(毎日新聞 2016/9/15)
以下一部引用。
「これから先、私たちが向かうべきは巨大与党です。大きな大きな与党と対峙(たいじ)する。人気の高い今の政権と向き合う。そして堂々と、批判ではなく提案、私たちの提案力、創造、国のあり方を持って、しっかりと戦って選択していただける政党にぜひ一緒にしていきたいと改めてお願いを申し上げます。」
とりあえず、おめでとうございます。
国籍問題が取りざたされておりますが、ご本人は「国籍離脱の手続きを済ませたので、違法性はない(なくなる/なくなった)」と発言されたとの話も伝え聞きます。
この辺りの話の危うさ(他国籍を持つ人間が代議員になること)、日本のゆるさ(帰化条件等)については、他の様々なまとめサイトなどで問題にされていますので、そちらを検索していただくとして。
個人的に、この人の危機管理能力はどうなっているんだろう、と思っています。
国会議員として、いろいろと疑問です。
まず、確認もせず、思い込みで発言すること。
人間には記憶違いがあるので、疑惑が出た時点で確認するべきです。
結論を発するのを先延ばしすることがマイナスに働く、と考えての早期の火消しだったんでしょうが、それが着火剤になった、という危機管理においての悪手を堂々と打っておられました。
近年の様々な騒動から、危機管理のなんたるかを学んでいるとは思えない感じです。
さらに、現在違法性がある(二重国籍状態/罰則はないが、努力義務がある)状態にあるにも関わらず、「違法ではない」と発言。
重要な部分において、プロセスを考慮しないように見えます。
いつぞやの「2位ではいけないのか?」発言を思い出しますね。
実力として1位を目指し、結果2位となったときに叩かれるのならともかく、初めから2位を狙えといい、そのプロセスの結果どうなるかの想像力が欠如している、と思えます。
つまり、この人はプロセスを重視しないのだな、と。
それでも結果を出せばいいのですが、では事業仕分けの結果がどこに出たのか。
ついでに、様々な問題をはらむ微妙な「二つの中国」に関して、何を意識したのか、何も意識していないのか、さらっと発言。
下手すると国際的に波紋を呼ぶかもしれない、外交問題に発展するかもしれない、ということを気にせず、状況を自身に有利な方向に持っていこうとする胆力を褒めるべきなのかもしれません。
別に女性だからとか、ルーツが他の国にあるからだとか(帰化した人の選挙権/被選挙権については考え直す必要があると思いますが)、そんなことを理由に議員にふさわしくないとは思いません。
この程度の危機管理能力で、国政に携わっているのか……と思うと薄ら寒いのです。
(元記事)