでしまっても、です。

 

 

「賭けられるものは、命しかない」

 

 

のです。

そうでないなら、別の方法をとるべきです。

あ、テロはだめですよ。

 

 

ところで、「安保法制」を打倒するのに一番早いのは、憲法を改正して国防軍を持つことなんですが。

9条を変える必要はないですよ。

「戦争をしない」ことと「軍隊を持つ」ことは、別次元の話です。

これを認めないということは、日本中が、「俺たちは、軍隊があれば戦争をしかけたくなる、戦争大好き国民なんだ」と思っているということです。

 

 

ま、それなら軍隊はないほうがいいでしょう。

それで国が滅びるのもまた一興です。

国が滅びて、国民も全て死に絶えるなら、それはそれで平和を全うしたことになります。

世界一の好戦的国民がいなくなるわけですから、これ以上の平和貢献はないでしょう。

 

 

しかし、国は滅びても、人が全て滅びるわけではないんですよね。

そんな未来も想定しておいたほうがいいのではないか、と思います。

 

 

(元記事)

getnews.jp