え〜、新しい本だと思って買って、調べてみたらだいぶ前に出ていました……どこかにそう書いてほしかった。
本能寺の変から日光東照宮建設にいたるまでの明智光秀の足跡を追ったものですが、「光秀=南光坊天海」説によっています。
それ自体は、一つの歴史ロマンですのでまぁどっちでもいいです。
もうちょっと面白くてひねくれた歴史ロマンが隠れていると思ったのですが。
残念といえば残念(イエズス会が本能寺で信長を爆殺した、くらいの新ネタ(これも使い古しのネタですが)を盛り込んでほしかったものです)。
『東照宮の怨』がやっぱり面白かったなぁ。
昨年は、家康没後400年でもありましたし、久能山の東照宮に行っておけばよかったなぁ……いや今年でもいいか。
歴史的な事実の背後でいろいろと画策する天海の様子は面白かったです(筆致に煽るものがなく、描写も淡白なので、そのあたりはちょっと残念)。
ま、とりあえず、読んでみた、と。