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べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

中島みゆき「ジェダイ」

吐露

『韓国の駐日大使が産経に謝罪要求 朴大統領のコラムで』

(47NEWS 共同通信 2015/9/15)

 

以下引用。

 

 

韓国の柳興洙駐日大使は15日、東京都内の産経新聞本社を訪れ、同社が8月31日にサイトに掲載した朴槿恵大統領の外交姿勢を評する記事の削除や謝罪を求めた。産経新聞電子版や韓国メディアが報じた。

 産経新聞によると柳氏は、記事が「憤りを覚える内容で、朴槿恵大統領や韓国国民を冒涜している」と発言した。同社の熊坂隆光社長は「記事は記者の自由な論評、評論だ」として削除や謝罪要求を拒否した。

 一方、東京の在日韓国大使館によると、熊坂社長は「韓国側の求めにすべて応じることは難しいが大使の訪問の趣旨と内容は編集局などに伝える」と答えたと韓国メディアが伝えた。

 

 

産経新聞の元記事は、

 

 

○こちら===>>>

www.sankei.com

 

 

ですね。

内容としては、朝鮮半島地政学的条件からくる「事大主義」を皮肉交じりに書いているものです(特に、李朝末期の閔妃と大院君の抗争辺り)。

近代史は忘却の彼方ですので、久々に甲午農民戦争なんて聞きました。

ま、産経新聞ですから、大陸や半島について調子のいい記事なんか書くはずはなく、といってもコラムの主旨は、「半島が「事大主義」全開になると、日本が大変になる」、というものなんですが。

で、これに対して、

 

 

○こちら===>>>

www.asahi.com

 

 

というようなことがすでに9月1日に起こっていたと。

一部引用しますと、

 

 

朴槿恵(パククネ)大統領を、1895年に日本軍人らに殺された朝鮮の閔妃(ミンビ、明成〈ミョンソン〉皇后)にたとえ、韓国外交を「事大主義」として批判した。

 

韓国外交省の魯光鎰報道官は1日、この記事について質問を受け、産経新聞を名指しで批判することは避けたものの、「過去の歴史について厚顔無恥な主張をする日本の特定の人物と、それに関連するメディアの根拠のない記事」と指摘した。

 

韓国では、明成皇后でなく閔妃という呼称を使うこと自体にも不快感を覚える人が多い。この記事を巡っては、韓国の与野党やメディアも、「日本の極右派による妄言」(野党の新政治民主連合)などと主張し、強く反発している。」

 

 

ということだそうで。

報道官は産経新聞を名指しで批判することは避けた」んですね。

セウォル号沈没事故の際、産経新聞は、かの国の大統領の空白の時間帯のことを書いた韓国の新聞を「引用」して記事を書いたところ、名誉毀損で訴えられる、というジャーナリストとしては非常に名誉ある扱いを受けていますので、さすがに今回は言葉を濁してスルーしたようです。

 

 

と思っていたら、9月15日に、

 

 

「韓国の柳興洙駐日大使は15日、東京都内の産経新聞本社を訪れ、同社が8月31日にサイトに掲載した朴槿恵大統領の外交姿勢を評する記事の削除や謝罪を求めた。」

 

 

と、駐日大使が産経新聞に乗り込んだ、と。

 

 

え、大使が乗り込むの?

 

 

というのが正直な感想です。

文書で抗議なりしておけばいいんではないでしょうか。

何かアクションが伴わないといけない理由でもあるんでしょうか。

そんなにむかついたのなら、また訴えればいいのに。

 

 

大国に挟まれた地域、というのが事大主義をとる、というのは、国家の生存戦略としては間違っていません。

そういう意味では、日本も今はアメリカと組んでいて、それは同盟ではなく事大だ、と言われてもおかしくはないわけです(それまでは、開国するまでは、あるいは開国してからでも、日本は大国と渡り合ってきましたし、ときにはガチで戦争してきましたので、事大する気なんか毛頭ないんですね)。

アジア大陸への橋頭堡としてアメリカが利用したい、という意図はもちろんわかっているのですが、かといって中国に与するのはリスクが高すぎますから(昔は中国ともなんとかやっていけるかも……と思っていましたが、おつきあいはできても同盟は無理です)、日本は国の行く末としても政策としても、アメリカとの同盟という結論を持っているわけです。

少なくとも、李朝末期の半島のように、どっちつかずの状態で、周辺情勢も読み取ることができず、最終的に周りを巻き込んでの戦争に突入する、なんてことはしません。

それがいいことかどうかはわかりませんが。

事大主義というのは、大国二つが戦争になったときに、自分達の安全を確保しつつ、終戦後のスタンスまで計算しておかなければいけないでしょう。

つまり、自分達が原因で戦争になった、という場合でも、「そうではない」と言い切って、大国相手に押し切るだけの戦略が必要なわけです。

それができないなら、いずれ利用されるだけの贄になるか、コウモリと揶揄されるか、どちらかの結末が待っていることでしょう。

 

 

ただ、どう揶揄されようと、生贄になろうと、「生き残ったら勝ち」ですから、これからどうなるかわかりませんよ。

 

 

ところで、

 

 

「一方、東京の在日韓国大使館によると、熊坂社長は「韓国側の求めにすべて応じることは難しいが大使の訪問の趣旨と内容は編集局などに伝える」と答えたと韓国メディアが伝えた。」

 

 

この文章、すごいですよね。

産経新聞の社長が編集局に伝える」と「韓国大使館が答えた」と「韓国メディアが伝えた」ことを「伝えている」。

 

なんだこの伝言ゲーム。

 

 

あと、「韓国では、明成皇后でなく閔妃という呼称を使うこと自体にも不快感を覚える人が多い。」らしいんですが、気にすることないですよ、別に蔑称じゃないですから。

あちらの人たちは、天皇陛下のことを「日王」とかいうよくわからない呼び方をしていますし。

日本国王」……え、足利義満徳川家康のことですか?

 

 

(元記事)

www.47news.jp