べにーのDoc Hack

読んだら博めたり(読博)何かに毒を吐いたり(毒吐)する独白

批判のための野党とはこのことか

『保育園落ちた 匿名ブログが波紋拡大 首相「頑張ってる」』

毎日新聞 2016/3/7)

 

以下引用。

 

「保育園への入所選考に落ちた母親が「保育園落ちた日本死ね!!!」と題して怒りをつづったブログが波紋を広げている。ブログが匿名だったため、安倍晋三首相は2月29日の衆院予算委員会で「本当に起こっているのか確認しようがない」と突き放したが、7日の参院予算委では、待機児童を減らすため「政権交代前の倍のスピードで受け皿作りを進めている。保育士の待遇改善にも取り組みたい」と理解を求めた。

社民党福島瑞穂氏が「政策の失敗だ」と追及したのに対し、首相は、保育の受け皿を2017年度末までに50万人に増やす政府の方針を説明。「失敗には当たらない。一生懸命頑張っている」と反論した。

国会前で5日に政府への抗議集会が開かれるなどブログへの関心は高まっている。これを踏まえ、菅義偉官房長官も7日の記者会見で「子供を保育所に預けられない、仕事を今まで通り続けられないといった悲しみや切実さをなくしていくことが極めて大事だ」と述べた。

一方、民主党枝野幸男幹事長は7日、「思いや声が大きなうねりになってきた。子育て支援の充実が一歩でも前に進むように、保育士の処遇改善、賃金の底上げを掲げていきたい」と記者団に語った。

 

○こちら===>>>

www.mhlw.go.jp

 

↑は厚生労働省のHPにある、平成27年4月現在の数字です。

 

待機児童を減らす対策を打てば、その分「保育園に預けよう」という人が増えて、待機児童は結果的に減らない。

この問題は、「常に不足するサービスについてどう考えるのか」なのではないかと思います。

 

○こちら===>>>

保育所待機児童の推移をグラフ化してみる(2015年)(最新) - ガベージニュース

 

↑のデータの方が参考にしやすいかと。

それから、「急激に整備する」というのは、危険をはらんでいるのではないかと思いますが、どうでしょうか。

怪しい保育園とか……はないのかな。

また、昨今の情勢はともかく、乳幼児の発達という点からの論者がなかなかいないのが「大丈夫なのかしら?」と思わせます。

乳幼児を母親だけが育てなければいけない、という風に思ってはいませんが、愛着形成のために母子に必要な期間ってあるんじゃないかなと。

ということは、きちんと育休(給与付き)プラス職場復帰が保証されていたり、それこそ会社で保育所を準備したりできればいいんでしょうか。

うーん……。

それにしても、私は国民の一人が匿名のブログで何をつぶやこうが別に構やしないと思いますが(不見識や知識不足を突かれて炎上する可能性もあるので)、

 

社民党福島瑞穂氏が「政策の失敗だ」と追及したのに対し、首相は、保育の受け皿を2017年度末までに50万人に増やす政府の方針を説明。「失敗には当たらない。一生懸命頑張っている」と反論した。」

 

↑「政策の失敗」というのは、待機児童が減っていないことを言っているんでしょうかね、この人(あ、政治家でしたっけ)。

総理大臣が決めれば、保育園がばんばん立つとか、保育士がばんばん増えるとか思っているのでしょうか。

匿名のブログだって、その内容が事実かどうかは測りがたいわけで、それを持ってきて政権批判と?

ま、いつものことですけど。

 

あ、名古屋市は待機児童ゼロになりましたが、そこからニーズを掘り下げていけば、汲めども尽きぬ底ですから。

「すべてのニーズを公的サービスでなんとかすることの是非」も含めて、考えていかないといけませんよね。

現政権が「一生懸命頑張っている」かどうかはともかく、「頑張ろうとしている」のは確かだと思います。

それが足りるのかどうか、はまた別の話です。

 

 

民主党枝野幸男幹事長は7日、「思いや声が大きなうねりになってきた。子育て支援の充実が一歩でも前に進むように、保育士の処遇改善、賃金の底上げを掲げていきたい」と記者団に語った。」

 

↑あんた達、一時は政権与党だったんじゃないの?

なんでそのときにやらなかったの?

思いや声が大きなうねりになっていないから?

そうならない政策は取り上げなくてもいいのか?

まったく……。

 

(元記事)

mainichi.jp